会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます
はじめに
こんにちは、外資就活 広告チームです。今回は広告代理店ナンバーワンの電通の選考対策についてまとめました。
23卒内定者の方の選考体験記を基に、選考の各フェーズを掘り下げていきます。是非参考にしてみてください!
選考STEP
※グループディスカッションと三次面接は学生によって順番が異なります。
ES
実施時期:3月下旬
結果連絡(時期、連絡手段):数日後、テストセンターの結果と併せてメールにて連絡
◎質問内容
これまでに取り組んできたことが合計100%となるように要素を分解してください。(15文字ずつ)
現在のあなたを形成している、人生の3大エピソードを教えてください。(400文字以下)
あなたの周りにある「もっとこうなると素敵だな。」と思う、社会の伸びしろを教えてください。(400文字以下)
自分で自分を抑えられないほどあなたを夢中にさせているものについて、その魅力を自由に語ってください。(400文字以下)
学業・クラブ・サークル以外の課外活動がある方はご記入ください。(アルバイト・インターンシップなども含む)(400文字以下)
◎内定者の感想
・広告の会社であるため、とにかくまず読んでもらうことを意識した。そのため、最初で目を引くように書いた。
・文字数が少ないので端的に、わかりやすく伝えたいことを伝えることに配慮した。
・自分なりの解釈や論理などを入れ、自分の言葉で面白く伝わるように書いた。
・字数が短いので、ESに全部盛り込むのではなく面接でES以上の話を提供できるようにした。
・全体として一貫性があるようにつながりを意識して書いた。
・話すことを前提に、それぞれのエピソードで何を伝えるのかを決めてから執筆した。
◎選考の重要ポイント
・「読ませる」内容を書く
電通のESでは、「読ませる」内容を書くことを意識しましょう。電通はコミュニケーションで利益を上げる広告代理店であり、受験者にもコミュニケーション力の高さを求めています。具体的には、面接官に「面白い」「面接でもっと話を聞いてみたい」と思わせることが重要です。
◎外資就活からのアドバイス
・面接でのネタを盛り込む
電通の面接ではESをもとに会話が進むため、ESには面接でのネタとなる内容を盛り込むことを心がけましょう。その際には、
(1)印象に残るエピソードを
(2)シンプルにわかりやすく
(3)自分の言葉で
書くことを意識するのが大切です。また、一つ一つの項目について面接で何を聞かれるか、それに対してどう答えるかを常に考えながら書くと、面接対策の時間も削減できます。
・エピソードに一貫性を持たせる
ESの設問を通して、自分が「どんな人なのか」を伝える必要があります。そのため、それぞれのエピソードには一貫性を持たせましょう。
エピソードの方向性がバラバラだと、「いろいろ書いてあったけれどよくわからない」と思われかねません。設問が多いため「あれもこれも書きたい」と思ってしまいがちですが、まずは面接で残したいイメージを考えましょう。そして「そのためにどのエピソードを選ぶべきか」という視点で逆算すると、方向性が定まったESが完成します。
SPIテストセンター
実施時期:3月下旬
試験内容:テストセンター(SPI)
難易度:総合商社などの日系最難関企業と比べボーダーは低い
結果連絡(時期、連絡手段):数日後、ESの結果と併せてメールにて連絡
◎内定者の感想
・中学受験していれば難なくクリアできる。
・言語 (長文抜出し) 計数 (推論7問/オールチェック2問) の成績のSPIで提出した。
・対策本を解き、あとはひたすらテストの回数をこなすことだけだと思う。
・電通はテストセンターで落ちることはほぼないと聞いていたが、不安だった。
・参考書の内容を一通り解けるようにしてから受験した。
・ここ数年でボーダーが上がったと聞いていたので参考書で対策した。早慶上智レベルでも落ちている人がいたので自信がない人は対策をおすすめする。
◎選考の重要ポイント
・最低限の対策を
選考はES重視と言われておりボーダーはそこまで高くないと予想されるものの、早慶レベルでもこの段階で不通過となる学生はいます。そのため他社同様、最低限の対策は行っておきましょう。
外資就活からのアドバイス
・SPI形式のテストセンターで練習をする
まずは対策本を2~3周し、SPI形式のテストセンターを課している企業で練習をしましょう。3~4月はESを書かなければならないため、対策はそれまでには終わらせておくべきです。内定者の中には、五大商社の選考を通過するレベルにまで仕上げていた方もいたそうです。
一次面接
実施時期:4月下旬
形式:社員:学生=2:1 中堅社員
時間:30分
会場:オンライン面接(zoom)
雰囲気:穏やか
結果連絡(所要時間、連絡手段):面接の1~3日後、メールにて連絡
◎進め方
・自己紹介からその流れのまま雑談(10分)
・ESの「学生時代頑張ったこと」の深掘・志望動機(15分)
・逆質問(5分)
◎質問内容
・自己紹介
・学生時代頑張ったこととその深掘り
・夢中にさせてたまらないものについて、魅力を教えてください。
・みんなの個性を引き出してやり遂げた成功体験を教えてください。
・挫折したこと
・電通で叶えたいこと
・電通でしたい仕事
・OB訪問はしましたか?
