会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
はじめに
こんにちは、外資就活コミュニティチームです。
「外資就活コミュニティ」とは、就活生同士で選考情報を始めとする就活情報の交換や雑談ができるサービスです。
オンライン就活で情報交換が難しくなっている今、積極的に外資就活コミュニティをご利用いただき、ご自分に有益な情報を得ていただければと思います。
第3回ガクチカ添削・深堀スレ告知記事や「みんなで投稿・議論するガクチカ添削・深掘スレ」で告知した通り、第3回目のガクチカやスレでのコメントのまとめを記載します。
また今回は最後に、ガクチカを例にした面接での伝え方も解説します。サマーインターンの面接準備にぜひご活用ください!
ガクチカについて
本コラムを読み進めていただくにあたり、ガクチカの基本的な書き方を知らなくても構いません。
ガクチカの基本的な書き方について復習したい方もおられると思いますので、おすすめコラムをこちらで紹介いたします。
第3回目のガクチカの想定面接質問と改善点
第3回目のガクチカは、とあるサークルで歴代最高の公演をしたというエピソードでした。
本コラムでは、このエピソードの想定質問とガクチカの改善点を記載いたします。皆さんもこのガクチカを参考にご自身のガクチカの振り返りをしてみてください。
目標設定・前提
a)面接での想定質問
・サークルの中ではどのような役割を担っていたのか?それはなぜか?
・記載されている目標は自分自身での目標か?その目標はチーム・サークル全体にどのように関わるのか?また自分自身の目標をサークルに広めるにあたり、苦労したことは?
・歴代最高とはどのような状態を指すのか?(観客の満足度かそれとも観客動員数か?)
目標設定/前提で想定される質問はこの4つです。
1~3つ目の質問は1回目の解説コラムの「目標設定・前提」で記載した通り、 面接段階・企業問わず頻出 の質問なので事前に準備しておきましょう。
4つ目の質問は、所属されているサークルが観客の方にもともとどのような印象が持たれているかが読み取れないので、こちらも頻繁に聞かれることが考えられます(業界・面接段階問わず)。
これは 歴代最高を数字に起こしてみる と、回答への納得感や課題設定・打ち手立案との繋がりを生み出せるでしょう。例えば、「集客数は何人だったか?」、「公演満足度は何%の人が5段階中5を選んだ」など。
また上には記載しませんでしたが、学年や公演出演者の規模感やチームの編成のされ方、公演回数などについても聞かれることも多いので、こちらも事前に整理しておくのが得策。
b)改善点
・サークル全体の目標と自分自身の目標が一致することがわかる書き方をしてはどうか?
目標設定/前提の改善点はこの2つです。
1つ目の改善点はスレで書かれていたものや4つ目の想定質問と同様で、数値化みるのがおすすめ。
また2つ目の改善点ですが、現在の書き方では、「寄稿者の方1人のみが歴代最高公演をする」という目標を掲げていたと読み取れてしまいます。
ESという限られた字数の中では サークル全体の目標のみ を書いた方が得策。この点は、サークル・アルバイトなどのチーム活動をエピソードにされる場合、意識されてみてはどうでしょうか?
課題設定
a)面接での想定質問
・面倒を見切れないことが直接の原因になると考えた理由は何か?(出演出来るかもモチベーションに関わっているのでは?)
・士気が低下した結果、チームはどのような状態にあったか?他のチームと比べてどうだったか?
・新入生の入会において、上級生が下級生の面倒を見切れないことは考慮しなかったのか?
・上級生の面倒の見方はどのようなスタイルだったのか?あなた自身はどんなスタイルをとっていたのか?
