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最強の面接ネタ、それは起業だ。3つの事業を立ち上げた元・就活強者がおくる「学生起業のススメ」~前編~

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こんにちは。現在、社会人2年目で、外資就活相談室で回答者を務めている「プロ彼氏」です。

相談室には日々さまざまな質問が寄せられていますが、中でも多いのは「面接で何を話していたのか」という質問です。

私自身が就活生だったとき主に面接で話していたこと、それは留学経験でもサークル活動でもなく、学生時代の「起業」経験についてでした。私は学生時代に飲食店のマネジメント、アプリ開発、人材紹介という3つの事業を行っていました。

もともと私が起業しようと思ったのは「面接でウケがよさそうだから」というわけではなく、有り余る時間を使って学生時代に何か特別なことをしたかったからです。ただ起業でのエピソードを話すことで、結果として面接を有利に進められると感じたのもまた事実です。

そこで前編の今回は、「学生時代に起業経験があると面接を有利に進められるのか」という点や、私の起業経験の詳細についてお伝えします。また後編は実践編として「面接では起業経験をどのように話すべきか」「そもそもどうすれば起業経験を積めるのか」といった点について書きます。

<筆者プロフィール>
目指せ!プロ彼氏
文系大学院卒。“プロの彼氏”になることを目指し、日々奮闘中の社会人2年目。就活では外資系戦略コンサルティングファーム、外資系投資銀行、総合商社などの内定を獲得するも、紆余(うよ)曲折を経て日系金融へ就職。趣味は劇場での映画鑑賞と野球観戦(その詳しさは「日本の全人口トップ0.01%に入るレベル」との自負あり)。最近ハマっているのはカジノでのポーカーで、その主戦場は韓国。外資就活相談室の回答者としても活躍中。
▶就活相談室:目指せ!プロ彼氏
▶Twitter:目指せ!プロ彼氏(@uxN5efytr2VRFyQ)

 

 

「起業をしていると面接を有利に進められる」 その理由3つ

まず読者の皆さんが疑問を持たれるのは、「学生時代に起業経験があると面接を有利に進められるというのは本当か」でしょう。

私の答えは「Yes」です。私がそう感じた理由は以下の3点です。

1) 他の学生はあまり経験していない内容なので、面接官に興味を持たれやすい
2) 学業面での経験よりも生々しいエピソードが話せる
3) 起業のエピソードだけでも長い時間を稼げるため、話題に困ることがない

印象論ではありますが、起業経験があったことで面接での通過率は格段に上がったと思います。もちろん全ての企業や面接官に対して効果があるわけではありません。これについてはこの記事の最後に詳しく書きます。

それでも、3次面接、4次面接と選考が進み、面接官の年次が上がるほど学生と面接官との共通の話題は少なくなっていきます。特にそういった場面で「起業」について話すことで、「ビジネスマン」である面接官との接点を作ることに成功しやすかったのです。

上記の3つの理由について、それぞれ少し細かく述べていきます。

1) 他の学生はあまり経験していないことなので、面接官に興味を持たれやすい

言うまでもなく起業そのものが学生時代の経験としてはかなり珍しいですので、面接官が興味を持ってくれることは多かったです。

特に面接官の年次が高いと、フリートークのような形式で面接が行われることもあります。例えば私の場合、30分間の面接が私の起業の話と配属希望部署の話だけで終わったこともありました。起業は、それだけ話が弾みやすいトピックだといえるのではないでしょうか。

面接官も人間です。日によっては何十という人数の学生を相手に面接を行っていますので、聞く内容いかんで反応が変わってしまうことは多少なりともあると思います。

もちろん学生時代の部活やアルバイトの話でも良いと思いますが、相手の興味をより強く引くという意味において起業経験は非常に役に立ちました。

2) 学業面での経験よりも生々しいエピソードが話せる

面接では「学生時代に経験した理不尽な出来事」を聞かれることがあります。学業面での経験と違い、起業ではより社会人に近い経験をするため、そういったエピソードを話すことで面接官の共感を得やすくなります。

