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こんにちは。外資就活商社チームです。
今回もまた、五大商社の内定をお持ちの方にお話を聞いてきました。
世間では総合商社に内定する人はスマートに内定をかっさらっていくのだろうというイメージもあると思いますが、このKさんは他の人と異なるユニークな方法で就活をしていたようです。
また、あるインターンに参加した時に感じたことがその後の就活に活きたようです。改めて インターンに参加して何を得たのかを自身の中で落とし込むことの大切さ に気付かされるのではないのでしょうか。
是非この就活体験記を読んでご自身の就活活動に役立てて下さい。
内定者ご紹介
今回インタビューに協力してくださったのは、某私立大文系のKさんです。
Kさんは総合商社、外資コンサル、ベンチャーから内定をもらい、総合商社への入社が決まっています。
――Kさんが就活を始めたの時期について教えてください。
Kさん:大学3年の4月頃から意識し始めました。アメリカへの留学中に、留学先の日本人の先輩から就活のレクチャーを受けたことがきっかけです。具体的には、先輩方がボストンキャリアフォーラムで培った就活のノウハウを教えて頂いたり、先輩方が昨年度就活で課されたES(エントリーシート)を白紙の状態から書いてそれを添削して頂いたりしました。
――その時点でご自身が興味を持たれた業界などがありましたら教えていただきたいです。
Kさん:当時は特に興味を持っていた業界はありませんでした。留学生の先輩に1人、総合商社の方がいらっしゃったのですがその方が非常に面白い方でして、この人と一緒に将来お仕事をしたいという漠然とした商社に対する憧れのような意識がその頃から芽生え始めました。
圧倒的な現場意識
――コンサルも数多く受けていらっしゃったということですが、最終的にコンサルに惹かれなかった理由はあるんでしょうか?
Kさん:あるメーカーでのインターンが決め手になりました。そこでは実際に自分達の足を使ってビジネスに限りなく近いアウトプットを求められたので、現場で働いている方々のリアルな声を反映させながらワークに取り組んでいました。その中でいくら自分たちの頭で考えてみても実際に考えたことを動かすのは現場の方々であり、考えるだけでは分からないことが沢山あるという事に気付かされました。今ままで参加したインターンでなんとなく思っていた「本当に自分の案でビジネスが動くのか」という違和感を実感してしまい、コンサルには最終的に惹かれませんでした。
――ではKさんは自分が関与する事業を自分で推進していくような仕事に魅力を感じた、ということなのでしょうか?
Kさん:仰るとおりです。実際の現場に赴くインターンに参加した事によって、必死にビジネスモデルや改善方法を考えていた今までの自分の頭を殴られたような衝撃を受けました。確かに自分の力で事業を推進していくことは労力もかかるし辛い事も多々あるのですが、自分にとってこの方がやりがいがあると強く感じました。
――商社を志望するにあたって、その現場意識はどう結びついたのでしょうか?
Kさん:「総合商社で一緒に仕事をする相手」という点で繋がっていると考えます。説明会でコンサルタントやバンカーの主な仕事先は「経営者」「大手企業の幹部」とよく聞くことはないでしょうか?確かにそれもそれでやりがいはあるのでしょうが、やはり私は上記のインターンで 圧倒的な現場意識 が大切だと肌で感じました。その後、総合商社の方にOB訪問などをすると「経営陣だけでなく現場の人と一緒に仕事をする機会は多々ある」と伺いました。具体的には、実際のビジネスの現場に赴いたり、現地に出向して一緒に汗水流すことだと理解しています。そういった思いを踏まえて、将来的には国籍、年齢を問わず色々な人と仕事をしたいと思うようになり結果的に総合商社に一番惹かれました。
語りの場
――本選考前、3月頃には何をされていましたか?
Kさん:自分がもっている繋がりをフルに活用して、主に総合商社の方へのOB訪問を30人くらいしていました。また大学の友達と語りの場みたいなものを定期的に開催していました(笑)
――語りの場・・・それはどういうものですか?
Kさん:これは仲のいい友達5人くらいを集め、一人暮らしの友達の家を使って将来の夢とか今思っている不安とかを解消しようと思って開催された会です(笑)。3月から5月までの3か月間、週3日程のペースで夜10時頃~朝3時位まで話し合っていました。きっかけは飲み会で自分が言った、「最近就活とかしてて不安になることがあるんだよね・・・」の一言から始まりました。
――フランクに友達らと語らうお泊り会、のようなイメージなのですが実際のところどういう雰囲気でした?
