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志望動機が書けない人が陥る3つのワナとその処方箋【新卒向け/添削例文付き】

はじめに

「志望動機が上手く書けない、言えない…」「志望動機を書くのに何時間も悩んでいる…」
こんな悩みを持ったことがある人、実は多いのではないでしょうか。志望動機が書けないまま時間が無くなり、インターンや本選考へのエントリーを断念してしまう人もいます。

「自分が行きたい企業なのになぜ志望動機が書けないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、こういった事態は、薄い関心や試しエントリーなど「本命ではない企業にエントリーしているため」という事情から導かれる場合が多いように思います。

しかし「始めは何となく受けたものの、選考を重ねるうちにその企業が好きになり本命になった」ということもありえるので、そのスタンス自体は決して悪いものではありません。
それゆえ、始めの志望動機で少しつまずいたからとエントリーを諦めてしまうのは、とてももったいない話です。

そこで今回は、志望動機が上手く書けない時の対処法を原因別に考えていきます。
事例として、実際に添削させて頂いた志望動機を、許可を得て掲載しています。
ぜひ参考にしてください。

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【原因1】志望動機の範囲を広げ過ぎている

選考が始まると、ある程度受ける企業を絞っていくことも必要となってきます。

しかし周りに流され、自分の本当の関心とは無関係に、人気のある業界にエントリーしようとする人も少なくありません。

「お菓子が好きだから○○製菓、でも▲▲は友達が受けるって言ってたしな…。あっ、お菓子のパッケージを作っている会社も調べてみよう! …となると、流通業者もいいかも…?」

…などと範囲を広げ過ぎてしまうと、関心を持っている分野は1つであるにも関わらず、応募する企業の数はどんどん増えてしまいます。

また「練習のため」や「保険のため」を考え、過剰にエントリーしようとする方も数多くいますが、自分の関心を持っている分野とは異なるため、当然志望動機が書けない、となるわけです。


例1:新聞社への志望動機

私が貴社へ応募するのは、
貴社が「考える力」を読者へ伝えていると信じるからです。

若年層が新聞離れを起こしています。その理由はインターネットが普及し、情報を手に入れる場所が増えたせいだけではありません。近年、多くのメディアは過激なタイトルを内容の薄い記事に乗せ「思考を停止させる」道具になりました。そして、思考停止の媒体となったメディアを若者は見放しています。

しかし、貴社の記事、特に社説やコラムは常に新たな思考を促しています。私は貴社にて「考える力」を伝える一員になりたいと願います。そのためにまず貴社ではいかにして報道内容が企画されていくのかを学びたいため、応募致します。

このエントリーシートを書いた方はもともとマスメディアに関心があったのですが、「テレビ業界を受けるなら新聞社も」と連想し、応募してしまったそうです。

その結果、新聞社への志望動機であるにもかかわらず新聞社について示された知識は「若年層が新聞を読まなくなっている」ことだけです。

しかも、メディアは情報を扇動しているといったイメージによってのみ書かれています。

実際には若年層も新聞を読むのですが、電子媒体やスマートホンを使うといった「媒体の差」が存在しているといった見方がありますし、日本の報道は海外のメディアに比べてかなりバイアスが少ない方だという指摘もあります。

調べればすぐに判る事実すら踏まえずに「今自分が持っている業界へのイメージ」だけで応募してしまうと、こういった志望動機ができてしまいます。

これと似た志望動機の例として、
「メーカー=モノ作りを大事にしている」、「商社=海外赴任」などがあります。

いずれも非常に一般化されている言葉ですので、これだけでは具体性に乏しく、調査不足感が否めない志望動機になってしまいます。

【対処法:範囲を絞ってみる】

この場合の対処法としては、思い切ってエントリーする分野の範囲を絞ることをおすすめします。あまりに範囲が広いと、本命企業の選考準備に時間を割くことができず、効率が悪くなってしまうからです。

