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“意識が高いとか低いとか、そんな概念は存在しなかった”~エリート学生集団「日米学生会議」の実態とは(2)

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こんにちは。早稲田大学のHOKUTOです。

前回の記事「元首相・元米国務長官がOBに?!~エリート学生集団、日米学生会議の実態とは(1)」に引き続き、僕が過去に参加した「日米学生会議」について紹介させてもらいます。

前回の記事では、「日米学生会議」の概要やそこから得られるものを簡単に説明しました。まだ読んでいない方は是非チェックしてみて下さい。

今回は日米学生会議という極めて異質な環境と、またそれが僕にどの様な影響を与えたのか説明します。

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マッキンゼー、三菱商事、電通・・・“会議”出身者の華麗なる就職先~エリート学生集団「日米学生会議」の実態とは(3)

多様な価値観が共存すると同時に、排他的なコミュニティ

この見出しを読んで、意味深な言葉と感じるかもしれませんが、その訳を説明したいと思います。

日米学生会議はこれまで僕が所属してきた組織の中でも特に異質でした。ここでは、メンバー決定時から特に長い時間を共に活動する日本側代表学生にフォーカスし、話を進めていきたいと思います。この記事を読んでいる方の多くが日本側代表学生と同じ日本国内の学生である可能性が高いため、また僕もその一員として会議に参加したためです。

まず、多様な価値観という点では、本当に様々なタイプのメンバーが居て刺激的でした。

これは極々当然のことかもしれません。日米学生会議の日本側の応募資格は、会議が開催される年度に「日本国内の大学、大学院、短期大学、専門学校等に在学する学生(正規留学生も含む)」であることであり、国籍などは一切問いません。高校を卒業してすぐ参加するメンバーも居れば、社会人のキャリアを経て再び大学院に入学し参加したメンバーも居ました。それぞれが大きく異なる環境から一堂に集まり組織が結成されるため、様々な「違い」が見えるのは当然のことでした。

しかし、そんなメンバーを俯瞰する中で僕は確かな「偏り」を感じました。

あくまで一個人としての意見ですが、日米学生会議が排他的なコミュニティと感じる原因はここにあると思います。それらの感じたことを包み隠さずに話していきます。

まず、上記の様な応募資格であっても参加者は皆、大学生か大学院生のみでした。毎年、日本全国から代表28名のメンバーが選抜されますが、短期大学、専門学校からの参加者は僕が知る限り、OB・OGを含めて見たことがありません。これには、まず選抜試験の影響があると思います。

試験は課題や英語のスコア(TOEIC、TOEFL、IELTSなど)を含む書類提出の第一次選考から始まり、教養試験、日本語と英語で行われる個人面接とグループディスカッションを含む第二次選考があります。この時点で、英語をある程度は自在に扱える学生が残ると考えられますし、それらの多くが大学受験や留学などを通じて、英語の習得に時間を費やしてきた学生であることが多かったです。

しかし、皆が揃って帰国子女や留学経験者という訳ではなく、選考では会議における自身の目的などを重視していると後で聞きました。

また、所属している大学にも「偏り」を感じました。簡単に言うと、東大早慶が多いです。次に、旧帝大や外語大、ICUなどが続きます。これには、日米学生会議の認知度が特に地方では高くないことも影響していると思います。各地で開かれる説明会などで啓蒙活動は行っていますが、それでも地方大学からのエントリーは未だ少なく、それに比例して最終的に選抜される参加者も少ないと聞きました。

“議論に飢えた学生”が集まる極めて異質な環境

大学に「偏り」があり、その上で更に参加者の人物像にも共通点が見えました。自発的にエントリーしているだけあり、皆自身の中に強い主張や明確な目的を持った上で会議に臨んでいました。何かについて深く議論をしたいという想いを持っている人や、その様な環境を求めている人が多かったと思います。実際に僕もそうでした。もちろん皆が皆その様な人ではありませんでしたが、少なくとも議論をすることに抵抗がない人や粘り強く思考を続けられる人が集まっていました。

普通にキャンパスに居たら、いわゆる「意識高い系」と言われてしまう様な学生をイメージしてくれたら分かり易いと思います(笑)。

例えば、大学で一緒にランチ食べている最中に、いきなり「○○について議論したいんだけど、それについてどう思う?」とか言われたら、やはり「意識高い系」になってしまいますよね(笑)。そんな学生の集団をイメージしてくれればと思います。

大学時代、僕も恐らく周りから「意識が高い」と思われていましたし、実際に言われたりもしました。しかし、僕にとって何の意識が高いのか低いのか、本当に分かりませんでした。ただ当たり前のことをしているだけだと思っていたからです。

大学の授業には必ず出席して課題にも積極的に取り組み、その上でアルバイトやインターン、その他の課外活動にも全力で臨む。また、家族や友人・恋人との時間も大切にする。何事にも手を抜かずに一生懸命に取り組んでこそ一流、それがカッコイイ大学生だと思ってやってきただけで、それが当たり前でした。しかし多くの周りの大学生から、その僕の当たり前は「意識が高い」と言われてしまうのです(笑)。

