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なぜ就活生は「自己分析」でつまづくのか 4つの「失敗パターン」とは?

就職活動では「自己分析」が欠かせません。なぜなら、企業に自分の長所をアピールしたり、志望動機を説明するためには、自分の経験や能力を客観的に分析して言語化しておく必要があるからです。

ところが、多くの学生はそれまで本格的な自己分析をした経験がないため、適切に自分と向き合うことができず、就活で思わぬ失敗をしてしまいます。就活生が陥りがちな自己分析の「失敗パターン」にはどんなものがあるのでしょうか? そのような失敗を避けるためには、どうしたらいいのでしょうか?

就活生のバイブルとして定評のある『絶対内定』の著者で、キャリアデザインスクール「我究館」の館長を務める熊谷智宏さんは「就活生がつまずく自己分析の失敗パターンは、大きく分けると4つある」と指摘します。4つの失敗パターンとその回避策について、具体例を交えながら解説してもらいました。

【失敗パターン1】 全体を見ないで「深掘り」してしまう

実は、自己分析には2つのフェーズがあります。「思い出す」と「深める」の2つです。最初にやるべきなのは、あまり時間をかけずに、自分が過去にやってきたことを「思い出す」という状態を作ることなんですね。15分ぐらいで、これまでに自分が何をしてきたのか、1枚のシートに書き出してみるんです。

自分がやってきたことを全部、目の前に並べて「思い出した状態」にしないと、自分のどの経験やどの能力が重要なのか、俯瞰して考えることができません。この「思い出す」というフェーズをまず行ったあとで、「深める」のフェーズに移るべきなんです。

それにもかかわらず、「思い出す」と「深める」を同時に行おうとして、自己分析で行き詰まってしまう学生が本当に多い。たとえば、いきなり小学校で何を頑張ったかを深く考えようとするのでなく、小学校から大学までの経験を一通り書き出してから、それぞれについて深めていったほうが生産的です。

【失敗パターン2】 周囲におだてられて「慢心」してしまう

次に見られるのが、慢心が自己分析を妨げてしまうタイプです。これは、高学歴でスペックの高い学生が陥りがちな罠といえます。

我究館には、「総合商社は全部、最終面接まで行ったけど、あと一歩及ばなかった」と言って、就活留年を決めた学生が毎年やってきます。彼らは周囲の友人たちから「お前は大丈夫だ」と言われながら就活するんですね。留学経験者でTOEICが900点以上だったり、大学祭の実行委員会の幹部をしていたりという学生の中では高いスペックを持っている学生です。

しかし、総合商社の最終面接まで行くと、そんな学生はたくさんいます。「おれは書類も全部通るし、一次も二次もあっさりパスできた。イケるんじゃないか」と思って、最終面接までいくのですが、最後の詰めの自己分析ができていないので、内定を獲得するところまで行けないんですね。

そういう学生は、「なぜA社が第一志望で、同業界のB社ではないのか」「自分がその企業で挑戦したいことは具体的に何なのか」という質問をされたとき、採用担当者が納得できる内容の話ができない。つまり、深い自己分析ができていません。

「総合商社のどれか一つに行ければいいや」という軽い態度で面接に臨んでしまう。でも、そういう姿勢は、採用のプロにすぐ見抜かれてしまうんですよね。

【失敗パターン3】 人気企業への「憧れ」が強すぎる

自己分析が中途半端になりがちなのは、ある企業や業界に憧ればかりを抱いているいる学生です。そういうタイプは自己分析を真剣にやろうとしません。

たとえば、私たちが開催しているセミナーでよく見かけるのですが、ただひたすら「外資系のコンサルか投資銀行に行きたい」と言っているだけで、「なぜ?」と聞いても、具体的な答えが返ってこない学生がいます。これは外資系だけでなく、日系企業でも「電通か博報堂に行きたい」「とにかく総合商社に入りたい」というように、入社願望ばかりが先行してしまう。

こういう学生に選択肢を広げてもらうために、「外資の投資銀行で何を成し遂げたいの? 同じ種類のことができる会社や業界は他にもあるかもしれないよね」と問いかけると、「選択肢を広げていったら、第一志望以外の会社も選ばなければいけなくなってしまう」ということで、思考が止まってしまうんです。

私も大学時代にそういう思い込みがあった時期があるので、気持ちはよくわかるのですが、自己分析としては失敗です。志望動機を突き詰めて考えることができていないのですから。

【失敗パターン4】 志望動機の「切り口」が偏っている

我究館では、志望動機を分析するとき、「Being」「Having」「Giving」の3つの切り口で考えることを勧めています。Beingは「どんな人格・能力になりたいか」 、Havingは「年収や地位、名誉はどのレベルを求めているか」、Givingは「社会に与えたい影響は何か」という意味です。

