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最後の関門・スーパーデイ
こんにちは、外資就活 外銀チームです。
外資系投資銀行(以下、外銀)の就活もラストスパート。ハウスによってはスーパーデイを間近に控えるところもあり、期待と不安が最高潮に高まっている学生も多いのではないでしょうか。
そこで今回は外銀の選考プロセス最終章、スーパーデイ(最終面接)について解説していきたいと思います。
最終仕上げとして本コラムを参照していただければと思います。また、ここで出てくる質問例は、選考体験記をもとに作成しています。
※選考体験記を閲覧するには、新規会員登録が必要です。
スーパーデイとは
まず、スーパーデイとはなんでしょうか?スーパーデイは一般的には 外資系投資銀行における最終面接 のことを指します。
投資銀行部門やマーケッツ系をはじめとしたフロント業務を行う部門、さらにはオペレーションやファイナンスなどのバックオフィスを含んだ全ての部門で行う最終面接がスーパーデイに該当します。
スーパーデイは一日丸ごとを使って開催するのが普通で、複数の面接官と面接を行います。面接官の人数は部門や学生のそれまでの評価によって変わりますが、基本的には6人から10人ほどの場合が多いという傾向があります。
面接官の階級としてはMD(マネージング・ディレクター)やED(エグゼクティブ・ディレクター)クラスであることが多く、基本的には能力面もそうですが、その会社にマッチしているか、さらには本当に入社する意思があるかを確認する質問が多くなされます。
なぜなら、論理的思考力や金融知識、面接に向けての準備の有無などはここまでの面接で既に確認済みのことが多いためです。
そのため、最終面接だからといって難しい質問が来ると身構えず、 志望動機や自己紹介など、基本的な質問に答えられるようにしておきましょう。
スーパーデイの難しさ
スーパーデイの難しさは3つに集約されます。
2. 圧迫と突飛な質問に対応できるか
3. 目標やビジョンがあるか
4. 熱意が伝わるか
この3つについて詳しく説明していきます。
1. 体力と気力が持つか
長丁場のスーパーデイでは、体力と気力を維持させることが容易ではありません。面接官10人と面接するとして、一人当たり30分と短めの面接を行ったとしても合計で300分、つまりは5時間の面接をすることになります。
もちろん、面接官の交代の間に時間が空くこともあります。しかし、時間の長さに加えて同じような質問を聞かれ続けることもあり、かなりの精神的疲労・体力的疲労に襲われます。そうなると、同じ質問が来ても無意識のうちに回答の質が下がってしまったり、レスポンスのスピードが落ちてしまう可能性があります。
そのため対策としては、
・同じ質問を何度も答えていたとしても雑な回答をしない、毎回省略せず頭から順序立てて話す
などの点を心がけるといいでしょう。
2. 圧迫と突飛な質問に対応できるか
外銀ではこれまでの面接でも、圧迫面接や「一発芸をやって」といった突然の要求、英語面接などの学生に負荷がかかる面接もまれにあったと思います。しかし、 スーパーデイでは社員の年次が上がることで迫力が桁違いに増し、比較的若手の社員との面接に比べて心理的な負担が非常に重くなります。
ただ、これらの面接官も故意に圧迫面接をしているわけではなく、役回り上、意図せず自然に圧迫面接を行ってしまう場合が多いそうです。
これに関しては、それぞれの心もちの問題で学生全員に効果的な対策というのはありませんが、筆者が行なっていた対策としては
・回答するときは意識的に必ず笑顔で答える
これぐらい単純だと思う学生もいると思いますが、スーパーデイともなるといつも以上に緊張し、案外できないものです。これをやることで、自分の緊張ほぐしになり、厳しい面接でもいつも通り回答できるようになっていました。ぜひ試してみてください。
どんなに圧迫されても常に平常心で対応しましょう。
3. 目標やビジョンがあるか
「目標やビジョン」もよく聞かれる内容になります。
志望動機などにもつながってくるとは思いますが、 自分がどんなことをしたいか、最終的にどうなりたいか明確なビジョンを持っている ことは評価ポイントにつながります。
目標やビジョンはあまりないけど、投資銀行で働きたいというと説得力があまりなく、評価される可能性が低くなるのは当然のことですよね。
ほぼ必ずと言っていいほど聞かれる「目標やキャリアビジョン」を明確にすることで企業や業界への志望度も示すことができるため、聞かれた時に困ることが無いようにしておきましょう。
対策としては、
・実際やりたいことが、志望企業のどんな案件や業務につながっているかまとめる
