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アクチュアリー就職の実態とは?
損害が発生した際、その損害に対する保険料の支払額を、誰が決めているかご存知ですか?
その答えは『アクチュアリー』と呼ばれる人々。数理学を駆使し、高度な計算によって、損害に対する適性金額を算出する専門家です。
資格としても弁護士・公認会計士と並ぶどころか、それ以上の難易度とも言われている『アクチュアリー』。数理学のプロフェッショナルと言われる彼らの仕事とは、いったいどんなものなのでしょうか。現役の若手アクチュアリーに、ご寄稿いただきました。
アクチュアリー試験概要と目安難易度
この試験は第一次試験で《数学・生保数理・損保数理・年金数理・会計・経済・投資理論》の以上5科目の受験を求められます。これに合格すると「準会員」になります。次に、より高度な専門知識を求められる第二次試験が行われます。科目は《生保コース・損保コース・年金コース》の内2科目を選択します。これに合格することでようやく「正会員」となることができます。
かなり高度な数学力が求められるという資格の特性上、合格者は理系院生が非常に多いとのことです。その合格率や合格者の学力を考慮して他資格と比べると、 クオンツ よりは簡単で 証券アナリスト よりは難しいようです。
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アクチュアリーとは
公益社団法人日本アクチュアリー会の公式サイトでは、
アクチュアリーとは、確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、保険や年金、企業のリスクマネジメントなどの多彩なフィールドで活躍する数理業務のプロフェッショナルです。
と紹介されています。
アクチュアリーの起源
そんな「アクチュアリー」という職業の起源は、イギリスだと言われています。
その昔、ロンドンの牧師たちが「仲間が死亡するたび皆がお金を出し合う仕組み」を考えたのですが、年老いた者が死んで人数が減っていくにつれ、残された若者の負担が増加したため、この仕組みはすぐに破綻してしまいます。
その後、1762年に不特定多数の人を対象とした「生命保険」という事業が、同じくイギリスで誕生。このシステムが「加入者間で公平になるよう、いろいろな条件に応じて掛金が変わる」というものだったことから、確率論・統計学などを用いて毎月の支払額や掛金率を計算する必要が生まれ、それを担う専門家として、『アクチュアリー』という職業が誕生したのです。
多岐にわたるアクチュアリーの業務
現在はITの進歩により、掛金も容易に計算できるようになりました。しかし、アクチュアリーの仕事は進化を続けており、その活躍領域は生命保険に留まることなくますます広がっています。
ここで、アクチュアリーの業務内容の例として、がん保険の販売に関わる仕事を挙げてみましょう。
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