課題設定で想定される質問はこの5つです。2つ目の質問はスレで書いてくださった方がいました。
1~4つ目の質問は、 目標と照らし合わせたときに適切な課題設定ができているか がみられています。特に今回「士気」というチーム内メンバーに課題が設定されており、歴代最高の公演との直接的な結びつきが見え辛いです。
そのため、面接段階・業界問わずこのような質問が多くなることが想定されるので、 公演の目標とのつながりを意識 して、事前準備しておきましょう。
5つ目の質問ですが、これは2つの観点から質問されると考えられます。1つは後輩への指導力を通して 寄稿者の方の人となり を見るため、もう1つは 寄稿者の方が効率性を重視して面倒を見切れていたのか を判断するためです。
前者に関しては1回目の解説コラムの「打ち手立案」で触れているので、そちらをご参照ください。
後者に関してですが、今回はおそらく寄稿者の方がご自身と同期・先輩を比べ、面倒が見切れていないと判断されたのだと思います。そのため 寄稿者の方がロールモデルとなりうる方法を取れていたのか は入念に確認されると想定されるでしょう。
b)改善点
課題設定の改善点は1つです。こちらと同様の内容はスレで投稿されていました。
今の書き方では「心を動かす」という目標と「面倒が見切れない・士気の低下」という課題につながりが見えません。おそらくサークルに所属している同期・先輩・後輩に伝えると理解してもらえるのですが、 面接官は出会って5分程度のビジネスパーソン です。果たして、同時期に一緒のサークルに所属していなかった人に、 この課題を伝えたときに理解してもらえる でしょうか?
一度この観点から、果たして今の課題設定が正しいのかを再考いただければと思います。そして再度課題設定した場合に、 第三者に話してみましょう 。すると、本当に伝わるのかが明らかになるのでおすすめ。
打ち手立案
a)面接での想定質問
・下級生同士で頑張る形にもできたが、面倒が見切れていない状態でなぜこのような形にしたのか?
・面倒を見るとは具体的に何をしたのか?
・過去に同様の問題が生じたことはないか?
・担当制にしたことで簡単に責任感や士気が上がるのか?担当制について工夫したことはあるか
・担当制にしても、上級生が下級生の面倒を見るかは個人の考え方などに依存するが、その点は考慮しなかったのか?
・担当制をすることは、リーダーや他の上級生に反対されなかったのか?反対されたとしたらどのように組織内に浸透させていったのか?
・担当制はこのエピソード以降も引き継がれたのか?その引き継ぎの際に、あなたはどのように組織に浸透させたか?
打ち手立案で想定される質問はこの8つです。スレには5つ目と同様の書き込みがありました。
1つ目の質問ですが、 自分の原動力や人となりを簡潔に伝えられるか が評価ポイントになります。この質問は面接段階・企業問わず様々な場面で聞かれるので事前に準備しておきましょう。
2~6つ目の質問ですが、ESの内容では抽象度が高いので、様々な角度から本当に効果的な打ち手だったのかという質問をされると考えられます。これは面接段階・企業問わずです。
そのため、担当制のエピソードで面接・ESに臨まれる場合には、 担当制を導入しようと考えた背景や他の打ち手を取らなかった理由、具体的な担当制の内容など を整理しておきましょう。
7,8つ目の質問は、2回目の解説コラムの「課題設定」にも記載しましたが、 新たな制度を導入する際の反対意見への対応策、そして1度導入した結果 については面接段階が上がるごとに聞かれやすくなるので、事前に準備が必要です。
b)改善点
・改善点の提案が自分視点なので、他者視点でも考えたと伝わる書き方にしてはどうか?
・「担当制」「面倒を見る」「提案した」は具体性に欠けるので、具体的に何をしたのかを書いた方がいいのではないか?
打ち手立案の改善点はこの3つです。改善点の2つ目はスレでも書かれていました。
改善点の1つ目ですが、今回の文脈ではサークルでの以前の経験かサークル外での以前の経験か読み取れません。そのため、例えば「以前」を「高校時代」など時間軸を明確にするとわかりやすくなります。
改善点の2つ目ですが、現状だと寄稿者の方の思いが先行している印象で、他のメンバーが求めていたものかが判別しづらいです。
この場合、 他のメンバーとの議論・下級生へのヒアリングを通じて見つかった問題・課題点を書く ようにすると、他のメンバーのニーズを踏まえて提案したと読み取れるようになります。
改善点の3つ目ですが、現状だと寄稿者の方がやられたことは「リーダーに担当制を進言すること」のみで、具体的に何をやったのかが読み取れないです。ここでは、 面倒を見る上での重大な課題・担当制の要点 を絞って書いてみてはどうでしょうか。
また実際に寄稿者の方は担当制の導入をされたと思うので、「リーダーに提案した」のみだと、 サークルへの貢献度が低くみられて しまいます。
そこで以下の書き方がおすすめ。
結果
a)面接での想定質問
・この公演前後で、観客のサークルに対する印象はどのように変化したのか?変化した要因はなんだと考えるか?
