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FASの魅力・キャリアを徹底解説!コンサルや投資銀行との違いとは?

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コンサルや投資銀行とも違うFASについて知ろう

こんにちは。外資就活 金融 / コンサルチームです。

夏のインターンを経て、「本当に自分がしたいことは何だっけ…?」「今の自分の実力で行けるところってどこなんだろう…」と就活迷子になっている方もいるかもしれません。

しかし、道に迷っているうちに、採用が終わってしまうケースもあります。

特にコンサル志望者の就活生では、投資銀行(IBD)も視野に入れている人も多いようです。「コンサルと投資銀行、どっちを第一志望にしよう?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そういった就活生には、コンサルティングと投資銀行の業務をどちらも行うことができるFASを選ぶという手もあります。今回はそんなFASの魅力やキャリアについて、コンサルや投資銀行との違いにも触れながらご紹介します。

FASとはどのような組織なのか

FAS(Financial Advisory Service)は財務に関連する専門的な助言を行っている部隊のことです。

大手のFASは、4大会計事務所(BIG4)のグループファーム、もしくはその傘下の部門となります。
PwCの場合、PwCアドバイザリー合同会社のなかの「ディールアドバイザリー」という部門が財務に関するアドバイザリー業務を行っています。

FASの業務内容

FASの主な業務の一つとして、M&Aが挙げられます。実際、FASに関心のある多くの就活生が「FAS=M&A」というイメージを持っているのではないでしょうか。

たしかにコンサルや投資銀行を併願していると、業界研究の過程で目にすることの多い内容だと思います。しかし、FASにはM&A以外にも多くのサービスがあります

具体的には以下の通りです。

1. M&Aアドバイザリー
2. 企業・事業再生
3. フォレンジック
4. 経営戦略・高度化 など

「フォレンジックって何?」「経営戦略・高度化って具体的に何をやるの?」などと思われた方も多いのではないでしょうか。それぞれ詳しく説明していきます。

1. M&Aアドバイザリー

M&Aアドバイザリーは、皆さんご存じのM&Aの提言を行う部門です。

M&A全体の流れは、Pre Deal → On Deal → Post Deal の3段階になっています。

  • Pre Deal
    成長戦略→M&A戦略→オリジネーション(M&Aの案件を発掘すること)
  • On Deal
    基本合意→デューデリジェンス、バリュエーション→契約の締結(資金調達)
  • Post Deal
    PMI

同じくM&Aに携わることの多い投資銀行とは、大きく分けて二つの点で異なります。

  • 株式や債券の引き受けによる資金調達はできない
  • PMIを行う

つまり、投資銀行ではPost Deal以外を、FASでは資金調達以外のM&A全体を支援しています。

FASでM&Aに関わる部署として、

a. M&Aアドバイザリー(バイサイド、セルサイド)
b. デューデリジェンス(財務、ビジネス、ITなど)
c. バリュエーション
d. PMI

があります。一つずつ詳細に見ていきましょう。

a. M&Aアドバイザリー(バイサイド、セルサイド)

M&A戦略の立案からディールのアドバイスやマネジメント、最後のPost Dealまでの全てのフェーズにおいてクライアントに寄り添い、中長期的な課題解決の支援をします。

クライアントと会う頻度はPMIに次いで多いです。

b. デューデリジェンス(財務、ビジネス、ITなど)

M&Aディールの価値を最大化するために、財務やビジネスなどの項目を評価します。FASで特に多い財務デューデリジェンスでは、企業価値評価に必要な情報収集や分析を行い、M&Aにおける判断材料を集めます。

クライアントと直接関わる機会は少ないといえるでしょう。

c. バリュエーション

M&Aディールの交渉段階で、企業価値評価や交渉における価格のアドバイスを行います。M&Aは常に成功しているわけではなく、失敗することも多くあります。その原因の一つとして、適正な価格よりも高い価格を払ってしまうことが挙げられます。

バリュエーションは、そのようなことが起こらないように、慎重かつ迅速に適正価格を判断しています。バリュエーションの業務がM&Aの成功に大きく貢献するといっても過言ではないでしょう。

d. PMI

PMIはPost Merger Integrationの略で、統合業務を意味します。PMIでは買収後のシナジーを最大化するために、M&Aの戦略立案時からクロージングまで長期的に案件に関わります。経営戦略だけでなく、組織・人事や財務・税務、IT(オペレーション)など、業務を円滑に運営する上で必要な機能の統合を支援します。

M&A後の統合がうまくいかず、見込んでいたシナジーが得られないといった事態を避けるため、M&Aの初期段階から目標にたどり着くように戦略を描き、遂行することが求められます。

2. 企業・事業再生

経営状況が厳しい企業の支援をする業務です。クライアントの業務代行ではなく、ハンズオン型でクライアント主体の支援を行います。

国内事業だけでなく、日本企業の海外事業や子会社の再生も行っています。

M&Aアドバイザリーでは高度な財務的知識を中心に業務を行いますが、企業再生では財務的知識を中心としながらも、より総合的な力が求められ、ビジネスの根幹に近い部分に関わることができます。

