*こちらの記事は外資就活ドットコムの姉妹サイト、若手社会人向けキャリアプラットフォーム「Liiga」からの転載となっております。
“P&Gマフィア”ーー。この言葉を聞いたことがある読者の方も多いのではないでしょうか。近年、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)のマーケティング職出身者たちのことを、こう呼ぶようになりました。
ユー・エス・ジェイの元チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)で同社のV字回復を牽引した森岡毅氏、日本マクドナルド元CMOで同社のV字回復の立役者・足立光氏、元フェイスブックジャパン代表取締役の長谷川晋氏など、P&G出身者は様々な業界のマーケティング分野で目覚ましい業績を上げています。
今回は、P&Gマーケティング職に新卒入社し、入社5年目に27歳でブランドマネージャーに昇進され、7年目の今年イギリスに留学するためP&Gを卒業された、坂本和樹さんにインタビューしました。
前編の今回はP&Gマーケティング職の「責任範囲の広さ」や「仕事の実態とやりがい」についてお伺いしました。後編ではP&Gマーケティング職の「転職事情」「海外駐在のメリット」「中途採用ルート」に迫ります。
「Liiga」では、皆様の少し上の先輩である若手社会人に向けたキャリアコラムを展開しております。本日は皆様が就活を終了した後に見える世界を、少し先にお届けします。
英国サセックス大学院開発学研究所修士課程
東京大学卒業後、2012年P&Gマーケティング本部入社。日本・シンガポールで約7年間、多国籍チームを率いてマーケティング戦略・ブランド経営の策定および実行の指揮を取る。柔軟剤レノア・ダウニー、消臭芳香剤ファブリーズなどのマーケティング担当を経て、衣料用洗剤アリエール・ボールドのブランドマネージャーを歴任。担当ブランドが日経トレンディヒット商品ランキングを3度受賞(2014年、2016年、2017年)。 2019年同社を卒業し、マーケティングとテクノロジーの力で途上国の生活を改善するため、現在英国サセックス大学院開発学研究所修士課程に在籍中。
・P&Gマーケティング職は、担当ブランドの「CMO 兼 事業責任者」
・「海賊に襲われた!」に対応し意思決定するのもブランドマネージャーの仕事!?
・「営業が誰もいなくても、買ってくれる商品を作れ」
目次
P&Gマーケティング職は、担当ブランドの「CMO 兼 事業責任者」
ーーP&Gでは、7年間でどのようなポジションを経験されましたか。
坂本:新卒でP&Gのマーケティング職として入社し、5年目でブランドマネージャーになりました。ブランドマネージャーは担当するブランドのマーケティング戦略に責任を持つだけでなく、担当ブランドのPL(損益計算書)、すなわち「売上と利益」の責任者の立場にあります。つまり、ブランドマネージャーは、担当するブランドのCMO 兼 事業責任者、と表現した方が近いでしょうか。私の場合、日本における洗剤の「アリエール」と「ボールド」のブランドマネージャーを務めていました。
ーーなぜ、新卒でP&Gマーケティング職に就職することを選んだのですか。
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