例えばあなたが面接で、部活で経験したことと起業で経験したことの2つの話をした場合、社会人である面接官からより身近に感じてもらえるのは、どちらの話でしょうか。

部活で受けた理不尽な経験として一般的に話されるエピソードは「上下関係の厳しさ」や「練習に費やした労力に対して結果が伴わない」といった内容のものでしょう。それに対し起業で理不尽に感じる経験は、「会議の時間になっても協働メンバーが集まらない」ということや「学生というだけで相手にされず、営業を行ってもなかなか話を聞いてもらえない」というような内容です。

本質的にはこの2つの状況にあまり違いはないのですが、起業のほうがより実際のビジネスの場で起こり得るリアルな内容に近いためか、面接官も共感してもらえることが多かったように思います。

3) 起業のエピソードだけでも長い時間を稼げるため、話題に困ることがない

人によっては学業や部活の話題では、なかなか話を膨らませにくいこともあるのではないかと思います。しかし起業経験であれば、「そもそもなぜ起業をしたか」から話をすることで多くの時間を自分の得意分野の話題で費やすことができます。

これはあくまで私の持論ですが、面接時間に対する自己紹介や自分が苦労したこと、力を入れたことに関する話の比率は多いほどいいと思います。理由は、これらの項目はあらかじめ面接の前に準備ができる項目ですし、自分の思いや得られた教訓を比較的素直に話しやすいからです。

筆者の起業経験

では私が手掛けた事業内容について具体的にご紹介しましょう。冒頭でお伝えした通り、私は学生時代に飲食店のマネジメント、アプリ開発そして人材紹介の3つの事業を行っていました。

1) 飲食店のマネジメント

最初に行ったのは、飲食店のマネジメントでした。

身バレしてしまいそうなので詳細を書くことは控えますが、カジュアルなレストランを都内の比較的学生が集まるエリアに出店し、1年間マネジメントを行いました。なぜ私がこのように飲食店を始めたかというと、元手が少なく済む上、PDCAサイクルが早く、私の性分に合っていたからです。

あくまで「マネジメント」ですので私自身が厨房に立っていたわけではありませんが、料理のコンセプトや味を考えるのはかなり難しかったです。実はレストランといってもメニューは10種類ほどと少なく、それぞれのメニューで使用する原材料も重複部分が多いものを提供していたため、一度料理のコンセプトが固まれば、そのお店の全てが決まってしまうようなものでした。

そのため、そもそも正解を見つけるのが難しいとされる料理の分野で、コンセプトを絞るのには非常に苦労しました。最終的にはコスパで勝負する方向に決定したのですが、正直なところ、個人的には提供している料理をさほどおいしいとは感じていませんでした。

結果的には月に約10万円が手元に入ってくる程度の売り上げを得られたので、戦略は間違っていなかったとは思いますが、自分の「おいしい」と思う感覚と世間の「お金を払ってもいい」と思う感覚のずれを解消するところが最も難しかったです。また、努力量に対する金銭的なリターンはさほど多くありませんでしたので、もしかしたら飲食店のマネジメントは起業の中ではかなり非効率な部類かもしれません。

私の現在の勤務先では副業が禁止されているため、今この事業は行っていません。とにかく食べることが好きな私としては、サラリーマン生活が終わった際にはまた飲食店を経営したいとも思っています。

2) アプリ開発

次に行ったのはアプリ開発です。アプリのサービス内容としては、当初、就活生の悩み相談を受けるものを想定していましたが、最終的には年齢や所属を問わず、幅広い年代の人々が使える質問系アプリになりました。

アプリ開発をやろうと思ったきっかけは、私自身がプログラミングを覚えたかったのと、匿名での質問サービスにビジネスチャンスがあると思ったからです。開発には6カ月程度かかりました。

このアプリはローンチされて世に出回り、ある程度のダウンロード数も稼ぐことができました。記憶はやや曖昧ですが、ローンチしてから2カ月で300ダウンロードは超えていたと思います。

最初からお金になることはありませんでしたが、文系の私が初めて物を作り、さらにそれを誰かが使っているという事実に少なからず感動しました。このことは一生記憶に残ると思います。

