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こんにちは。今回は、大学3年1月から就職活動を始め、同年秋に外資メーカーから内定をいただくまでに私が意識して実行したことをみなさんにシェアしたいと思います。
まず初めに、 私は大学3年1月まで、就職活動について一切考えたことはありませんでした。 OB・OG訪問を行ったこともありません。もっと言うと長期インターンシップもやったことがありません。就職活動に関しては、全くの素人でした。
つまり、 就活に出遅れた方でも挽回できる ということです。
それでは本題に入ります。
就職活動の準備をするにあたって、重要なポイントは3つあると思います。
(1)企業選定において自分の核となる評価軸を持つこと
(2)自分をアピールするエピソードのストックを多く作ること
(3)面接官に自分自身を100%伝え切る能力を身につけること
私はこの3つのポイントを意識して準備を行い、就職活動に臨みました。
以下ではこの3つのポイントを個々に解説していきます。
企業選定の軸を持つ:「なぜこの企業を受けるのか」を明確に
就職活動を行うにあたって大切なのは、どの企業の選考を受けるかということです。多く受けすぎても一つの企業にかけることのできる準備の時間が減ってしまいますし、逆に少なすぎると全て落ちてしまう可能性が高くなってしまいます。
その絶妙なライン引きのために必要となるのが、自分の思考に沿った企業に対する評価軸を持つことだと思います。ではその評価軸をどのように作るのか、私が行った方法を紹介します。
(A)大きな1枚の紙に、これまでの経験とそこで得た学びをまとめる
これは今の自分を深く理解し、潜在的な興味や思考を顕在化させるために行います。
大切なことは、思考を紙に言語化するということと、1枚の紙にまとめるということです。これを行うことで、自分の中にある興味を明確にし、過去からの興味・思考の流れを一目で確認することができるようになります。
(B)将来の自分の目標を言語化する
ここでは志望する業界・企業に就職することを目標にあげるのではなく、将来何を目標に自分は働きたいのかということを言語化します。これは手段と目的が逆になってしまうことを防ぐために行います。
私は、目標を立てる際、「自分自身」に関するものだけでなく、「Local」と「Global」に対してどのような影響を与えたいかということも意識して複数の目標を作りました。
ここでの「Local」は所属している団体、例えば家族・友人・企業・母国等を表し、「Global」は所属外の団体、例えば外国等を表します。
この目標を決める際はAで作った紙を用いて、自分は過去何を基準に行動を起こしてきたのかというところを掘り下げて作成しましょう。
(C)(A)と(B)の結果を信頼できる友達に見てもらう
(A)(B)では自分の経験を自分自身で内省することをベースに行ってきましたが、一人でできることには限界があります。「これが目標だ」と思って考えたものでも、それは勝手に正解であると決めつけたものである可能性がとても高いです。そのため信頼できる友達に話をして、意見をもらうことで、将来の目標を自分の思考の核により近づけていきましょう。
(A)〜(C)の流れを繰り返したのちに残る将来の目標を達成できるか否かが、企業選択の際に必須になる評価軸だと思います。あとは評価軸を満たす企業を業界絞らず、インターネットや OB訪問などで見つければ良いでしょう。
評価軸を作る際に妥協すると、就職活動の途中で自分はなぜこの企業を受けているのだろうと自問自答に陥り、時間を無駄にしてしまうので早い時期から取り組むべきだと思います。
エピソードを多く作る:自分を知る人にフィードバックをもらおう
私が就職活動中にどの企業でも共通して必ず聞かれたことは、「学生時代に頑張ったことはありますか?」という問いです。当たり前ですが、企業側がこの質問から得たい情報は、ただの“頑張った自慢”ではなく、その人自身の思考プロセスや行動力、価値観など、受験者がどういう人間かを知るためのものです。そしてこの質問は形を変えて2、3回は面接やESで聞かれます。
