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「研究だけではなくビジネスも」~P&G生産統括部門内定の理系院生に聞く! 研究も就活もガッツリのメーカー就活【前編】

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P&Gに内定した理系院生にインタビュー

こんにちは、外資就活 メーカーチームです。

今回は理系大学院でP&Gジャパン、大手化粧品メーカー、食品メーカーから内々定を得た18卒のMさんにインタビューしました。院では生物化学の分野で熱心に研究をされていたそうですが、どのように研究と就活との両立をされたのか? そもそも理系院生の就活とは?

大学院進学などを考えている学部生の方、現在M1でこれから就活という方、必見です。

この記事は前編後編に分かれています。前編ではP&Gの生産統括部門についてのお話、後編では理系院生のメーカー就活という観点からのお話をメインにご紹介いたします。

※選考時期や選考フローなどはインタビュー当時の情報になります。

理系院生の目まぐるしい生活

――院に進む決断をした当時のことについて教えてください。

Mさん:学部生のときには全く就活をしていなくて。当時部活をやっていたのですが、大学で、長期休みが明けたらもう就活スタートというようなスケジュールになっていたのに乗り遅れてしまったというか。漠然と院に行こうかなとは思っていたので、今から就活だとスタートも遅れてしまうなということでそのまま院進学を決めました。その後2年間研究をちゃんとやって、理系職種に就きたいなと思いました。

――院に進んだ当初はどこに就職しようと思っていましたか?

Mさん:少し前になりますが、高校くらいの時は(研究対象である生物の)飼育施設で働きたかったです。水族館とか動物園とかですね。でも院に進学して、研究をやってみるとその研究自体が面白くて、自分でもっと最先端のことをしてみたいなと思うようになって。飼育施設の求人は応募せずに普通に就活しました。

――そのまま研究の道に進もうとは思われなかったのでしょうか

Mさん:思わなかったですね。その研究というのが、学部の卒業研究から同じなんですが、テーマは先生が持ってきたものであり、自分で見出したものではありませんでした。研究室では先生の弟子のように手足となって色々やるのですが、やったことの最終責任者は先生になるんですね。となると自分がやったという実績にはならないですし、今後も同じテーマをやり続けたいという気持ちも強くないので、何か違うなと。独り立ちの意味で就職したいというのもありました。

――学会や研究はどれくらい忙しかったでしょうか

Mさん:学会は出るか出ないか自分で決められるので何とも言えませんが、研究は大体朝10時に学校に行って、夜10時に帰るくらいです。運動が好きなので、途中息抜きで体動かす時間もとりながらなので、みっちり12時間やるわけではないですが。基本平日5日間ですが、平日にできなかったことがあれば、たまに土日も行っていました。

――お忙しいですね!院生になってからの動き出しはいつ頃でしたか?

Mさん:院生になってからも動き出しは遅れてしまいました。就活関連のサイトに登録したのは夏頃だと思うんですけど、インターンに参加したのは冬に化粧品業界の1社だけですね。それも、学会などにたくさん出て、留学にも行っていたので、合間にちょうどES・面接・インターン日程のスケジュールが合ったので、たまたま行けただけです。特に化粧品業界に興味があったわけではなく、就活を経験してみたかったので参加しました。

――少し脱線してしまいますが、留学とはどのような?

Mさん:ヨーロッパへの研究派遣という形で1ヶ月間。これは学部4年生のときです。院生のときは学会の用事などでアメリカに結構行っていて、なかなか就活を始められずでした。

――冬インターンに1社だけ、となりますと就活の本格始動はいつ頃でしたか?

Mさん:2月の下旬に研究が一通り終わって、その後ですね。完全に切り替えました。

P&Gジャパンの生産統括部門とは?

――内定先のP&Gの生産統括(PS)とは、どのようなお仕事をされているところでしょうか?

Mさん:研究開発部門で新製品が出来ますよね。でも、研究室という環境ではできていたものが、工場でそのまま生産していけるかというとそうではありません。どうやって素材を運んでくるかとか、いかに効率よくできるか、軽いものの上にどんどん積んでいったら潰れてしまうとか、そういうところまで考えて、どう運んで、生産ラインでどういう工程にしたら一番効率がよいか考えて、実際に工場に導入したりする仕事です。P&Gの生産統括はすごく職種が広くて、新素材の開発に近いこともやっています。それでそこから、品質管理と、それをどう市場に流通させるかという供給計画みたいなところまで担当する部署になります。

――どこでその部署について知ったのでしょうか?

Mさん:P&Gのホームページで見つけました。P&Gは外資なので、選考が早くて夏からやっていたので、夏冬の時点で研究開発の募集がもう締め切られていました。残りの理系職種というと生産統括だったので応募しました。その後、会社説明会などを通して、研究開発よりも、製品が出来てから市場に出回るまでの幅広い部分を担当できると知って、面白そうだなと思ったのです。

――完全に理系の職種なのでしょうか?

Mさん:同期も先輩も全員理系です。今回の同期は生産統括で20人くらいですが、全員大学院卒でした。

――大手化粧品業界の研究開発という、希望にとても沿った内定も出ていたということですが、何を決め手にP&Gを選んだのでしょうか?