・なぜ広告業界か
・好きな広告
・逆質問
・最後に一言どうぞ
など
◎内定者の感想
・終始和やかな雰囲気で進めてくれます。掲示板などでも話題になっていましたが、どの学生にも和やかな雰囲気で面接を行いながらも容赦なく落ちるようなので伝えたいことをしっかりと用意していくのが重要だと思います。
・WEBだったこともあり、表情と身振り手振りを多くすることは意識しました。
・面白く話すことを意識したことが評価されたと思う。
・自分のこれまでの行動とその時の気持ち・考えをしっかり深堀りしているかどうかが重要だと思う。
・きちんと広告業界の役割、実情を理解しているかどうかだと思う。
・志望動機を話す際にOB訪問でこう伺ったなど、自分の行動によって取ってきた情報を話せるとかなり評価が高いと思う。
◎選考の重要ポイント
・ESの内容から面接官に聞かれそうな質問を想定し、回答を考えておく
面接官によって聞いてくる事が全く違いますが、ESの深掘りは必ず行われます。そのため、ESから聞かれそうなことをリストアップし、回答内容を考えておきましょう。その際、次の話題に繋がりそうな回答を考えておくとより良いでしょう。
・基本的なコミュニケーション力のチェック
1次面接では「質問の意図を素早く理解し、自分の考えを簡潔に分かりやすく伝えることができるか」といった基本的なコミュニケーション力がチェックされます。面接官を飽きさせないよう、相手の反応を見ながら臨機応変に会話を進めることが大切です。
◎外資就活からのアドバイス
・基本的な面接対策をする
面接官によっては雑談からコミュニケーション能力を見極めることもあります。雑談と言っても、必ず1度はESに目を通すことになります。面接官がESを見て、どんなことに興味を持っても話せるようにしておきましょう。
そのために、複数人の友達と面接対策をし合い、ESを見てどんなことを聞きたくなったかを教えてもらいましょう。また、話していて楽しかったか、会話のキャッチボールは成り立っていたかもチェックしてもらうと良いでしょう。コミュニケーション能力は自分では評価できないため、対人での対策が必要です。
・面接官を楽しませよう
面接官を楽しませるために、自分が話す時間が長くならないよう、端的にテンポよく会話することを心がけましょう。また、話す内容に興味を持ってもらうことも重要です。話す内容に相手が気になりそうなワードを入れたり、自分の言葉で話すことを心がけて面接に挑みましょう。
二次面接
実施時期:5月上旬
形式:社員:学生=2:1 中堅社員(一次面接の面接官よりも年次が上)
時間:30分
会場:オンライン面接(zoom)
雰囲気:穏やか
結果連絡(所要時間、連絡手段):数日後、メールにて連絡
◎進め方
・アイスブレイク(5分)
・ESの学生時代頑張ったことの深掘(10~15分)
・逆質問(5~10分)
◎質問内容
一次面接と同様の質問が多い
ただし、1次面接よりも電通への志望動機やストレス耐性に関する質問に比重が置かれている。
・自己紹介
・学生時代頑張ったこと、その深掘
・高校時代は何をしていたか
・アルバイトは何をしていたか
・電通で叶えたいこと
・電通でしたい仕事
・なぜ広告業界か
・好きな広告
・逆質問
◎内定者の感想
・一次面接よりも畏まった雰囲気で少し緊張したが、話したことに対してよい反応をしてくれるため緊張はだんだん和らいでいった。
・質問の仕方がとても上手いため答えやすかったが、鋭い質問もくるのでどれだけ深掘り出来ているかが重要だった。
・終始和やかな雰囲気です。一次面接と変わらずこちらに対して興味があるというスタンスをしっかりと取って話を聞いてくれるのでとても喋りやすかったです。ただ、一次面接よりも、やってきたことよりも周りの人とのかかわり方などの質問が飛んできたのが印象的でした。
・1次面接よりも電通でやりたいことを明確に語る必要があると感じた。
・非常に和やか。ESに沿ったベーシックな質問に加えて、ストレス耐性と電通の志望度の高さが見られていた。
◎選考の重要ポイント