そこで私は 自分の経験をBackground、Action、Resultのセクションに分け、それぞれエピソードをまとめた“エピソードシート”を作成 しました。
Backgroundでは、「エピソードの中で何が困難だったのか、何が問題となっていたのか」を、Actionでは「その時何を考え、どのような行動をとったのか」を、Resultでは「どのような結果を得て、何を学んだのか」を端的にまとめます。一つの経験でも、困難なことが複数あり、その困難ごとに学んだことが異なるのであれば、別のエピソードシートとして分けておきます。
あらかじめ3つにセクションを分けておく理由は2つあります。
1つ目は、 話が間延びしてしまうことを防ぐため です。
このようなエピソードトークは感情が乗る分、必要以上の情報を話してしまいがちです。面接官が気になったことは後から質問として投げかけてくれるので、必要最低限の情報をまとめるようにしましょう。
2つ目は、 エントリーシートに応用できるから です。
企業別のESでもこのような質問を投げかけられることが頻繁にあります。セクションごとに必要な情報を付け足すことで、それぞれの文字数制限に対応した回答を作ることが容易になるのです。
この準備を行う中で 最も重要なことは、“就活関連ではない人”、つまり就活塾や企業の選考過程で出会った友人ではない「普段の自分をよく知る人」に対して エピソードを話し、どのエピソードがウケるのか、また情報に過不足はないのかを常に確認し、ブラッシュアップを行うことです。就活関連の友達を相手にやってしまうと、話がどうしてもその友達の中にある就活イメージによって修正されてしまい、自分自身を100%表現する話ではなくなってしまう可能性があるからです。
普段の自分をよく知る人に見てもらうことで、自分らしさが最も出ている話を選び、ブラッシュアップすることが可能になり、面接官のウケが良い話をできるようになると思います。また、普段の自分をよく知っているからこそ突っ込んだフィードバックをくれるので、できれば家族や信頼できる友達に話を聞いてもらいながら、エピソードのストックを作りましょう。
なお、エピソードが無いと困っている方は、今すぐ何か新しいプロジェクトやインターンなどを始めてみましょう。2〜3カ月真剣に取り組めば、エピソードはいくらでもできます。私も実際、就活で使ったエピソードの半分以上は1月から始めた活動に由来していました。
自分を100%伝える力:アピール時間を1秒たりとも無駄にしない
私が就職活動を行う中で、トップレベルの学歴を持つ他の大学生を押しのけて外資メーカーから内定をいただくことができたのは、自分自身を100%面接官に伝えるように練習したからだと思います。
面接やエントリーシートでは、自分を伝えるための時間や文字数に制限があります。その中で必ず自分を多角的な方面から評価してもらえるように、 「絶対に二度同じテーマの話はしないこと」、「志望する企業が欲する人材に関係する話は必ず盛り込むこと」、「事前に予想できる質問に対してはすぐに答えること」 の3点を徹底しました。1秒たりとも自分をアピールする時間を逃さないことが重要です。
そのためには、しっかりとエピソードトークを作り込み、家族や友達に話す中で突っ込まれたところをまとめてリスト化しておくととても便利です。ただしこれをやりすぎると、面接官の質問に対しても機械的な受け答えになってしまいがちなので、その点は気をつけてください。
万全の対策の上に内定がある
いかがでしたでしょうか。
今回は就職活動を行うにあたって、私が最も意識していたことを3つ紹介しました。Webテストなどは勉強すれば誰でも高得点が取れるものなので差がつきません。できるだけ早く自分自身を十二分にアピールできる武器を作って、就活を優位に進めましょう。この武器を早めに作ることで、第一志望群企業を受ける前に多くの面接練習の機会を設けることができます。
私も1月から準備を始め、第一志望群企業を受けるまでに10社以上の面接を受け、気持ち的な余裕を持って本番に挑むことができました。早め早めの行動で志望企業の内定を手に入れましょう。
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