
「夏インターンで内定するんじゃないの?」戦コミュ・春夏秋インターン落ちから戦コンに内定した話
2025/04/15
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はじめまして。年明け2月に初内定を戦略コンサルからもらえた者です。
夏インターンで内定が出ると言われる業界で、諦め悪くやった結果引っかかった話です。私がどんなタイムラインで就活を進め、その間でどんな失敗をしてしまったのかを詳しくお伝えしたいと思います。諦めかけている誰かの応援に、もしくは後輩の方の反面教師になれば嬉しいです。
就活開始、そして戦コミュ落ち
2024年2~3月
コンサル、外資系投資銀行を志望する場合、調べていくと出会うのが選抜コミュニティだと思います。学部なら2年の冬にESから選考が始まり、メンバーになれれば内定者のメンターがついて選考対策をしてくれる、魅力的な狭き門です。
私は周りにコンサル志望がいなかったので、戸惑いながら3つ登録して2つ選考を受けました。GDで会った人たちも大抵そのくらいでしたが、倍率は結構高いため「受かれば嬉しい」程度で臨むと良いと思います。
受かった人は内定者のメンターがつき、特別な講座が受けられるようですが、受からなくてもインターンのES免除や、ガクチカの書き方など基礎的な振る舞いを教えてもらえる講座が受けられます。内定者に質問もできたため、登録して特に損はありませんし、初動で遅れずに済みます。
そこで知ってかの有名な「東大生の~」シリーズ、フェルミとケースを3月下旬に買い、読みました。またコミュニティのメールに従って、練習がてらベンチャーのインターンにエントリーしました。
振り返り
戦コミュは1つは「受かれば儲けもの」と思って受けるのがおすすめです。受けて落ちることに慣れる、ESやGDをこの時期に体験できることに価値があります。周りにコンサル志望がいない場合は特におすすめです。
春夏秋インターンで戦コン全落ち
2024年4~5月 春
エントリーしたベンチャーの面接に落ち、志望業界もまだ固まり切らない時期でした。コンサルなら戦略がいい、とは思いつつそもそも会社を知らないため、とりあえず大手らしきところにマイページを作ってみました。
springインターンって何、と言いながらPwCにwebテで落ち、一度受けたら二年受けられないのにこの時期にマッキンゼーに落ちました。
春の振り返り
PwCのwebテストに関しては、本選考まで同一の再受験不可なので本当に気を付けて……!s&を受けただけなのにアドバイザリー合同会社でも使いまわされて、どうしようもないのでPwCからのメール開かなくなりました。ここを読んでくれた後輩の方、どうか対策してから受けてください。
2024年6~7月 夏
ESの〆切が怒涛の勢いで来ます。まだ通った経験が少ないこともあり、書くのに時間がかかるにもかかわらず数が多く、手が回りませんでした。
結果としてはEYはES落ち、ALDとNRIがwebテ落ち、アクセンチュアはGDの時間を間違えて辞退扱い、KPMGはオンラインケース落ち、BCGは二次面接落ち。他業界も受けていたので今思うと出せていない会社も多かったと思います。特にA.T.カーニーで課された「『妖精AI』が普及した世界でどう利用をやめさせるか」というお題のケース課題は、今も心残りです。
8,9月の予定は未定のまま、日程が被っているインターンの心配をしつつ、全部落ちたらどうしようと揺れていました。
夏の振り返り
まず〆切について、時間も絶対に確認してください。カーニーは22:00〆切を24:00だと思っていたことが敗因です。
私は大手戦コンなら何でも良かったので可能な限り受けようとし、できるだけやったと感じていますが、全体像が不明瞭だったことが焦りの原因かなと思います。他の戦コン志望者が多く受けているところは機械的にマイページを作り全部出す、くらいの勢いがおそらく正解です。そんなに出さなくてもどこか受かるでしょ、と甘えたくなる自分を許してはいけません。優先順位をつけて、後悔のないようにしてください。
2024年8~12月 インターンとその後
結局戦コンと名の付くインターンはデロイトの関連会社(非DTC、業務内容は戦略ではない)2daysにだけ行けて、全員受けられることが確約されている最終面接に落ちました。他のメンバーが大手インターン参加済で流石に慣れているし、引っ張ってもらった印象でした。自主的残業を全班してましたが、考えたことを全部、同業界志望の場慣れした人たちと議論できたことが本当に楽しかった。
ただインターンのために空けておいた日が全部暇で、他業界のコンサル系部署にESを出したり、1dayイベントに参加したり、見てなかった業界に目を向けたり、一応できることはしつつ、途方に暮れた時期でもあります。
