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外資企業のコンサルタント企業の中でも大手であり、人気のある企業であるBCG(ボストンコンサルティンググループ)。
コンサルタント職として働く最初の一歩をBCGで始めてみたい人もいるのではないでしょうか。
この記事では、BCGにてコンサルタント職として働く際の仕事内容の解説はもちろん、BCGから求められる人物像、そしてインターン制度や面談など内定を得るコツについても解説します。
BCG(ボストンコンサルティンググループ)はどんな会社?
会社概要
BCG(ボストンコンサルティンググループ)は、1963年にアメリカ合衆国のボストンにて創設されたコンサルティングファームです。
BCGのクライアントは、世界トップ500社に名を連ねる企業を中心に、中規模の企業、非営利組織、政府機関など多岐にわたります。
また、企業だけでなく、政府や非営利団体のバックアップも行い、社会貢献活動にも力を注いでいます。
会社規模は、2017年に世界48ヶ国に85の拠点を構え、日本では1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年に名古屋、2020年には大阪、京都、2022年4月には福岡にオフィスを設立し、14,000人のスタッフがクライアントの抱える難問に取り組んでいます。
このように、BCGはグローバルで多様性に富むチームを構成しており、産業や経営トピックに関する深い専門知識と企業変革を促進するだけでなく、テクノロジー、デジタルベンチャー、パーパスなどの各領域の専門組織も活用し、クライアントの経営課題に対しソリューションを提供していることが特徴の企業です。
BCGの仕事内容・実績
ここではBCGのコンサルタントとしての仕事(業務)、及び実績について紹介します。
BCGのコンサルタントとしての仕事
BCGは戦略コンサルティングファームであり、業務の目的は「クライアントの課題を解決、発展に繋げる」ことだと言えます。
これはBCGに限らずコンサルタント職の共通の目的であり、業務でもあると言えます。
では、戦略コンサルタントはどのような仕事を行うものなのか、詳しく説明します。
戦略コンサルタントとは、企業の経営層が抱える問題を解決するために事業計画や新規事業の立案などの提案を行う仕事、職種です。
もう少し詳しく説明すると、企業の全体的な経営方針から、会計や人事などの専門的な分野までを網羅した上で提案を行うため、幅広い知識だけでなく、深い専門性も同時に必要となります。
仕事の進め方としては、戦略を立てる為に先ずはクライアントへのインタビューを行って現状を把握し、そこから仮説を立て、更に問題を解決するために最適な提案を検討します。
戦略コンサルタントの主な業務は戦略立案だけではありません。
他にデューデリジェンス(適正評価手続き)や、オペレーション支援なども業務となります。
戦略コンサルタントになるために必要な資格は特にありませんが、幅広い知識だけでなく、深い専門性が必要であるように、論理的思考力はもちろん、高い対人関係能力、問題解決能力、プロフェッショナルマインド、そして体力などが重要なスキルだと言えます。
BCGの実績紹介
ここではBCGが手掛けているプロジェクト事例について紹介いたします。
BCGにコンサルタントとして入社した荻原さんは、「日本のチョコレートのアメリカ進出プロジェクト」を手がけました。
2018年にBCGに参画したばかりの荻原氏だが、すでにいくつものグローバル案件で成果を上げている。1つの例が、“チョコレート”のアメリカ進出だ。
「チョコレートに限った話ではありませんが、やはり日本の製品は品質が非常に高い。コンビニで100円や150円で売られているチョコでも、海外でいえば1,000円ほどの価格が付けられているものとクオリティがかなり近いんですね。そういった日本の技術・製品を、アメリカの消費者に受け入れてもらうためのプロジェクトを担当しました」
荻原氏のコンサルティングは、クライアント企業の持つ強みを深く理解するところから始まる。成熟した日本マーケットで勝ち残ってきた企業は、それぞれ独自の強みを持っている。その成功体験や勝ちパターン、企業文化まで深掘りして理解した上で、どこを武器とすればアメリカで通用するのかを探っていく。企業の持つコアな強みとその国の消費者をマッチングするわけだ。そのためにはもちろん、現地の消費者やマーケット状況を理解しておく必要もある。
今回のプロジェクトでいえば、アメリカの消費者はチョコレートに何を求めているのか。口どけなのか、暑い中でも溶けない製品か、それとも今までとは違う味わいか。Webでの消費者リサーチに始まり、現地に飛んでフォーカスグループインタビューも実施。徹底的に勝ちどころを探していった。