自分の志望動機を考えるときは、この3つをバランス良く検討するべきなんですが、どれか1つに過剰に偏った自己分析をしてしまう学生がいます。

「世界に通用する男になりたい」とBeingだけを考えたり、「外資コンサルに入りたい」「総合商社に入りたい」とHavingだけに異常に注目したりしてしまう。あるいは「途上国との格差をなくしたい」というGivingばかりに目が行ってしまうタイプもいます。

これらの要素のどれか1つに比重がかかりすぎていると、採用担当者に「自分のことしか考えていないよね」と見られたり(Having型)、「綺麗ごとすぎて民間企業で実現しようとするのは難しいのでは?」(Giving型)と思われたりしてしまう恐れがあるんですね。

◾失敗パターンに陥らないためのコツとは?

ここまで、就活生が自己分析で陥りがちな「4つの失敗パターン」を見てきました。このような失敗を避けるためには、どうしたらいいでしょうか。

【失敗パターン1の回避策】 自己分析は一人でやるな

1番目の失敗パターンは、「思い出す」「深める」という自己分析のやり方が間違っている場合でした。このパターンを避けるためには、就活をチームプレーでやっていくことが重要です。

すなわち、自分と同じくらいやる気があって、自分と同等かそれ以上に優秀な仲間たちとタッグを組み、徹底的に自己分析を深めたり、他人にぶつけて磨いたりするプロセスを踏んでいくのです。

自己分析をしながら自己PRや志望動機を考えるプロセスは、一人で考えると、なんとなく面倒だったり辛くなってしまうものですが、友達と一緒に「おれの自己分析、聞いてくれない?」という感じでやると楽しいんですね。

一人でやると苦しいけれど、みんなでやるとすごく楽しい。それが自己分析です。ならば、絶対に仲間と一緒にやったほうがいい。

ただ、タッグを組む相手には注意する必要があります。自分が尊敬できて、自分と同じくらいやる気のある仲間を選んで、一緒に自己分析を進めていくとよいでしょう。

【失敗パターン2&3の回避策】 ネガティブ・フィードバックを受けろ

失敗パターンの2と3は、「慢心」と「憧れ」が招くつまずきでした。これに陥らないためには、なるべく早い段階で「自己を打ち砕かれる経験」をするのがお勧めです。OBOG訪問やインターンなどで社会人と接して、自分の至らない点を明確にしておくことが大切です。

その意味で、OBOG訪問は重要です。OBOG訪問をするときは、自分の本気度が相手に伝わるようにしっかり準備をし、ネガティブな点に関してもフィードバックをもらえるように、自分から相手に依頼するとよいでしょう。

学生が十分な熱量をもってOBOG訪問に臨めば、相手の社員もそれに応えてあげようと思うものです。そんな学生が「できれば自分の甘い点を指摘してもらえませんか」と要望すれば、OBOG訪問に応じるような愛情深い社会人であれば、きっと期待に応えてくれることでしょう。

早い段階で未熟な部分に気付けることによって、自分を磨き直せるようになる。これはかなり効果があると思いますね。

【失敗パターン4の回避策】 視野を広げて志望動機を考えよ

失敗パターンの4は、Being、Having、Givingという志望動機の切り口がどれか1つに偏っている場合でした。たとえば、Having(年収や地位)だけに注目していて、Giving(社会に与える影響)に関心がないような場合は、少しでもいいから「自分は社会のこういう部分に貢献したい」ということがないか、考えてみるといいでしょう。

学生の中には「自分はこうなりたい」(Being)とか、「こういうものを手に入れたい」(Having)ということを面接でアピールすれば評価されると思っている人もいますが、社会人として働くとなると、それだけでは不十分です。

情報収集を積極的に行うだけでなく、少しでも興味を持ったことについては実際に足を運んで見聞きするなどして、自分の視野を広げた上で可能性を探っていくこともとても重要です。

◾正しい自己分析で「就活」を乗り切ろう

これまで我究館で多くの学生を見てきましたが、最初に会ったときは「大丈夫かな?」と思った学生が、適切な自己分析を通じて、大きく変わっていく姿を何度も目にしてきました。皆さんもぜひ、失敗パターンに陥らないように注意しながら、就活を乗り切ってください。


熊谷 智宏(くまがい ともひろ)氏
我究館館長。横浜国立大学を卒業後、(株)リクルートに入社。2009年、(株)ジャパンビジネスラボに参画。現在までに3,000人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。難関企業への就・転職の成功だけなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。 著書に『絶対内定2018』シリーズがある。

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