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大切なことは、全部マンガが教えてくれた。MBB内定辞退の決め手は、「自分の幸せ」と「愛」のカタチ~シリーズ「あなたよりすごいヒト、紹介してください」vol.2

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〈Profile〉
野原うさぎ(のはら・うさぎ)
ライター。自身も外資就活ドットコムを参考にしながら就職活動をし、投資銀行やメーカーの選考を受けた経験がある。大手IT企業に新卒入社後、現在は出版社に勤務する傍ら、フリーとして各種メディアで記事執筆を行う。

 
こんにちは、ライターの野原うさぎです。

「あなたよりすごいヒト、紹介してください」シリーズ第二弾の今回は、初回でインタビューしたダイチさんが「自分よりすごい友人がいます」と、紹介してくれたリョウさん。MBB・Big4を始め、超人気企業に複数の内定を獲得したあとに、ふと立ち返った「幸せ」のカタチとは――?

 

〈すごいヒト(2)Profile〉
リョウさん
インタビュー当時、都内有名大学 経済学部4年生。2018年4月より、日系コンサルティングファームに就職。大学では経済学のなかでも特にマーケットサイドに寄った金融について専攻。卒業論文では、統計理論を用いたマーケットサイドのファイナンスをテーマに、英語での執筆にチャレンジした。

 

就活は3年生秋スタートの後発組

――よろしくお願いいたします。リョウさんの自己紹介をお願いします。ダイチさんからは、「興味深い進路選択をした同級生」とご紹介いただいています。

よろしくお願いします。第一回に登場したダイチさんとは、大学の同級生です。高校生の時は理系志望だったのですが、大学受験のために浪人している最中に世界史の面白さにハマってしまい、文転。それまでやってきた数学が活かせる文系学部ということで、経済学部を受験しました。

もともと、大学4年生の夏までは経済系の大学院に進学しようとしていました。ところが尊敬しているゼミの先生から「大学院に進むのは止めなさい」と助言をいただいて、ちょうど自分もこの先ずっと研究を続けていく生活に疑問を感じていたということも重なり、秋口から就職活動を始めました。ですから、就活のスタートそのものは、かなり遅い方だったと思います。

プライベートな話になりますが、浪人生のときの彼女が“国を動かすような仕事”に就くということを噂話で耳にしていて、いつの日か社会人として対面したときに、胸を張って自分の仕事について話したいと強く思ったのも、就職活動に向かう原動力となりました。

――意外にも、就活スタート後発組なんですね! まずは、リョウさんの就職活動はどのようなものだったか、教えてください。

MBB・Big4のうち、それぞれ1社ずつ。そして日系証券会社の投資銀行部門、日系コンサルティングファームにそれぞれ内定をいただきました。そのうち、この春から就職するのは最後に挙げた「日系コンサルティングファーム」の予定です。

先程申し上げた通り、大学院進学から方向転換した、大学3年生の秋口から就職活動を開始しました。それまで自分自身は就職活動をしていなかったといっても、友人たちから情報は入ってきていましたから、「“まったり高給”と言われる、アセットマネジメント業界でも受けてみようかな」とその業界にエントリーを開始。たまたま9月の日系アセマネ部門の選考に合格し、短期インターンに参加できることになりました。

そして迎えた、待望のインターン当日!・・・と、ワクワクしながら臨んだのですが、社員の方の働き方をいわゆる「個人プレイ」のように感じ、自分の思い描く「仕事」の姿との違和感を覚えました。この経験から、自分はチームで働く・誰かと働くということを「仕事」としてイメージしているのだということに気づきました。

――インターンのプログラムを通じて自分の適性を知る。まさに“インターンの理想の使い方”ですね。

一度決めたアセマネという業界に疑問を持ち始めてしまうと、次になにをしていいかわからなくなってしまって。なんとなく「就活エリートがこぞって受ける業界で、ここに受かったら自信になりそうだ」というイメージ先行で、投資銀行部門やコンサルティング業界にエントリーを始めました。

その中で、たまたまある証券会社の投資銀行部門の短期インターンに参加することができたのですが、ここでの経験が自分の「理想の仕事」にぴたっと合致しました。5日間かけてM&A戦略を考え、発表するというグループワーク。やはり、自分はチームワークをしたいんだと再認識するきっかけになりました。・・・もしかしたら、そのグループワークで「優勝」できたことが大きく影響しているのかもしれないですけれどね(笑)。

そこからは、投資銀行やコンサル業界に絞って冬のインターンに集中して応募を開始、本選考もそのまま受けていきました。

――最終的に、“外資就活”でも超人気の企業に複数内定を獲得できた秘訣はなんだったのでしょう?