冒頭で挙げたように「何となく受ける」のは、少なくとも自分の軸に近いエッセンスを持つ企業に留めた方が良いのではないかと思います。
その理由としては、行きたいと思っていない企業でも、落ち続けると自信を失う恐れがあるためです。

志望度の低さは社員の方にも伝わり、選考に落ちやすくなるものですが、それを自分の才能が足りないせいだと誤解し、自信を失うといったスパイラルに陥る人も意外に多いものです。不安な気持ちはあると思いますが、練習に受ける企業は多くとも数社に留めましょう。

受ける業種・業界を減らすときの基準としては
「就職活動をしていないときでもふと考えてしまう企業や業種」にまで絞るのが適切です。

CMを見て「このCMを作るためどんな仕事をするんだろう」「広告媒体ってどんなメディアを使っているんだろう」などと考える人ならば、新聞社やテレビ局を受けるよりも、思いきって広告代理店と広告製作会社のみに絞った方が、企業研究も進み、志望動機が書きやすくなるかもしれません。

【原因2】その企業・業界が自分にとってセカンドベスト以下の場合

これは「行きたい企業は1、2社決まっているものの、それ以外の同業他社に対する志望動機が上手く書けない」
もしくは、「自分の軸に合う業界は複数あるが、1番行きたい業界以外何となく気乗りしないため志望動機が書けない」
…といった場合にあてはまります。

この場合は、興味が狭まりすぎている可能性があります。


例2:商社への志望動機

私はドイツ語を話すことが得意です。これからの人生でもドイツ語語の語学力を生かしたビジネスに関わりたいと思っています。つまりは、ドイツ語の語学力と大学で学んできた化学の知識を生かせる職場として、ヨーロッパへの商品販売を行っている貴社において働くことだと思っています。

特にドイツを含めヨーロッパ諸国でビジネスに携わるチャンスは、零細企業でよりも貴社のような大手企業で勤務した方が接する機会が多くあります。化学産業の中でも貴社を志望した理由としましては、入社してすぐに他の企業で経験できないような大きな仕事ができると思ったからです。

また、日本経済が成長していくためには、ヨーロッパ諸国との係わりが今まで以上に重要であると考えております。貴社に携われば、ドイツ語に係わる業務に就けると思い、応募いたしました。

日本語がおかしいために、あまり推敲せず書かれたことが一目で判ってしまいます。

どうして上記のような乱文になるかというと、「エントリーシート締切5分前か、さっさとコピー&ペーストで作ろう…」とあまり時間をかけずに制作・送信してしまうためです。その結果、誤字・脱字が多く、意味の通らない文章の志望動機になってしまいます。

また、このエントリーシートに関しては、商社を志望しているにも関わらず「化学産業」との文字があるなど、「本当にこのエントリーシート、ウチ宛てなの?」と思われてしまいかねない内容です。

ちなみに、このエントリーシートを書かれた方はドイツと主な流通を行う商社を第1志望にしており、そのために第2外国語にドイツ語を選び、猛勉強したそうです。それゆえ、ドイツを主な取引先としていない企業のエントリーシートでもドイツ語ができることを全面的に押し出してしまい、担当者が読んでも「?」マークが浮かぶような志望動機になってしまっています。

【対処法:本当の関心を持つべく、時間を割く】

この場合の対処法として、まず志望動機を書きたい企業の、社風や人、事業内容についてもっと知ってみることをお勧めします。

「自分はこの企業に関心がない」と思いこむと、企業研究に時間を割かなくなり
それまで以上に企業の魅力に気付きにくくなってしまいます。

関心がないまま志望動機を書くと、
単なる「その企業の強み」か「自分ができること」を書くだけになりやすく、
それは面接でも見抜かれてしまいます。

まずは簡単に手に入る情報だけでも目を通してみましょう。企業のIR情報を読めば、どのような分野にお金を使っているのか、10年後のビジョンは何なのかを知ることができます。
また、自分の志望する企業と同業であれば「どうすればこの企業を競合として勝ち抜くことができるか」という視点で考えることで、第1志望の企業研究にもなります。

