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【PJT 02:140億円超のファンドを組成。星野リゾートとタッグを組んで、沖縄に新たなラグジュアリーリゾートを】

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〈Profile〉
杉田潔(すぎた・きよし)
株式会社日本政策投資銀行 企業金融第6部 副調査役。
東京工業大学 工学部卒。学生時代に友人たちと起業した経験を持つ。ビジネスの面白みに触れながら、経営を体系的に学ぶことと、社会的に価値のある仕事を求めて2012年に日本政策投資銀行に入行。4年間企業投資部で経験を積み、2016年より現部署で観光分野を担当。

 
2018年10月に、株式会社化から10年を迎える日本政策投資銀行(以下、DBJ)。財務大臣が100%株主の政府系金融機関という稀有な存在です。

民間企業でありながら高い公共性を持つDBJは、その時代における社会の課題に幅広く対応し、日本の持続的発展に貢献してきました。しかしそうした事業特性上、就活生の皆さんをはじめ一般的な認知度は高くないのが現状でしょう。

今回は、そんなDBJの最前線で社会課題に向き合っている杉田さんに、DBJが果たしている役割や、この場所でどれほどの成長を遂げられるのかを、具体的なプロジェクト内容とともにお話しいただきました。

【今回のプロジェクトに関するニュースリリースはこちら(PDFファイルが開きます)】

 

誇りを持てる仕事を求めて

――杉田さんは、大学時代に一度起業してビジネスを展開していたとお聞きしました。

杉田:大したことはしていないのですが、小学校時代からの友人たちと3人で起業しました。当時はFXなどが流行していたこともあり、為替のトレーディングチームを作り、個人トレードを行ったり、自動売買のシステムを開発して販売したり。PLやBSも分からないようなレベルでしたが、それなりに楽しんで経営していました。

――そこからなぜDBJへの就職という道に切り替えたのでしょうか?

杉田:起業した理由は、仲間と一緒にお金を稼ぎたいという、ただそれだけだったんです。でも、世の中の動きを見るために新聞などを読んでいるうちに、自分たちが今やっていることって社会の役に立っているんだろうかと疑問を持つようになって。

仲間内でやるのも、お金を稼ぐことも面白かったのですが、長い目で見てもっと誇りを持てる仕事に就きたいと考えるようになりました。一方で企業経営やファイナンスに対する興味も強くなっていたので、DBJはまさにど真ん中。社会的意義が高く、経営を体系的に学べる企業として、当初から第一志望でした。

実際に働き始めて、もちろんまだ成長途上ではありますが、方向性としてはイメージ通りです。DBJは通常の貸し付けだけでなくエクイティ(株式等によって調達する、返済義務のない資金)関連の案件も豊富なので、幅広い知識と経験を身につけることができています。

 

多くの金融機関の協力を得て、大型ファンドの設立を実現

――最近では「沖縄・読谷村(よみたんそん)リゾート開発計画」への投資案件を担当されたそうですが、これはどのようなプロジェクトなのでしょうか?

杉田:星野リゾートさんとの共同運営ファンドを通じた投資なのですが、まずはDBJと星野リゾートとの関係を整理しておきましょう。

・もともと、事業会社と金融機関という立場で、数十年の取引と信頼関係があった
・2015年12月に20億円規模で第1号の共同ファンドを設立
・さらに規模を拡大するため、2017年7月31日に140億円超の第2号ファンドを設立
・第2号ファンドの第1号案件として、読谷村リゾート開発計画への投資を実行

非常に大雑把ですが、流れとしては上記のような形になります。

――最初に共同ファンドを設立したきっかけは何だったのですか?

杉田:日本では、ホテルや旅館の「所有者」と「運営者」が同じであることが多いです。それに対しアメリカや欧州では、所有と運営の分離が進んでいる。限られたリソースの中で両方を考えようとすると、どちらもおろそかになることがあるんです。

星野リゾートさんとしても、ホテルの運営に特化した存在になるという意向をお持ちでした。すでに日本でもトップクラスのホテル運営事業者だと思いますが、サービスやマーケティング、人材育成などオペレーションに集中することでさらにその価値を高めていく。その方針を実現するために、我々と一緒にファンドを設立して、所有はそちらで行いませんかと提案させていただいたわけです。



(写真上)沖縄・読谷村のホテル建設予定地近くの海岸

(写真下)ホテル建設前の更地

――第1号ファンドから第2号ファンドの設立までは、かなり短い期間ですね。

杉田:まずはDBJと星野リゾートさんの2社で可能な規模からスタートしました。ただ、彼らが今後見据えている事業プランを考えると、20億円では到底足りない。そこで140億円規模の第2号ファンドを設立することになったのですが、そうなると今度は、我々2社だけで出せる金額ではありません。

そこで、複数のメガバンクや地域金融機関に声をかけて、必要な資金を調達することになりました。

――なるほど。しかしそうやって関係者が増えると、足並みを揃えることが難しいような気もします。

杉田:それはありますね。ただそれこそが我々の腕の見せどころでもあって。DBJも金融機関ですから、メガバンクさんのニーズも分かる。ファンドの共同運営者として、星野リゾートさんがやりたいことも理解している。両方の視点を持った上で、どこかにある「共通の解」を探していきました。

この仕事をやっていると、一見無理だと思えるような壁にぶつかることも少なくありません。でも、そこでどうすれば実現できるのかを考え抜き、着地した瞬間は快感ですね。難易度の高い案件にブレイクスルーを起こすことが、自分自身の役割だと考えています。

 

お客様とDBJ、そして地域経済のために

――DBJとしては、今回のプロジェクトに対しどのような想いで取り組まれたのでしょうか?