あまりおすすめはしませんが、やろうと思えば授業中にもコードをいじることは可能ですし、連絡ツールを使えば会議もできます。そういう意味でアプリ開発は、学生にとって最も都合の良い事業内容かもしれませんね。

開発の際に苦労したことは特にありませんでした。時間がたっぷりありましたからね。ただ、社会人になった今同じことをやるのはきついと思いますので、学生時代にやっておいてよかったとつくづく思います

これは予想外だったのですが、面接でアプリ開発について触れることで、面接官が私のことを「IT人材」と捉えてくれるケースもありました。

ちなみに現在、私は開発業務からは抜けていますが、この事業自体は今でも継続しています。まだ収益が発生していないので副業には該当せず、会社にはあくまでも「趣味」として押し通せるからです。

3) 人材紹介事業

そして3つ目に取り組んだのは、「学生の人材紹介事業」でした。
やり始めたきっかけは、私のインターン先の社長からいただいたビジネスアイデアがそのまま応用できそうだったこと、そして自分自身が大学生であったため学生にアクセスしやすいという強みを生かせると思ったことです。

残念ながらこれに関しては、ほとんど形にはなりませんでした。理由は人材をあっせんできる免許取得に必要な許認可基準をクリアできなかったこと、そして途中までやってはみたものの、私自身がそもそも人材紹介事業にはあまり魅力を感じられなかったことが大きいです。

そうした背景から、こちらの事業は取り組み始めてから4カ月で断念しました。

以上が私の手掛けた事業です。

これらの事業には、読者の皆さんが「起業」と聞いて想像されるような華々しさはなかったかもしれませんね。しかし、これらの活動がゼロから1を生み出すれっきとした「起業活動」であることに変わりはないのです。

事業規模が小さければ、さほど元手をかけずに始めることが可能ですので、もし起業に興味があるという読者の皆さんは、私のように学生のうちに小さな規模から事業を始めることをおすすめします。その上で、将来面白い事業内容や自分の適性が発見できてから、より大きなものに挑戦するといいのではないでしょうか。

逆に不利に?! 起業経験が有利にならないケース2つ

ここまでは面接で起業について話すことがいかに有利に働くかについて説明してきました。ただ、面接で起業活動の話をすれば絶対的に有利になるのかというと、そんなことはありません。

実は、起業経験を話さないほうがいいときもあります。例えば次の2つのケースです。

1) 起業家精神を歓迎しない企業での面接のケース

起業経験を話さないほうがいい面接、それは「自分から主体的に動く人を求めていない」企業での面接です。

ここではあえて具体的な業界名は挙げませんが、「どちらかというと上司の指示をしっかり聞き、指示待ちでもいいから波風を立てないほうが良し」とされる業界もありますよね。このような業界の面接で起業経験があることを伝えると、よく「なんでウチなの?」と聞かれ、場合によっては「君はウチのような業界には向いていないよ」と言われてしまうこともしばしばありました。

もちろん、あなたがその企業の面接で言いたいことを言って落とされても諦めがつくのであれば構いませんが、もしインターンへの参加権や内定の獲得を目指している場合には、起業経験については話さないほうが賢明でしょう。

2) グループ面接など自分の持ち時間が限られるケース

業界には関係なく、面接の形式がグループ面接だった場合も起業経験は話題にしにくかったです。これに関しては起業活動の内容うんぬんではなく、グループ面接では持ち時間が少ないため、起業の説明がしづらいというのがその理由です。

皆さんもご存知のように、グループ面接で学生一人あたりに割かれる時間はごくわずかです。またグループ面接は選考プロセスの序盤で実施されることが多いため、面接官から注目されるポイントは学生の人となりよりも、その学生がどの程度論理的に説明できるか、といった点が中心になります。

もし起業経験を話題にしたい場合は、かなり簡略化すべきです。もし簡潔に話すことが難しいようでしたら別のトピックを選ぶほうが良いでしょう。

次回は実際に起業経験を積むためにはどうしたらいいのか、そして面接でどのように起業経験を話せばいいのかについてご紹介します

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