【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問⑤(32〜37問)

【徹底解説】三菱商事ケース面接問題集52問⑤(32〜37問)

2025/07/09

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eyecatch

こんにちは。総合商社から複数の内定を獲得した者です。今回は、三菱商事の二次面接で課されるケース面接について対策を徹底して紹介していきます。実際に私が選考で経験した問題を取り上げ、その思考方法から模範解答までを解説していますので、シリーズの1回目から通しで読み込み、学習に活かしていただければと思います。5回目の今回は、32問目〜37問目を取り上げます。

三菱商事で実際に出された問題

32.図書館とのシナジーのある新規事業
33.日本におけるアイスホッケー人口を増やすには
34.日本食とシナジーのあるビジネスを考えてください
35.廃棄予定食材を活用して既存事業を発展させてください
36.食に関する新規ビジネス
37.スポーツ観戦とシナジーのあるビジネス

32. 図書館とのシナジーのある新規事業

模範解答

結論: デジタル格差拡大と生涯学習ニーズ多様化という課題を解決するため、「次世代学習・コミュニティ統合プラットフォーム事業」を提案する。図書館を従来の書籍貸出拠点から、最新デジタル技術と人的サポートを融合した地域の知識・学習・交流・創造の総合拠点に進化させ、全世代の学習機会均等と地域コミュニティ活性化を同時実現する事業だ。

背景説明: この提案の理由は4つある。第一に、DXの急速な進展によりデジタルスキルの有無が社会参加・就業機会に直結する一方、高齢者・低所得層を中心とするデジタルデバイド(情報格差)が深刻化し、無料でデジタル教育を受けられる拠点が不足している。第二に、人生100年時代の到来によりリカレント教育・生涯学習の重要性が急増しているが、働きながら学習できる環境、個人の学習レベルに応じた指導、実践的スキル習得の機会が限定的である。第三に、地域コミュニティの希薄化により多世代交流・知識共有の場が減少し、高齢者の知識・経験の継承、若者の地域愛着、子どもの学習意欲向上に支障をきたしている。第四に、図書館の利用者減少と機能縮小により、地域の知的インフラとしての役割が低下し、新たな価値提供と持続可能な運営モデルが求められている。

具体的内容: 事業の具体的内容は以下の通りだ。まず、従来の図書スペースにデジタル学習エリアを併設し、最新のPC・タブレット・VR/AR機器を配置して、プログラミング・データ分析・デジタルマーケティング・オンライン語学など実践的デジタルスキルの習得環境を提供する。AIによる個別最適化学習システムにより、利用者のレベル・目標・学習ペースに応じたカリキュラムを動的に生成し、専門インストラクターとの組み合わせで効率的なスキル向上を支援する。さらに、多世代交流・知識共有プラットフォームとして、高齢者の人生経験・専門知識を若い世代に伝える「メンターシップ・プログラム」、子どもたちに本の楽しさを伝える「読み聞かせ・ボランティア」、地域の歴史・文化を記録・継承する「デジタル・アーカイブ・プロジェクト」を展開する。加えて、コワーキング・スペース・創作工房機能を併設し、起業家・フリーランス・創作活動者が利用できる共同作業空間、3Dプリンター・レーザーカッター等のデジタル工作機器、作品展示・発表の場を提供して、地域のクリエイティブ・ハブとして機能させる。また、企業・行政・教育機関と連携した実践的学習プログラムとして、地域企業でのインターンシップ・職業体験、行政課題解決ワークショップ、大学・専門学校との連携講座を開催し、学習成果の実践・活用機会を創出する。

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