Kさん:そのイメージと真逆と考えてもらえばいいかと(笑)。コンサル志望の友達が多くいたので なぜそう思ったのか を徹底的に詰められました。実例を挙げると、私が「自分が将来やりたいことは発展途上国のインフラ整備だ」と言ったことがありました。それに対して「いやでも、お前は自分の人生の充実が一番だってこの前言ってなかった?矛盾してない?」というような具合で友達が詰めてくるのです。 本当に仲のよい友達だからこそ分かる友達から見た自分の価値観 ってあると思うんですよね。この語りの場を通して自己の価値観を顕在化させていくプロセスが非常に有意義だったかな、と就活が終わった今当時を振り返って思います。
――確かに実際の面接官より相手の深いところまで理解している友達同士で行う「語りの場」でしかできない深掘りの仕方、などがありそうですね。本番の面接ではその練習は活きましたか?
Kさん:活きました。本選考の面接ではどんなことを聞かれても自分なりの言葉で自信をもって返答することが出来ていたのではないかと思います。いわば 飾りっ気のない、等身大の自分 を面接官に曝け出せたのかな、と。お酒を飲みながらお互いを深掘りした時は酔っ払っていたせいもあって、言い過ぎてしまった結果、喧嘩になりそうでしたが今となってはいい思い出です(笑)「語りの場」のメンバーとは今後も一生付き合っていくと思うので、就活を抜きにしても非常に有意義な時間が過ごせたと思っています。
石橋を叩いて渡るOB訪問
――OB訪問も多くされていたということですが、それについてKさんが気を付けていたことなどあれば教えてください。
Kさん:はい、 事前準備 にかなり力を入れていました。というのも、会社で働いていらっしゃる方がわざわざ一学生に時間を割いてくれるので、こちらの準備不足でその時間をお互いに生産性のない時間にしてしまうのはナンセンスだと思ったからです。
――具体的にはどのような準備をしていらっしゃったのですか?
Kさん:はい、私はメールを送る目の段階から十二分に気を付けていました。メールはまず社会人である父親に添削してもらい、型となる OB訪問テンプレメール を作成しました。次に10個程の質問リストを個別に作成し、OB訪問の2日前くらいにそれを先方に送っていました。こうすることでどんなことを聞かれるのかOB側が事前に理解できるのでより質の高いOB訪問ができるのではないかと考えました。
――その質問リストはテンプレ化しなかったのでしょうか?
Kさん:毎回被るような質問はありましたが、基本的にはOB訪問の度にそのOB用にアレンジしたものを作っていきました。付け加えると質問リストは3種類にタイプに分けるようにしていました。
1つはOBの方自身への質問、すなわち会社でのキャリアについてです。2つ目はOBの方の会社に関する質問です。ここでは自分の認識と現場の社員さんの認識のすり合わせを行うスタンスで臨みました。最後にOBの方が実際にどのような就活を行っていらっしゃったかについて。自分の志望業界の就職したOBの方々には共通点があるのではないか、と考え質問していました。
――OB訪問当日はどのような準備をされていましたか?
Kさん:当日も周到に準備をしていました。1時間前には集合場所に着くようにして今日のニュースを片っ端から調べ上げ、OB訪問時に話題になりそうなものをピックアップしました。商社に限らず、仕事の話になると専門用語が出やすくなることが初回時に分かったので、それ以降は商社の情報にアンテナを張るように常日頃から意識していました。そして最後の30分で 1人でシミュレーション をします。やはり初対面の人と会うのは慣れていても緊張するものなので、入念に準備をすることをお勧めします。
戦友として
いかがだったでしょうか。今回は総合商社内定者の一工夫ある就活を見てもらいました。
早期から就活をされている方々はこの時期、結構疲れが溜まってくる頃なのではないかと思います。そんなときにはこのKさんのように周りの友達と一緒に賢く就活を進めるというのもひとつの手かもしれません。確かにこれから同期の友達は就活においてはライバルとなる存在です。しかし、いい戦友としてお互いに切磋琢磨しあうことも必要なことかもしれません。
この就活体験記が今後の皆さんの就活の一助となれば幸いです。
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