「ここで大切なのは、リサーチには必ず現地のコンサルタントにも入ってもらうこと。日本人が日本人の眼鏡で見て、こういう国だと理解したつもりになることはとても危険です。海外メンバーと一緒に、場合によっては彼らに指示を出しながら共同でアウトプットを作り上げていく。これもインターナショナルプロジェクトの醍醐味ですね」
最終的に導き出した勝ち筋の1つが、“繊細でビターな味わい”のチョコレートだった。従来のアメリカのチョコレートは、分かりやすい強烈な甘さを備えた製品が主流。しかし時代の変化に伴い、より洗練された消費者や、嗜好品にこだわりを持つ人が増えつつあることが分かってきた。彼らになら、日本のチョコが持つ繊細な味わいも分かってもらえる。そのためのマーケティング戦略を、インターネットとリアルのチャネルを組み合わせながら立案していったという。
「マーケットが洗練されていくプロセスというのは非常に興味深くて。その国の方々が自分たちで引き上げていくこともありますが、外から入ってきたもので変わるケースがとても多いんです。日本でも、マクドナルドでファストフードが、スターバックスでサードプレイスコーヒーの文化が広がったのと同じですね。今回で言えば、大味なチョコが主流だったマーケットに対して、繊細でビターな味わいを提案することで、その国の洗練度合いを一段上げていく」
「多くの日本企業は海外でその力を発揮する方法を知らないだけで、世界のマーケットやライフスタイルを変える力を持っているんです。そこにBCGが入ることで、日本の力を最大化して世界にインパクトを与えていく。まさにBCGだからこそ可能なプロジェクトだと思います」
プロジェクトの進捗は順調だ。参入の検討フェーズを越えて、本格拡大していくステージに入りつつあるという。アメリカのスイーツマーケットに大きな変革が訪れる日も遠くないだろう。
同じくBCGにコンサルタントとして入社した横山さんは、データサイエンティストとしてキャリアチェンジし、「DX(デジタルトランスフォーメーション)やマーケティングの支援」に携わっています。
――そのコンサルタント時代、具体的にはどんなプロジェクトに携わったのでしょうか。
横山:クライアントの業界でいうとエネルギー、通信、産業材などですね。ウェブマーケティングの強化や、DXなどの支援をしました。例えば、ウェブサイト改善やパーソナライゼーション(個別ユーザーに合わせた仕様最適化)を通じた集客力の向上、あとはデジタル化によるオペレーション改革などですね。
――多様な経験を得るという意味で、狙い通りだったでしょうか。
横山:そうですね。幅広い分野のクライアントを抱える、BCGならではの経験だと思います。
――コンサルタントとして1年余り経験を積んだタイミングの2019年8月、デジタル領域を担うDigitalBCG Japanのアナリティクス組織「GAMMA」へ、身を移すことになります。
横山:コンサルタント時代にGAMMAと協業する機会も多く、「いつか、あのチームで働いてみたい」と思うようになりました。社内のキャリアアドバイザーなどにもその旨を伝えていたところ、タイミング良くGAMMA側で若手人材のニーズが生じ、トランスファーが実現したんです。
――GAMMAと協業する中で、どんなところに魅力を感じたのでしょうか。
横山:当然かもしれませんが、データのプロフェッショナルたちなので、分析のレベルは高いです。私は元々データサイエンスへの理解があったわけですが、GAMMAの仕事の質や速度は想定以上でした。実際に、コンサルタントとしてすごく助けられましたね。自分もそのようなレベルの分析ができるようになりたい、と思うようになりました。
――コンサルタントもファクトに基づく分析はしますよね。どんな面でデータサイエンティストに「助けられる」のでしょうか。
横山:確かに、コンサルティングファームには分析が得意な人たちが多く集まっていますが、データのプロが機械学習などを駆使することで、そうした分析を「一歩先」に進められるんです。コンサルティングにおいては、これからますます重要になると思います。
――一歩先とは。
横山:分析結果を示すだけではなく、データを実効性のある形で活用できるようにして、ビジネス上の恩恵を生み出します。例えば、パーソナライゼーションや不正検知などですね。
――社会全体として蓄積されるデータが指数関数的に増える中、その膨大な量に対応するのに専門家の知見が必要ということでしょうか。
横山:そうですね。それから、今のところデータが整っていない、つまり標準化されていない形で取得されることが多いんです。そうした「きれいではない」データ群を効率的に整えて利用できるようにすることも、データサイエンティストが生む価値の一つです。
BCGに求められる人物はどんな人物か
内定に繋がり易い人物像
コンサルタント企業、ファームとして魅力が溢れるBCGに是非とも就職して働きたい。
そう思う方は自分を磨いてスキルを身に付けるのはもちろん、BCGが求める人物像はどのような人なのかを知ることで限りなく内定に近づくことが出来るでしょう。
BCGが求める人物像は以下のような人物のようです。