選考のあるインターンは春夏4/35社、秋3/18社の戦績、人物面接は全落ちだったので、戦略or大手を諦めるか、理系院生を生かしてインフラのコンサル系部署にいくか、失敗したなりの着地を考え始めました。
8~12月の振り返り
これだけ落ちて言いづらいですが、インターンで優秀だったメンバーの振る舞いを見てその後真似たことも多いので、夏インターン、やはり一つは参加しておきたいですね……。上手くいかなかったときの進路は後で考えたらいいです。夏頑張ってください。
落ちた後の収集としては、意外と知らない大手関係のコンサルがあったり、ビジネスコンサルにしたら出せる会社が増えたり、秋に出せるESがあったりするので、諦めずにマイページ作成済の企業から送られてくるメールを確認することと「もう皆終わってるし……」と卑屈にならず、とりあえず出してみることだと思います。例えば構造計画研究所、日立コンサルティング、電通総研、三菱HCキャピタル等「意外とコンサルは存在するんだ!」と感じながら、マイページを作りました。
また、夏までで「何で落ちたか」の一覧を作り、客観的に振り返ったことは有意義でした。コンサル志望らしくボトルネックの特定を行いました。私はES通過率が70%、webテが50%、GDが75%でしたがケース25%の人物面接0% (8件中0件通過)だったので、ケース対策をやり直し、就活サイトのアドバイザーに相談したり、企業の面接対策イベントに参加したりしました。12月に対策イベント後、11回目で初めて人物面接に通りました。
理系の人なら、技術系のコンサル会社(ビジネスコンサル~現場支援フェーズの印象)や、インフラやメーカーのコンサル系部署(実態は営業だったりする)を見ておくのはおすすめです。戦略じゃなくてもコンサル的な業務がやりたい場合、大手企業の関連会社でも、理系で専攻も考えるとなると倍率が大きく下がるので。
年明けに、最終選考が2つ残る
2025年1月
就活を始めてもうすぐ一年、内定0。この時期になるともう大手戦略の募集は存在せず、外資就活の掲示板も後輩の代が活発に動き、後がなくなります。
戦コンの持ち駒は10月から残っていた本選考と、12月に出したESが1dayインターンに繋がった計2社でした。どちらも最終選考に進み、特に後者は本当にいきたくて、「やっと就活終われるかも……!」と希望に目がくらんでいました。結果他社を疎かにし、GDから繋がった技術系コンサルの1dayインターンを一社捨てました。
振り返り
選考体験記を見ると、受けた人が二社とも最終選考で落ちていたので、「受かったら嬉しい」くらいに抑えて、他も見続けるのが正解だったと思います。最終までは体験談を読んでおおよその内容を把握しただけでしたが、最終だけは過去3~5年分の口コミをコピペして、想定問答集と合否連絡時期などのまとめを作りました。おすすめです。
就活の結果は——、ギリギリの滑り込みで戦コンに内定
2025年2月
第一志望は一週間強で落ちました。特にやらかした感触はなかったので、もう相性、ご縁がない、と思うしかないのですが、凹みました。
もう片方は口コミで、一週間以内に連絡が来れば3/4人合格、二週間以内は1/2、一か月以内は1/3でした。二週間が経ったところで諦めました。
過去の私が何を思ってESを出したか不明の、名前も忘れた会社の戦略、ビジネスやITコンサルのまだ受けられるところを受けながら「本当に全部落ちたら教員免許を取って国語の先生になろうかな……」と現実逃避をしました。
インターンに参加したインフラの早期、これから本選考の各種メーカー、転職で大手戦コンにいくキャリアなど、残ったカードを広げて、首をかしげている感覚でした。
その後、面接から3週間と2日が経ったバレンタインに内々定が出ました。
ギリギリ滑り込んだ、としか言いようのない受かり方、三週間も連絡が来ないのは補欠扱いだからとはわかっていても、「期待するのも虚しいから考えなくなっていた戦コンに入れる」と思いました。嬉しすぎて、ではなく、もう忘れてたから、今もあまり実感はありません。
第一志望に憧れてしまったので、今はあわよくば転職でいきたいなと漠然と思っています。
振り返り
忘れているのは、補欠にされたときの理想の過ごし方だったと思います。落ち込むときは落ち込み、人と遊んで気分転換し、元気になった瞬間に説明会を予約してESを書く、と自分を管理しました。もう大手戦コンにいけないことを考えずに済むように持ち駒のES等を早めに終わらせていたのも、余裕を作れて有意義でした。
以上、約一年のコンサル就活でした。ここまでお読みいただいた方のお役に、何らかの形で立てたら幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました!
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