Mさん:かなり迷いました。一番の理由としては、繰り返しになりますがP&Gの職種の幅が広かったということでした。研究開発部門だと本当に開発しかできないので。あとはP&Gが世界的なリーディングカンパニーであるということでした。会社説明会などに行くと「世界進出を目指します」「グローバルカンパニーになります」とどこの会社でも言っているんですが、P&Gはすでにもうグローバルカンパニーとして成功を収めているので、仮にいつか転職するとしてもそこでノウハウを学んでいけていたら自己成長としても大きいなと。自分の成長を考えて、研究だけではなくビジネスもやりたいと考えた結果の選択であったと思います。

――PSの研究部分とはどういったものになるのでしょうか?

Mさん:製品を開発するにあたって、研究開発部門はラボスケールで行っているので工場での生産体制について知らないため、研究室での開発に対してPS主導でアドバイスしていくというような職種があります。研究開発の内容も工場ラインの事情も、どちらも知っていなくてはならないのでかなり大変ではありますが、マネジメントスキルが身につくという意味でも面白そうなので数年後にその職種を担当したいなと思っています。

選考について

――PSの選考、特に面接はどのように進みましたか?

Mさん:基本的にESの深掘りで進んでいきます。ESはとても文字数が多くて、変わった質問なんですね。かなり具体的というか、シチュエーションを絞られて記入することになります。その深掘りで、「こういう風に書いてあるけど途中にどんなことが起きていたのか」を中心に、「そのときとった自分の行動は正解だったのか」「その選択肢以外には何があったのか」「どんな問題があって、どう解決をしたか」などと聞かれました。一方、志望理由などは全く聞かれなかったと思います。

【参考:P&Gジャパン エントリーシート項目】
・あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を説明してください。(全角半角問わず500字から700字程度)
・他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができた時について説明してください。(全角半角問わず500字から700字程度)
・あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。(全角半角問わず500字から700字程度)
(※エントリーシートの設問は年度によって異なる可能性があります)

――見られていたのは生産統括への適正でしょうか?

Mさん:それもあると思います。ただ一番は多分、自分のとった行動に対して「何を思ってそうしたのか」というところです。「何となくそうしました」みたいなのはもちろんダメで、いかに論理的に説明できるかが重要なのかなと思っています。多分ですが、理系の職種はこの点が特に重視されているように感じています。そして、それが理系院生に求められる素質をちゃんと身につけているかどうかの判断になるのかなと考えていました。

――面接での英語にはどのように対応されましたか?

Mさん:実は英語での面接だというのも、面接の一時間前くらいに知ったため、準備できませんでした。でもその時英語面接になったのも、面接官でゆくゆくは私の上司になる方が外国人だったからという理由でした。P&Gの生産統括のその面接が必ず英語になるわけではなく、上司がどの方かによって変わってくるものだと思います。年によっては日本語だったという人もいると思います。

――最終面接はどのようなものでしたか?

Mさん:最終面接にきた人は全員合格してました。その前にP&Gのカルチャーを知ってもらいたいということで、研修のようなものが行われます。

――他のメーカーとP&Gの違いは何かありましたか?

Mさん:選考過程が一番長かったです。一番最初にP&GのES、webテスト、一次二次に泊り込みの三次選考で最終となると、本当に長くて、よく見てくれている感じました。他のメーカーはもっと選考が短いです。私が内定をいただいた他の化粧品会社も面接2回で内定ですし、ESを4月末に出していても5月末まで音沙汰がなく、6月の第1週に2回面接をトントンとやって終わり、という感じでした。自分からすると本当に見てもらえていたのかな、という印象でした。それに対してP&Gは長らく選考に付き合ってもらったという点で、魅力的に映りました。

――OB訪問などはされましたか?

Mさん:内定をもらったP&Gと化粧品会社はしてないですね。他のメーカーは数社してます。結局エントリーしていない会社も、自分と同じ大学から行く人が多いので訪問してました。2月末まで研究していたので、訪問はそれ以降でした。P&Gの採用サイトに登録したのもそれくらいの時期になりますが、それから3月頭の学内説明会に行って、すると大学から先輩達が行くような企業の方が大勢くるので色々見て。そのときは一瞬金融とかも見たんですが、結果として化粧品、食品関連でも人の健康などに繋がりそうな研究をしているところに絞りました。

――その頃研究室にはどれくらい?

Mさん:全く行ってませんでした。3月は説明会とOB訪問で、4月に入る頃はESを書き始めて、というような状況でしたが、うちの研究室は個人の裁量に任せてくれるところだったので就活中は全く研究はしてないです。1回だけ学会に提出する要旨を書く必要がありましたが、それだけですね。大学には行ったりしてたんですが、6月上旬に化粧品会社から内定が出たところまで研究は休んで、以降はまた研究に戻りました。その間は大学に行ってもES書いてたり気晴らしに友人とバスケやってたりで、研究がそのまま就活に置き換わったというような感じです。

おわりに:理系院生の就活事情に迫る

いかがでしたでしょうか。後編では理系院生の就活全般についてお伺いした部分をお届けします。こちらもぜひご覧ください!

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