・「本気度」のチェック
学生時代頑張ったことなどの基本的な質問に加えて、電通に対する「本気度」が問われる質問がされます。電通でやりたいことを明確にした上で、熱意を伝え切る準備をして臨みましょう。
◎外資就活からのアドバイス
・一次面接での反省を生かそう
内定者によると、一次面接と二次面接の内容に大きな変化は無いようです。そのため、一次面接の重要ポイントをおさえつつ、上手く答えられなかった質問や、関連質問に対する回答を準備しておきましょう。
グループディスカッション
実施時期:5月下旬
形式:学生5~6人 面接官(人事)1~2人
時間:2時間程度
会場:オンライン(zoom)
雰囲気:緊張感はない
結果連絡(所要時間、連絡手段):3次面接の結果と合わせて数日後、電話にて連絡
◎進め方
1. GDのお題が発表される
2. チームでお題に取り組む
3. 途中でお題が変更される
4. 発表
5. FB
※3~5は実施される回によって有無が異なります。
◎GDのお題
【23卒】
面接官が喜ぶようなプレゼントを考え、プレゼンしなさい。
【22卒】
「配達の人に感謝を伝える施策」
「接客業の人に感謝を伝える施策」
◎内定者の感想
・おとなしい学生が多く、ファシリテーターをしていた。議論を引っ張ったことが評価されたと思う。
・自分も含め、GDに受かった人は「チームの意見をまとめる」動きをしていたように思います。
・電通の選考で、他人との関わり方を見られる選考はGDだけなので、協調性やチームプレーをしようとする姿勢は見せた方が良いと思います。
◎選考の重要ポイント
・臨機応変な対応を心がけよう
23卒の電通のGDでは議論の途中でお題が変更ありませんでしたが、過去には議論の途中でお題の変更がありました。23卒のGDも特殊なお題が出ていることから、電通のGDでは 柔軟な対応力 が問われていると考えられます。普段議論し慣れていないお題が出題されたとしても、「斬新なお題を考えられて嬉しい!」という気持ちで、ポジティブかつアグレッシブに取り組みましょう。
・クリエイティブ要素を見られているのではない
内定者によると、GDは選考に殆ど影響しない、ネガティブチェック程度であるようです。クリエイティブな発想がない方でも十分勝算はあるため、自信を持って臨みましょう。
◎外資就活からのアドバイス
・積極的に意見を出してGDに参加していることをアピールしよう
ある内定者は、「GDにはアイデアベースの方が多くて大変だった」と語っています。確かに、アイデアベースの方が多いと自分の意見を出しにくいです。しかし、そうした方に流されず、他の方の意見に自分の考えを加えた発言をしたり、発表に向けて他の方が出したアイデアのロジックを詰めたりと、自分に合う形で積極的に発言をしましょう。
三次面接
実施時期:5月下旬
形式:社員:学生=2:1 社員は部長クラス
時間:30~45分
会場:オンライン(zoom)、または、電通本社
雰囲気:穏やかではあるが緊張感もある。
結果連絡(所要時間、連絡手段):GDの結果と合わせて数日後、電話にて連絡
◎進め方
・アイスブレイク
・質問(ESの深掘り)
・逆質問
◎質問内容
1次面接、2次面接とほぼ同様
ただし2次面接よりも、電通の志望動機やキャリアプランが重点的に深掘りされる
・自己紹介
・高校時代頑張ったこと
・大学時代頑張ったこと
・行っていたアルバイトに関する質問
・他社選考状況(なぜその中で電通なのか)
・なぜ他の業界ではなく広告業界なのか
・就活の軸はどのようなものか
・電通でやりたいことはなにか
・やりたいことを何年我慢できるか
など
◎内定者の感想
・厳かで、面接官もそこまで笑っていなかった。
・少し硬い雰囲気だが、それを壊せばとても楽しい面接になる。
・和やかではあったが質問までのスピードは速くすぐに回答を求められました。
・やりたい仕事や就活の軸などをしっかりと広告に合わせて、具体的に考えられたのがよかったと思います。
