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こんにちは、外資就活 外銀チームです。
今回は外資系投資銀行(以下外銀)の選考フローとして主流になりつつある「録画面接」について解説します。
選考フローに録画面接が採用されている業界は、主に総合商社と外銀です。外資就活ドットコムではすでに総合商社の録画面接についての対策記事をリリースしていますが、 その選考の特徴は外銀と総合商社で大きく異なります。
今回は 外銀・総合商社それぞれの内定者 にインタビューし、それぞれの経験談をもとに比較してみました。
外銀志望の方はしっかりこの記事を読んで、録画面接を突破できるように準備しておきましょう。
録画面接とは何か?
そもそも録画面接とはどのようなものなのでしょうか?
録画面接とは、外銀では本選考以降 早いところでは夏インターンから 、総合商社では秋のインターン以降に課されることが多い選考方法です。コロナ禍の影響でオンライン選考を経験している就活生が多いとはいえ、中には今まで録画形式の選考を経験したことがない方はいらっしゃるのではないでしょうか。
2020卒の世代あたりから今まで録画面接を採用していなかったバンク・オブ・アメリカが選考フローに導入し始めてきました。今ではJPモルガン、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、シティグループなど多くの外銀が録画面接を採用しており、 録画面接は選考の過程で無視できないものとなっています。
そこで、ここからは録画面接の形式や、企業がどのような意図で課しているかについて解説します。外銀の録画面接はやや独特な形式のことが多いので、しっかりと企業側の意図と形式を理解しましょう。
録画面接が採用されている業界
まず、そもそも選考フローに録画面接が採用されている業界には主に「総合商社」業界と「外銀」業界が挙げられますが、コロナ世代以降どの業界でも録画面接を採用する企業は増えてきています。
この二業界に共通する特徴は、多くの優秀な学生がエントリーしてくる点です。そのため、これらの業界では本選考やインターン志望者を学歴やwebテストのみで足切りすることは難しくなります。
しかし、限られたリソースの中で一定のボーダーを突破した学生を全員面接に呼んで精査するのは難しいのが正直なところです。
中にはwebテストのボーダーを非常に高く設ける企業もありますが、あえて録画面接をフローに組み込む目的は「コミュニケーション能力やキャラ、話し方、英語力などを簡易的に見て、志望学生をある程度絞り込むこと」です。
そのため、面接といっても Skypeやzoomによる面接官との一対一の面接ではなく、予め用意された設問に対して応えていく形式が一般的になります。
会話のキャッチボールができない以上、 コミュニケーション能力に関しても「いかに会話を弾ませ相手を楽しませるか」よりも「いかに自分の個性を出すかや、簡潔に要点を押さえた話し方ができるか」という観点で評価されます。
外銀における録画面接の特徴
ここまでは録画面接の基本的な点を解説してきましたが、実は総合商社の形式と外銀の録画面接の内容は異なることがほとんどです。
共通点としては
・回答時間に時間制限がある
ことぐらいで、逆に言えばそれ以外の項目は異なります。これらの項目に関しては総合商社の録画面接についての対策記事を参照してください。
外銀と総合商社の録画面接で異なる点としては以下の点が挙げられます。
②出題問題数が多い
③撮り直しが効かないことがある
④英語で課される場合もある
これらについて詳しく説明していきます。
外銀の録画面接の形式
①出題される問題がより具体的である
まず、外銀の録画面接が総合商社のものと大きく異なる点として 「①出題される問題がより具体的である」 が挙げられます。
総合商社の録画面接では「自己紹介」「インターンへの意気込み」「自分の長所」といった、一般的な面接でも聞かれるような内容が多く出題されます。
それに対し、2024卒のUBSの録画面接ではビジネスの場面が説明され、それに対していかに対処するかを問うような問題が出題されました。
例えば「あなたは仕事でミスをしてしまいました。それに対してどのような手段をとりますか。理由も併せて回答してください。①すぐに上司に相談して指示を仰ぐ ②なるべく自分で処理できるか検討する ③同僚に相談する」というような内容の問題が出題されたようです。
この問題形式は UBSのWEBテストに似ていることで有名 です。録画面接で出題される問題のイメージをつかみたい方は、UBSのWEBテストを解いてみるといいかもしれません。
また、2025卒のバンク・オブ・アメリカの録画面接では、「M&Aは何のため、誰のためにあると思うか、あなたの考えを教えてください。」といったように志望動機だけでなく、業務への理解・考えを聞く問題も出題されています。
②出題問題数が多い
次に「②出題問題数が多い」のも外銀の録画面接の特徴です。
総合商社の場合は多くても3個程度の設問が課されますが、外銀は以上で述べたようなビジネスシチュエーションにどう対処するかについての設問が6個以上課されることもあるようです。裏を返せば、たとえ一つの設問でミスをしてしまっても、他の設問で挽回が効くとも言えます。
③撮り直しが効かないことがある
また、「③撮り直しが効かないことがある」点も外銀の録画面接の大きな特徴です。
総合商社の録画面接においては回答に納得がいかない場合、数回取り直すことが可能です。伊藤忠商事を例に挙げると、自分が納得いくまで無制限に撮り直しができるようです。
それに対し、2025卒のバンク・オブ・アメリカのある部門の場合、各設問に対して答える機会は一度だけで、撮り直しが効かなかったそうです。
もちろん、外銀の全ての企業が撮り直しNGにするとは限りません。撮り直しが可能かどうかは事前に確認しておきましょう。
撮り直しNGの場合は、雑音が入らないか、自分の映りがどうなのかを慎重に確かめてから撮り始めましょう。
④英語で課される場合もある
最後に、外銀の録画面接は部門によっては「④英語で課される場合もある」ようです。これが日系企業が行う録画面接との最大の違いではないでしょうか。例としては2024卒のモルガン・スタンレー投資銀行部門の冬選考で 「あなたの強み」や「志望動機」 について英語で出題されています。
もちろん、全ての部門の録画面接で英語による回答が求められるわけではありません。
しかし、マーケットの一部部門や、投資調査部といった業務で日常的に英語を使うような部署では英語による録画面接が課される可能性が高いようです。
普段の生活で英語を使用していない人は、録画面接の前に英語のフレーズを勉強しておきましょう。
外銀の録画面接で見られている点
では、外銀側は録画面接によって学生の何を見ているのでしょう。
恐らく、短時間に複数の設問を学生に答えさせることで、学生の対応力や思考プロセス、性格といった部分を把握しようと考えていると思われます。
特に学生の対応力を見ようとしているのは明らかです。理由は、大きく分けると2点存在します。
①短時間で考え、簡潔に話すような状況を作り上げてくるため
②普段は学生が考えていないようなことに対して意見を求めてくるため
また、録画面接では選択肢をあえて複数提案して、それに対する意見を求められます。そのため、企業側がある程度学生の思考方法を分類し、常識の有無やその応募部門へ順応できそうかを測っていることも想定されます。
以上より、常識ある発言はもちろんのこと自分の応募する部門が求める人材像を把握し、その部門で求められるような選択肢を選びましょう。
外銀録画面接の事例紹介
ここでは、過去の先輩の選考体験記をもとに過去の選考で出題されたお題を一部紹介します。
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