・知的、聡明な人:
BCGが取り組む課題は、お客様であるクライアントが長年考えてきたにもかかわらず、解が見出せなかったものばかりです。その課題に解を見出すためには、しつこく考えて大胆に発想し、そして本質を深く洞察して解を導き出す力が必要となります。単なる表面的な知識ばかりに留まらない、更に深い思考力が求められます。
・対人関係が良好な人:
どんなに良い提言であってもクライアントに実行していただかない限りは無価値なもの、机上の空論になってしまいます。提言を実行に移していただくためには、ただ伝えるだけでは足りません。クライアントの悩みを真に理解した上でロジックだけでなく熱意を持って説得して信頼を得て、クライアントと苦楽を共にすることができるヒューマンスキルを兼ね備えることが必要です。
・成長力のある人:
上記二つの資質を持ち合わせた人が望ましいのですが、最初から兼ね備えた人などいません。BCG入社後は、自らに不足している資質を身につける場と機会が多く用意されています。自身の課題を素直に受け入れて挑戦をし続けられる人、着実に成長していく力のある人が望ましいでしょう。
これらのことからBCGが求める人物像は、最初から完成されたスタイルではなく、荒削りでもこれからの成長を感じさせてくれるポテンシャルの持ち主であることだと言えそうです。
インターン、面談はどのようなものか?
インターン制度
BCGでは入社面接だけでなくES(エントリーシート)や適性試験、更にはインターン制度などが儲けられています。
特にインターンは知識だけでなく、言動や立ち振る舞いなど他のインターンとも見比べられることを充分に意識しておかねばなりません。
インターンで評価されるポイントは以下の通りです。
・社員の方とのディスカッションタイムは評価に大きく影響する
BCGのジョブでは社員の方とチームでディスカッションをする時間が数回設けられています。このディスカッションの評価のウエイトは大きいため、ここで高評価を得ることが出来れば、ジョブ通過にグッと近付きます。
社員の方から投げかけられた質問には、端的かつ論理的に回答することを心掛けましょう。
・チームのアウトプットに最大限貢献しよう
ジョブにおいてはチームアウトプットを前に進める姿勢が重要になります。そのためには、チームの中で積極的にリーダーシップを発揮したり、クリティカルな発言を繰り返すなどしてアウトプットの質を高めることが必要になります。チームメンバーの意見には耳を傾け、独りよがりな主張をしないように気をつけましょう。
また、リクルーターによって評価しているポイントが異なり、アウトプットを重視する人と、コミュニケーションを重視する人がいたという声もあります。リクルーターが何を最も重視している人かを見極めることも大切かもしれません。
面談
BCGでは2回の個人面接と最終面接が組まれています。
ここでは面接の流れと出題されるであろう問題について紹介します。
・個人面接 (2回) は『基本的なケース問題を反復して練習することが大切』
個人面接は2回行われますが、22卒・23卒・24卒では1回目の個人面接で評価の良かった人がその場で次の2回目の面接に案内されていました。
そのため2回の面接は同日に行われ、残念ながら2回目の面接に案内されなかった場合はほぼ確実に不合格となります。
1回目の面接では他のファームのような基本的なケース問題が出題され、2回目ではディスカッション形式で抽象的なお題について面接官とディスカッションをする、という面接パターンが多かったようです。
・基本的なフェルミ・ケース対策はもちろんのこと、論理的思考力を鍛える
BCGの個人面接では、基本的なフェルミ・ケースが出題されます。
そのため、まずは基本的な問題からコツコツと練習をしていくことが大切です。
また、BCGの個人面接はディスカッション形式で進んでいき、面接官から投げかけられた質問に対してテンポ良く答えていくことが求められます。
・フィット感を見られていることもある
個人面接ではBCGに合う人間なのか、というフィット感を見られることがあります。
例えば、「今後何がしたいのか」や「これまで行なってきたことで人に話したいことは何か」といったパーソナリティに関する質問では、本人がどういったことを行なってきて、どのようなキャリア観を持っているか、どういった志向をしているのかを見ています。
なぜコンサルタントになりたいのか、BCGに入りたいと思った理由は何なのか、しっかりと言語化して面接に臨みましょう。
BCGの就職活動体験談
更に外資就活ドットコムでは、過去にBCGの選考を受けた先輩達の体験記やES(エントリーシート)の記入例などが沢山掲載されています。
これらも合わせて読むことは、あなたのBCGへの内定をより確実なものにする一助となるでしょう。
是非、参考にして内定を勝ち取って下さい。
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