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はじめに
「投資銀行の人間は給料貰いすぎだ!」
「ボーナス数百億っておかしくないか」
「金の亡者」…
などと、リーマンショックの時には散々叩かれた投資銀行。
日本国内においても、外資系投資銀行が高給であるとの認識は今や一般的。
『綺麗なオフィスでバリバリ働いて、家は夜景のきれいなタワーマンション。
夜になれば高級クラブのVIPルームで優雅に過ごす…』
なんてイメージを持っている人もいるでしょう。
でも、結局いくら貰っているのか、どれだけ給料が良いのか。
就職先としてやりがいだとか職場の環境だとかも大切ですが、やっぱり お給料のこと も気になりますよね。
そこで今回は、気になるけどなかなか就活では聞けない外資系投資銀行の給与体系の実態を知っておきましょう。
※以下の話は、どこかのファームに言及しているわけではありません。あくまでもざっくりとした一般的な給与体系ですので、参考程度に。
給料は基本給+ボーナス
外資系投資銀行の給料は、 「基本給+ボーナス(年1回)」 で支払われます。
コンサルティングファーム やプライベートエクイティファンド、はたまた野球やサッカー選手などのいわゆる「プロフェッショナル」の仕事に見られる給与体系です。
プロ野球で例えると、日本ハムファイターズのダルビッシュ投手は2010年の契約を 「年棒3億3,000万円+出来高払い」 でサインしているそうです。
これは、2010年1月から12月まで、毎月口座に3.3億円を12等分した2750万円が振り込まれるという意味です。(正確には、2750万円から税金が引かれるのですが。。。)
そして、「出来高払い」となっているのが、いわゆる ボーナスのこと です。
シーズン15勝以上、奪三振200以上、ペナントレース優勝とか、一定の基準を達成すると、ご褒美としてもらえるお金です。
この例でいうと、2011年2月ごろに一括で振り込まれます。
投資銀行の基本給
業界ではベースサラリーとも呼ばれます。
仮に2010年の基本給が700万円だとすれば、2010年1月~12月は、毎月それを12で割った58.3万円。
さらには58.3万円から税金や年金が天引きされて手取り50万円弱くらいになります。
また、この58.3万円には残業代や通勤手当ても含まれていて、どれだけ深夜まで働こうが、土日も働こうが、 月々貰える金額は一切変わりません 。
基本給は毎年上がっていくのですが、その上昇率は毎年15~20%とか年間100万円などといったあたりでしょうか。
ただ、VP(大体7年目以上)くらいのクラスになると、基本給は殆ど上がらないようです。そのかわりボーナスの幅が大きくなります。
投資銀行のボーナス
投資銀行で大半を占めるのがこのボーナス。年度末に1回支給され、 会社の業績、個人の成績、評価に連動 します。
若手の場合は、社内での評価が大きく影響してきます。 つまりは、「使える」か「使えない」かで評価されます。
個人の業績はほとんど関係ないというか、まだ直接収益を上げられる立場ではないからです。
具体的な評価項目は、
・性格や人間性
・IBDスキル(知識面)
・会社への貢献度(採用活動に積極的に参加してるかどうか等)
といったとこでしょうか。
ただ、一番重要なのは「性格や人間性」という項目であって、 上司の個人的な好き嫌いで評価が付けられるのは日常茶飯事です。
そこらへんのドロドロしたところは、「投資銀行残酷日記」に実にリアルに描かれています。
サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか
ジョン ロルフ (著), ピーター トゥルーブ (著), 三川 基好 (翻訳)
主婦の友社
(Amazonで詳細を見る)
一方シニアバンカーになると、どれだけ収益に貢献できたかが最も重要なポイントになります。稼げないシニアは、収益責任を取ってクビです。
また外資系投資銀行が従業員に支払うボーナスの総額は、 その 年度の純利益に左右されます 。
この点が、「月給~か月分」の形で支払われる一般的な日系企業のボーナスとの決定的な違いです。
ゆえに、多くの利益を内部留保する日系企業とは違い、従業員に極めて大きなインセンティブが働きます。
ボーナスの支給形式
アナリスト・アソシエイトとといった若手バンカーは基本的に100%現金支給 です。
しかし、7年目以降(VP以上)になると様子が変わり、ボーナスの一部が ストックオプション などで支払われるようになります。
タイトルが上がれば上がるほど、その割合も増えていくようです。
*ストックオプションについてはこちらを参照
各年次・タイトルごとの給料の目安
ここまでは、外資系投資銀行の給料の仕組みを書いてきましたが、ここからは具体的な金額を 書いていくことにしましょう。
*あくまでも、どこかのファームに言及しているわけではありません。あくまでもざっくりとした数字ですので、ご参考程度に。
特に景気の影響を大きく受ける業界なので、金額は大きく変動します。例のサブプライム以前はもっともらえていたようです。
[note]
フロント部門(バック・ミドルオフィスを除く)の報酬水準は、年による変動があるものの他の外資系金融機関同様基本的に米国水準、若しくは世界水準である。
一般にアナリスト(新卒~3年目)で1500~2000万前半、アソシエイト(4年~7、8年目)で1000万後半~4000万、VP(8年目以降~)で3000万~1億円程度、MDで5,6000万~10数億円程度とされる。(括弧内の年数は社会人としての実務経験年数。MDでもグローバルレベルでの経営層やトップトレーダは50億円を超えることもある)
[/note]
wikipediaより
まとめ
外資系投資銀行の給料がどんどんあがっていくのは、周りが次々と辞めていって人数が少なくなるからその分アップする、というからくりです。
ただ、例のサブプライム前に比べると給料の相場は相当低くなっているようです。それでも他業界に比べればかなり貰っているのですが。。なかなか1億円プレイヤーになるのも難しくなってきています。
このような現状を今後の就職活動の参考にしていってください。
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