「取引先になるかもしれない」
「転職先になるかもしれない」
「競合として倒さなくてはならない」
…といった様々な視点で考えることで、他社に対しての視野も広がりやすくなるでしょう。

また、心理学の用語に、「単純接触効果」というものがあります。
これは、「ある人と会う回数が多ければ多いほど、その人への好感度が高くなる」という効果です。これに近いことは、企業に対しても起こるのではないでしょうか。
本命企業のみ、企業研究やOB訪問を重ね、それ以外の企業をおろそかにしてしまうと、関心はますます偏ってしまいます。

実際に選考が始まってみると、本命企業とその他の志望度が逆転することもあるので、本命以外の企業にも、今のうちから「接触回数」を増やしてみてはいかがでしょうか。

【原因3】単なるファンになっている場合

企業への想いは強いものの、だからこそファンに留まってしまっている場合です。

例えば、自動車が好きな人が自動車メーカーを受ける場合に、志望動機が「自動車は格好いいと思うから」で終わってしまうという悩みなどがこれにあたります。


例3:テーマパーク業界への志望動機
小さい頃から貴社のテーマパークに年10回以上訪れ、そのたびに施設やそこで働く人々に感動しました。特に従業員の皆様がくださる100%のスマイルに胸を打たれ、ぜひとも貴社で夢を与える一員になりたいと考えるようになりました。

家にはテーマパークのグッズが200種類以上あります。家でも貴社の製品に触れるごとに、素晴らしいデザインだと思っています。貴社をより理解するために、学生時代は施設の本社にてアルバイトを経験し、貴社への理解を深めました。

また、その間にお客様への対応を学ぶことで、プロの接客に触れることができました。これからもアミューズメント業に関わることでより多くの人へ貴社の理念を広げ、沢山の感動を今度は与える側に回りたいと思っています。

子供の頃から親しんできたテーマパークの経営に関わりたいという思いは伝わって来るものの、努力が空回りした志望動機です。

その企業でアルバイトしたことは関心の深さを示していますが、企業理念やビジョンといった企業の根幹には全く触れていない志望動機になっています。
採用担当者の方がこのような志望動機をご覧になった場合「この子はもし弊社がこのテーマパークから撤退すると決めたら、辞めてしまうのだろうな」と思われてしまうかもしれません。

【対処法:消費者の目線と企業の目線の両方を意識する】

この場合は、元々の強い想いはそのままアピールしつつ、消費者だけでなく企業側の目線も持っていることを表すのが対処法になるかと思います。

買い手から見たその企業の魅力はすでに十分語ることができると思うので、そこに、企業のどこが優れているのか、どこに将来性があるのかなど、売り手の目線を加えて志望動機を書きましょう。

先述の例であれば、テーマパークをどの地域に展開すればより利益を上げられるか、企業理念に沿った場合、自分がどのように企業へ貢献できるかといったことです。

それによって、企業への熱意と、冷静なビジネスパーソンとしての可能性の両方を伝えることができるのではないかと思います。

またどうやってそのテーマパークが作られているのかを考えると、さらに深い志望動機を作ることができます。

そのテーマパークがかくあるようになった背景を、社長インタビューやOB訪問で探って、仮説を提示できるようになれば立派なエントリーシートになるでしょう。

おわりに

いかがでしたか?もし少しでも志望動機を書く手助けになっていれば幸いです。

どの事例の対処法においても共通していたので気がついた方も多いかもしれませんが、ここで挙げた原因すべてに対して言えるのは「エントリーする企業には関心を持ってエントリーすれば志望動機は書ける」ということです。

当たり前のことのように思えるかもしれませんが、時間が無くなってくるとどうしても流れ作業のように選考に臨んでしまい、当たり前のこともおろそかになってしまうものです。

たとえ関心を持たずに書いたエントリーシートで選考を通過したとしても、面接でそれが通用することは滅多にないと思います。
せっかく貴重な時間を割くのですから、志望動機を書くことだけが目的にならないよう、ぜひ心からの関心をもって選考に臨んでください。


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