また、ハンズオン型で支援することから、クライアントの中に入って一緒にビジネスを作り上げていきます。コンサル志望者の中でも、「実行支援に携わりたい」「ただ単にITを導入するのではなく、クライアントとビジネスを作り上げたい」と思っている方におすすめの業務です。

3. フォレンジック

皆さんがニュースで見かけるような企業の不祥事は突然発覚します。その不祥事の予防や対処の支援をしているのが、フォレンジックの部門です。FASは財務のプロフェッショナルであるため、取り扱う不祥事は会計にまつわるものになります。

近年コンプライアンスへの意識が高まり、客観的な調査のためにFASのような外部の専門家にチェックを依頼することが多くなりました。そのため、ニーズが急増しているようです。

4. 経営戦略・高度化

高齢化、グローバル化、テクノロジーの発展などを受けて、企業はビジネスの高度化を求められています。

FASでは自らが持つ財務の専門性を生かして、経営戦略に対する提言を行っています。具体的には、企業の再編やグループ会社のマネジメント、他社とのシナジーで成長を図るM&Aの戦略立案などを行っています。

FASの魅力

ここまでFASのそれぞれの部署や業務内容について説明しましたが、具体的なイメージが掴めたでしょうか。ここで、よく比較に上がる投資銀行やコンサルとFASに関して、入社先としての魅力の違いを簡単にまとめました。

投資銀行とFASの魅力の違い

投資銀行とFASでは「M&Aに携わる」という根本的な部分は同じでも、担当するフェーズや得られるやりがいについては大きく異なります。どちらが自分に合っているか、検討してみてください。

【投資銀行の魅力】
案件のサイズが大きく、証券会社が得るフィーも高いので、そこで働く社員も高収入を得ることができます。さらに、案件獲得から執行まで携われるので、やりがいも大きいでしょう。
【FASの魅力】
案件の初期から、M&Aの成功の鍵を握る最後のPMIまで一気通貫して関わることができます。M&Aを成功に導くためにPMIは欠かせない重要な業務であるため、そこに関わることができる点にやりがいがあるでしょう。

コンサルとFASの魅力の違い

次に、コンサルとFASを比較した際のそれぞれの魅力をまとめてみます。

【コンサルの魅力】
多くの場合、財務に関係するもの以外にも様々なプロジェクトが存在し、入社後しばらくは分野を絞ることなく幅広く携わることになります。そのため、どのような領域であっても通用する、経営課題などの解決を行う上で必要なソフトスキルを身に付けることができるでしょう。
【FASの魅力】
戦略コンサルや総合コンサルとは違い、受け持つ案件はすべて財務についての専門知識が必要なものになります。そのため、将来は財務のプロフェッショナルになることができるでしょう。

FASのセカンドキャリア

FASのセカンドキャリアとしては、大きく分けて五つのパターンが一般的にあります。

1. 同業他社
2. コンサル
3. 投資銀行
4. ファンド
5. 事業会社のM&A推進部門

1. 同業他社

これは総合コンサルと同様で、上のポストが空いていなかったり、同じ役職でも年収を上げるために横移動したりするパターンです。

2. コンサル

M&Aアドバイザリーの中のデューデリジェンス(DD)やPMI、または企業再生を経験し、コンサルに転職するパターンです。

3. 投資銀行

この中ではレアな転職先です。

M&Aの成功に大きく寄与するPMIの知見や、業務の共通項であるバリュエーションを経験した方が転職するパターンです。投資銀行ではPMIの業務は行っていませんが、M&Aの戦略を考える上で、うまくシナジーを出せるかを検討する際に、PMIの経験があると良いそうです。

4. ファンド

こちらも狭き門ですが、PEファンドへ転職するパターンです。

「事業再生をしたくてFASに入社したが、ハンズオン型での実行支援ではなく、株式を取得して経営に入り込む形で再生に携わりたい」と思う方がPEファンドを目指しているようです。また、M&Aアドバイザリー業務をしていて、「もっと経営に携わりたい」と感じた方にもPEファンドはおすすめです。

5. 事業会社のM&A推進部門

昨今、M&Aによって企業の成長スピードを加速させようとする会社は多いです。

M&Aを行う上で重要なのは、「シナジーを生むことができるか」です。M&Aを成功させる企業は、証券会社の営業を待つのではなく、自社の投資部門の中で戦略を立て、ロングリストやショートリスト(M&Aによってシナジーが想定される企業をリストアップしたもの)を作成しているようです。その戦略を立てるために、M&Aの知識を持つ業務経験者の中途採用を行っています。

FASの魅力は業務・キャリアともに高い

FASはM&Aだけでなく、企業再生や不正調査、経営戦略まで幅広い業務に携われる業界です。コンサルや投資銀行とは違った魅力があり、これらを志望している就活生はぜひとも視野に入れておきたい業界です。

また前で紹介したように、セカンドキャリアとして多くの転職先が挙がるのは大きなメリットであるといえるでしょう。就活中と入社後でやりたいことが変わるというのはよくあることです。このように今後目指せる道が多数あるのは、新卒として就活する皆さんにとって一つの安心材料となるでしょう。

ぜひコンサル・投資銀行・FASの違いをおさえたうえで、自分に合った業界選びをしていってください。

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