などがあります。
4. 熱意が伝わるか
最後に「熱意が伝わるか」も重要な要素になります。
前述のように、 外銀のここまでの選考で既に学生の能力面に対する評価は出揃っていることが多く、あとは他の学生との比較評価の勝負になります。
しかし、他の学生も能力面では同じように秀でているため、普通の応答をしていては能力面では差がつきにくくなっています。
そのため、最終的には学生の能力いかんよりも、 「熱意」が評価の分かれ目となります。
今まで以上に 「なぜ御社なのか?」「なぜ自分でなければならないのか?」 といった点を面接の受け答えに混ぜるといいでしょう。特に他社との比較はかなり重要です、「なぜ御社なのか」に的確に答えると同時に、そこまで調べ上げる熱意がかなり伝わります。
この突き詰めるためには、
・OB訪問をギリギリまでして、他社比較を徹底する
などがあります。
スーパーデイの主な過去問一覧と、回答例・対策方法
ここからは投資銀行部門で過去に聞かれた設問を紹介していきます。
コラム執筆者ならどう答えるのか、回答例も何問か載せておきますので、是非参考にしてください。
オーソドックスな質問
【回答例】
「投資銀行は会社の一大事に頼れる財務の専門家として相談にのり、成功の瞬間まで寄り添える存在だからです。これは◯◯部にて後輩を育てた経験に起因します。年に1度の◯◯出演に向けて、後輩が私を頼りに来ました。後輩の目指す◯◯像を共有しつつ技量や残り時間を考慮しながら、後輩に対し技術の伝授から演出の構成まで持てる全ての知力と経験を注いできました。1年間寄り添った後輩が立つ素敵な◯◯と、感謝の言葉に私は、達成感とやりがいを感じました。誰かに最後まで寄り添い、成功に貢献したい。貴部門はこの私の仕事像に合致します」
【回答例】
「御社には顧客第一の風土に加え、一流の仕事を目指す理念があります。私は部の選抜として一流の◯◯を目標に、高度な技術や美しい◯◯を追求してきました。理念が合致する御社の一員として共に一流を目指し、一早く成長して多くの人の力になりたいと考え、御社を志望します。」
【回答例】
「武田薬品のシャイアー買収案件です。莫大な借り入れによる資金調達ということで、武田薬品もB/Sが大きく悪化するのはわかっていたはずです。ただ、それでも勝機があると考えた武田薬品の意思決定プロセスに、投資銀行はどのように提案し、どのように関与したかは是非知りたいと思っていました。」
その他の一般質問
・過去に頑張ったことは?
・A社でやりたいこととその理由は?
・今後のキャリアはどのように考えているか?
・長期的なキャリアビジョンは?
・どんなバンカーになりたいか?
・どういう人生を歩みたいか、何を重視しているか?
・仕事を取るために大事な資質は何か?
・ジョブの感想を教えて?
・ジョブの評価に対する自分の意見は?
・ジョブの反省点は?
・他社選考状況は?
・配属が希望通りでなかったらどうする?
・モチベーションの源
・他社のオファーが出た場合〇〇に来る確率はどの程度か?
突飛な質問
・〇〇を10個言って(〇〇は自分の強みなど)
・気になった金融関連のニュース5つ教えて
・好きな映画は何か?
・全て研究関連の質問を聞いてくる
・この会社は好きか?
・他社の選考で進めなかったところはなんで合格できなかったと思う?
・最近の趣味は何か?
・人生の転換期とは?
・好きなことを話して
・この会場にいる人に比べて負けないものは?
・何か面白い話をして?
・尊敬している人は誰か?
・質問がなく、全て逆質問
以上の過去問を見ると、耳にタコが出来るほど数多く聞かれてきた様々なオーソドックスな質問に加え、「面白い話をして?」など非常に突飛な質問までもが出題されていることが分かると思います。
まずはオーソドックスな質問に対する回答は今一度整理しておきましょう。
また、突飛な質問に関しては100%カバーすることは誰もが不可能なので、上記の過去問程度は最低限目を通しておき、後はどんな質問が来てもブレずに答えるという覚悟を決めると良いのではないでしょうか。
他部門で出題された過去問をまとめた以下記事も参考にしてみて下さい。
「【外資系・日系】投資銀行の面接過去問集 〜志望者必見の180選〜」
スーパーデイだからといって臆せず、全力で挑もう!
いかがでしたでしょうか。
スーパーデイまで進まれた皆さんが非常に優秀であることはもう採用担当も理解しています。
内定まであと少しですが、気を緩めず、後悔の生まれない最善の努力をしてください!
本コラムがそのお手伝いをできていれば幸いです。
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