緊張しないほうなので、偉い人が面接官でもオドオドせずに受け答えができたのはよかったと思いますが、ロジカルシンキングや暗算が得意なほうではないので、フェルミ推定やケース問題などはボコボコ。もう本当にボコボコに論破されました。しかしながら、その後社員の方からいただくフィードバックに対して、決してヘコまず、素直に受け止め消化することができたのも、評価していただいたポイントかもしれません。

あとは、「メンタルが強そう」「キャラ採用」とは、冗談交じりによく言われます。コンサルティングファームの仕事は、時には20歳・30歳以上も年上の方に向かって、一歩間違えばナマイキな提案をしなければならないので、“愛されるキャラクター”も求められるのかもしれないですね。

MBB内定辞退の理由

――お話をしていても、聡明でいらっしゃることが伝わってくるリョウさん。決して「キャラ」だけの採用だとは思えないですが・・・。さて、いよいよ、読者の皆さんが最も気になっているであろう、MBB内定辞退の裏側に迫っていきたいと思います。

これはもうみんなに質問されます。基本的に私の進路に無頓着である両親からも「どうして?」と聞かれましたから。

まず、内定をいただいた企業は、すべてに魅力があり、全部が入社したい会社だったんです。ですから4社を並べて比較しても、なかなか決められない。

そこで初めて、「自分の幸せのカタチ」についてしっかりと考えました。ブルーハーツの曲を聴きながら悩んだ末に行き着いた答えは、「自分の生活を取り巻く、様々なことに幸せを感じていたい」ということ。いま飲んでいるコーヒーがおいしいとか、今日の朝はスッキリ起きられて気分がいいとか、そういった身の回りの些細なことに幸せを感じていたいという、自分の根底に流れる価値観に気づきました。

その視点に立って考えると、外資系コンサルで、次々にアサインされる激務をこなしながらたくさんのおカネを稼ぐことは果たして自分にとって最良の選択なのか?

もともと自分がやりたいと思っていた、日本の地方を元気にするプロジェクトや、公営事業の民営化コンサルなどの案件を持っていて、将来的にそういった案件に関われる可能性が大きい会社に就職するほうが、自分が思い描く「幸せのカタチ」に近いのではないか?

そう考えた結果、最終的に日系コンサルティングファームへの就職を決めました。

私の「座右の書」


――物質的な豊かさよりも、精神的な充足。まさに「ミレニアル世代」の価値観ですね!これは、自問自答の末に行き着いた答えなのでしょうか?

就活相談をしてくれる後輩にも必ずオススメするのですが、私がこの考えにたどり着くまでに拠り所にした「マンガ」が2冊ありますので紹介させてください。ぜひ、「外資就活」のユーザーの方にも読んでいただきたくて持参しました。

(1)G戦場ヘヴンズドア

マンガを愛する高校生の鉄男。人気マンガ家の父を憎む高校生・町蔵。
運命的な出会いを果たした正反対なタイプのふたりは、青春と呼ぶにはあまりにも過酷な「表現」の世界へと今、足を踏み入れる――!
「作品を生み出す事とは」「戦友とは」という2つのテーマをマンガ家とその卵たちの目を通して描ききり、「マンガ家マンガの伝説」と呼ばれた傑作が今、完全版として鮮やかに蘇る!!
著:日本橋ヨヲコ  ※小学館公式サイト より引用

「人生、カネがすべてではない」という、まさに私の意思決定につながるようなシーンが描かれているのが、この『G戦場ヘヴンズドア』という作品です。

作品の中にパワーワードが溢れていて、自分の仕事や仲間について考えさせられます。マンガだけでなく、小説や映画というものは、自分がおかれている人生のフェーズによって、作品から感じることが変わっていくと思いますが、G戦はそれが数ヶ月単位で変化していきます。私自身、今日ご紹介するために読み直したのですが、就活前と就活後では伝わってくることがまったく違いました。まさに一生読み続けたい、私の「座右の書」です。

(2)プラネテス

しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きること――その強さも弱さも何も変わらなかった。
著:幸村誠  ※講談社コミックプラス より引用

こちらの作品「プラネテス」は、一見するとSFマンガですが、背景に流れる大きなテーマは「愛」。パートナーを思う愛、家族愛、子供を思う愛、自分の故郷を思う愛・・・様々な愛が描かれています。自分自身の愛のカタチについては考え中ですが、もうすぐ答えが出せるのではないかと思っています。

この2冊は、雑誌こそ違えど2000年代初頭の同時期に連載されていて、「心揺さぶられる作品」として並列で語られる事が多いものです。これから就活を始める人には、この2冊を“噛み締めて”読んでほしい。自己分析をする前に読んでもらうと、自分の価値観についてより深く考える一助になると思います。

就活で得られるものは「内定」だけではない

――最後に、これから就活するみなさんにメッセージをお願いします。

繰り返しになりますが、私は就活を通じて、自分の中で無意識に持っていた価値観の言語化をすることができました。

私のキーワードはまさに「愛」。

もちろん、これは異性間の愛だけを指しているわけではありません。自分のことを愛しているから、一生懸命になって本当に幸せになれる会社・ポジションを探しましたし、自分が将来働くであろう会社のことを愛そうと思うから、おのずと会社のことを一生懸命調べたり、考えたりすることができたのだと思うのです。

就職活動で得られるものは「内定」だけではありません。こういった自分の価値観や大切にしたいものを考えられるまたとない機会ですから、これから就活をするみなさんも、この難しい課題に向き合ってみて頂きたいと思います。

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