杉田:まずは大切なお客様である星野リゾートさんを支援するということが大前提です。我々がサポートすることで、成長スピードを加速していただく。読谷村は沖縄本島の西側にあり、非常に綺麗なビーチが長く続くエリアです。プロジェクトの発足当初は土地しかない状態でしたが、星野リゾートさんとしては何年もかけて開発プランを練っておられました。DBJが関わったのは最後の1年強なので、思い入れとしては彼らの方が強いでしょう。

本気でここの開発を実現するんだという星野リゾートさんの想いに対し、仕上げ部分で我々がミスをするわけにはいきません。大きな期待とプレッシャーを感じながら、身の引き締まる思いで取り組みました。

そしてもう1つのポイントが、社会性の高さです。

――DBJならではのポイントですね。

杉田:そうですね。沖縄に限らず日本の地方は、少子高齢化や人口減という大きな課題を抱えています。その中で観光の活性化は非常に重要なのですが、金融機関として単純に地方にお金を入れるだけではミッションを達成することはできません。

どうやって地方の観光業を活性化していくのか。そう考えた時に、見えてきたのが星野リゾートさんの存在でした。先ほども述べたように、彼らは日本トップクラスのホテルオペレーターです。そして、そのブランドをさらに拡大していく余力も十分にある。DBJが資金面や戦略の実現を支援することで、間接的にではありますが、世の中や地域の活性化に繋がっていくと確信しています。

そして、通常のローンではなく共同運営のファンドですから、将来DBJが得られるリターンもかなり大きくなる見通しです。星野リゾートさんは成長が加速し、DBJはリターンを得られる。そして地方の活性化にも繋がるという、まさに三方良しのプロジェクトですね。

――別の観点から見ると、期待リターンが大きいということは、リスクもあるということでしょうか?

杉田:もちろんゼロではありません。ただそこは我々も専門家ですから、将来得られるであろう金額と入り口でかかる金額のバランスや達成の可能性に関しては、大変緻密に計算しています。

そして実はこの点が、今回のファンドに対して多くの金融機関さんに協力いただくことのできた要因の1つでもあります。メガバンクさんとしても、星野リゾートがホテルオペレーターとして優れていることは分かっている。ただ、投資がうまくいくかどうかはまた別の問題です。

そこで金融機関であるDBJが様々な視点から経営計画を評価しているという事実が、彼らにとっては安心材料になったようですね。

 

あらゆる仕事が、初めての挑戦。怖いと思うか、楽しいと思うか

――今回のホテルは2020年の開業予定と聞いていますが、運営がスタートしたら沖縄にどのような変化が起こるとお考えですか?

杉田:私も何度か実際に読谷村に宿泊しましたが、このエリアは海が綺麗なだけでなく、飲食店も豊富にあります。客室数は100室を予定していて、リゾートですから平均で2泊か3泊していただくと考えると、地域経済にはかなりのインパクトを出せるのではないでしょうか。

また、那覇は空港を拡張する予定ですし、海外からのビザも緩和されて観光客をより呼び込みやすい環境になりつつあります。しかし、沖縄にはこれまでハイクラスのホテルが少ないと言われてきました。東京や京都でも世界的には少ない方なのに、沖縄はさらにその半分。せっかく綺麗な海や文化があるのに、富裕層の方々に満足してもらえる宿泊施設がなかったんですね。

今回の読谷リゾートはかなりラグジュアリーなホテルになる予定なので、今まで沖縄に行きたくても行けなかったハイクラスの方々の受け皿になるという意味でも、その存在は大きいと考えています。


建設中のホテル

――これからも沖縄だけでなく様々な地域の活性化が実現されそうですね。DBJでそういった使命を実現いくには、どのような人材が必要なのでしょうか。

杉田:そうですね。すでに山口県の長門市などでも温泉街を活性化するプランが進行中です。ただ、あらゆる案件でいえることですが、同じどころか似ている事例すらも存在しません。すべてハンドメイドで設計していく必要があります。

大切なのは、そういった未経験の案件を楽しめることではないでしょうか。人によっては、やったことないからとか、難しそうだからと、ネガティブに捉えてしまうこともあると思います。でもそうではなく、ワクワクするとか、挑戦の機会がたくさんあると、前向きに捉えられればいいですよね。

極端な話、過去にやった人がいるなら自分がやらなくてもいいじゃないかと。新しいチャレンジに価値を見出せる人が、DBJには向いていると思います。若くても手を挙げればやらせてもらえる環境ですし、いろんな権限も与えてくれる組織です。私たちと一緒に社会のために挑戦したいという方に来ていただければ嬉しいですね。


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