・能力的な部分はこれまでの面接で判断されており、3次面接では人間的な面や、自分のやりたいことと会社でできることのマッチ度合いを見られている気がしたため、素直に答えることと、何をやりたいのかをしっかり具体化しておくことが重要だと感じた。
・出来るだけ自分の長所と、本当に電通に行きたいという気持ちを印象づけられるように、感情を込めて話した。
◎選考の重要ポイント
・鋭い質問に対する回答ができるか
これまでの面接とは異なり、雑談ベースではなく聞きたいことを聞いてきます。特に博報堂との違いや、入社後にやりたい仕事はかなり詰めておく必要があります。
・堂々とした態度で臨む
面接官の年次もあがり、面接の雰囲気も厳かになるため、多くの方が怯んでしまうと思います。しかし、内定者によると堂々とした態度が好まれるようで、「言われたら言い返すくらいの気概」で臨んだのが評価されたと感じた方もいました。
・実質的な最終面接
電通の四次面接は「あくまでも意思確認の顔合わせの場であって選考ではない」と言われているため、三次面接が実質的な最終面接となります。基本的な能力などについては、ある程度二次面接までで評価されていると考えられます。
そのため三次面接では電通で働く覚悟、電通で働きたいという熱意をアピールしましょう。
◎外資就活からのアドバイス
・入社後に自分が電通に貢献できることを伝える
電通に限った話ではありませんが、最終面接では「この人はうちに貢献できるのか」を見ています。そのため、面接官に入社後のイメージをしてもらえることが重要となります。面接で鋭い質問をしてくるのも、そのイメージを明確にするためです。
そのためには、入社後にはどんな仕事をしたいのかをできるだけ具体的に話す必要があります。「①なぜ広告業界、②なぜ電通、③なぜその職種を志望しているのか、④なぜその事業をやりたいのか、⑤そこで自分はどのように貢献できるのか」を具体的に言えるようにしておきましょう。これらを明確に述べることで、電通で働くことへの熱意や覚悟を示せます。
採用する側にメリットがなければ採用されません。そのことを意識して面接に挑みましょう。
最終面接(採用面談)
実施時期:6月1日
形式:学生1人 人事局長1人
時間:20分程度
会場:電通本社
雰囲気:穏やか
結果連絡(所要時間、連絡手段):当日、その場で
◎進め方
・アイスブレイク
・内定証書の説明
・これからの動きの説明
◎内定者の感想
・噂通りの握手面接でした。気張ることなくもう内定は出ているのでという形で一番最初に共有されます。そのおかげでとても落ち着いて面接を終えることができました。
◎選考の重要ポイント
・役員による意思確認の場
四次面接は役員との顔合わせと意思確認の機会であり、実質的な選考はすでに三次面接で終了しています。そのため質問も二つ程度と少なく、事前に人事から簡潔に答えるように指示があるようです。よほどのことがない限り全員が通過しますが、最後まで気を抜かずに臨みましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
23卒の電通の選考は、オンライン選考と対面選考が併用されました。今後もオンラインと対面を利用した選考が引き続き行われることが予想されます。
オンラインでのコミュニケーションは対面でのそれに比べ非常に難しいです。ぜひ以下のコラムをご覧いただき、オンライン選考の対策をしてみてください。
【オンライン選考】TOP就活生が語るウェブ面接・GDのTIPS6選!
今回のコラムは、電通の選考フローを網羅しています。ぜひ、クリップ機能を活用し、選考の各段階で読み返してみてください。
皆様の就職活動とその後のキャリアの成功を切に願っております。頑張ってください。
会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます
マッキンゼー ゴールドマン 三菱商事
P&G アクセンチュア
内定攻略 会員限定公開
トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム
この記事を友達に教える