・観客を動員する上で集客なども重要だと思うが、チームの団結力向上以外に関わったことはあるか?
・今回学んだことを、他で生かした経験はあるか。
・このエピソードで学んだことはインターンや実務でどう活かせると考えているか?
・組織の中で人と関わる上で、気をつけていることなどあるか。
結果で想定される質問はこの6つです。
1,2つ目の質問ですが、目標設定・課題であげた4つ目の想定質問と同様です。この質問も、面接段階・企業問わず頻出の質問なので、 目標と対応する指標・結果を事前に整理 しておきましょう。
3つ目の質問は、エピソードに対して 当事者意識を持ち、自分の担当範囲外のことにも積極的に関与できるか みられています。長期インターンや学生団体の経験など、組織内に様々な機能・役割の人と協働したエピソードを面接で使われる場合には聞かれるので対策必須です。
4~6つ目の質問は1回目の解説コラムの「結果」で記載した通り、面接段階・企業問わず頻出の質問なので事前に準備しておきましょう。
b)改善点
・「責任感」「士気や自信の向上」「感動を与えた」を定量化した指標で表した方がいいのはないか?
結果の改善点はこの2つです。2つともスレに書かれていました。
改善点の1つ目ですが、今回は学びに多くの字数を割いたために、エピソード全体の内容が抽象的になってしまった印象を受けます。学びに関しては面接で聞かれるので、基本的には エピソードに具体性を持たせることに主眼をおき、字数が余れば学びも書く というスタンスでガクチカを執筆されると、ESの通過率が高くなるでしょう。
改善点の2つ目ですが、目標設定・前提の4つ目の想定質問や結果の1,2つ目の想定質問と同様なので、そちらをご参照ください。
面接での伝え方
これまで、それぞれ取り上げたエピソードに対する想定質問・改善点を解説してきました。
では、面接ではどのように伝えればいいのでしょうか?今回は、個人面接に焦点を当てて解説します。
個人面接では、会話と緩急を意識しましょう。
ガクチカを例にすると、目標設定/前提・結果のフェーズを中心に、 確認程度の質問やYes/Noで答えられる質問は、一言程度で回答 し、面接官に深堀してもらう。
そして課題・打ち手のフェーズを中心に、 自分の思考や行動が問われる質問は、簡潔にしながらも自分の思考や行動の意図が一度聞いてわかる ように回答する。
なお面接では後者の方が圧倒的に評価対象になるので、 前者の時間をなるべく減らす ことが得策。そのため面接前に再度、自分のエピソードが面接官にすぐに理解してもらえるかをチェックおきましょう。
この姿勢は 志望動機や自己PRなど他の質問にも使え ます。実際、コラム作成者も22卒で面接を受けた際、会話と緩急を意識するようになってから、個人面接の通過率が格段に上がりました。サマーインターンの個人面接を突破できず悩んでおられる方は、ぜひ一度こちらの方法を検討していただければと思います。
最後に
いかがでしたか?
今回取り上げたガクチカと面接で実際された質問・改善点、個人面接での伝え方が皆さんの参考になれば幸いです。
現在、第4回目のガクチカへの想定質問や改善点を投稿・議論していただいております。ご参加いただける方は、こちらに投稿・議論していただけると幸いです。
また、みなさんが書かれたガクチカ(400文字)を募集中です。みなさんに寄稿いただいたガクチカは個人情報が特定されない範囲内で、スレのトピックや記事に利用させていただきます。添削もさせていただきますので、奮ってご参加ください!ガクチカの投稿はこちらのフォームからお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える