恐らく、無意識の内に自身のスタンダードは相対的に上がり続けていたのだと思います。

気付けば様々な結果が自ずとついてきていました。個人的な話となり恐縮ですが、ひとつの例として、早稲田大学での成績や活動が評価され推薦を頂き、東京大学から奨学金のオファーを頂くことが出来ました。その奨学会もまた、約9割が東大生で構成されるという極めて排他的なコミュニティなのですが、ここでは一旦置いておきます(笑)。そこに所属することになり、授賞式や懇親会で他の奨学生と話す中で感じたことがありました。

似たスタンダードを持つ人が形成するコミュニティでは、意識の高さとか低さとかいう概念は、全く存在しないということです。そして、日米学生会議でも同じ現象が起こりました。

日米学生会議は、大袈裟に言ってしまえば「議論に飢えた学生」が多いという様な環境でしょうか。

僕は大学生活の中で本気で議論する場が無く、常に活発な議論が出来る環境に身を置くことで自身をさらに鍛えたいと思っていました。

どんなにシリアスなトピックでも些細な事でも、共に真剣になって議論してくれる相手がいる、そういった環境が日米学生会議のスタンダードであり、僕が求めている環境でもありました。

しかしこれは、客観的に見れば異様な学生の集団であると思います。

余談にはなりますが、日米学生会議のコミュニティ内では、本音での対話をひとつの目標としています。メンバー同士は皆「タメ語」で話す決まりとなっており、年齢や大学の年次に関わらず、同期として対等な関係の付き合いとなります。

また、最後まで粘り強く議論を続けることで図らずとも相互理解に繋がり、互いの人となりを深く知ることになります。その結果、カップルが生まれるということが結構あります(笑)。これはあくまで僕の分析です(笑)。

個人的には、「世界で活躍する人材になる」という目標を掲げ、世界レベルで自身の力を試してみたいという想いが強く参加したのですが、長い時間軸で見た時の大きな収穫は日米学生会議という異質なコミュニティの存在を知り、またそこに所属出来たことです。

今の環境に何となく満足が出来ていない方や、問題意識や自身の考えを持ちながらも真剣にそれらを議論する場が無いという方、漠然とハイレベルな学生達の中に飛び込んで自身の成長を望む方にとって、日米学生会議は非常に良い環境だと思います。

「日本代表」である自覚と、この先もそうあり続けたいという想い

日米学生会議が僕に与えた影響のひとつに、「日本代表」というキーワードがあります。

少し話は遡りますが、日米学生会議の渡米前に行われた出発式のスピーチで、僕は将来「日米の架け橋」になりたいと語り、そのため漠然と外交官を目指すか日本を代表するような企業で働きたいと思っていました。

結果的に企業への就職を決めた訳ですが、この漠然とした想いが総合商社への就職にどう繋がったのか説明します。

その前に、これまで日本側代表学生の話をしてきましたが、アメリカ側代表学生にも少し触れておきます。

傾向は日本側と似ているかと思います。いわゆるハーバード大学などに代表されるアイビーリーグの名門大学や、全米トップクラスとされる州立大学などの大学生で構成されていました。議論をしたい人というより、日本に強い関心を持つ人や自身のバックグラウンドに日本が関係している人が多かった印象です。アメリカの大学では、授業内で行われるディスカッションなどは日常茶飯事で、その様な環境を求める必要は無いからかもしれません。また、アメリカ側代表学生は特に自身の考えが強く、社会に対して問題意識を感じている学生も多かったです。

そんな彼らと衣食住を共にし、異なる価値観を認め合いながらも議論を続け、答えの無い問いに対し、ひとつの答えを導いていくことは非常に困難であると身を持って学びました。しかしそんな中でも、これまで培ってきた論理的思考力を生かし、また論理だけでなく上手く感情も織り交ぜながら自身の考えを明確に伝え、最後まで議論することが出来ました。

世界トップレベルと称される学生達と約一か月間に渡る議論や交流を通じて、彼らもまた同じ学生であることを感じることが出来たと同時に、大きな自信を得ることが出来ました。

日本側代表のメンバーの一人として選抜され、アメリカの地へ渡ったことで「日本代表」という自覚は少なからずありました。非常に高い視座で物事を捉えられることが出来て、大きなやりがいも感じました。

ここに、自身の強いモチベーションを見つけることが出来た気がします。

アメリカで得た自信は今後も「日本代表」であり続けたいという想いに変わり、日本に帰国後も確実に僕の目線を「世界」へ向けさせてくれました。

誰かが日本の為に何かをやってくれるのではなく、まず自身が一人立つ想いで日本や世界の為に働きたいという想いが強くなりました。様々な企業を見る中で、島国である日本の経済を最前線で切り拓いてきた総合商社であれば、仕事を通じて「日本代表」を感じることが出来る可能性が最も高いのでないか、という安直な論理でした(笑)。就職活動を終えて、ある総合商社の歴史を紹介している本を読んだのですが、日本のサムライ的なカッコ良さも感じており、その点も気に入っています(笑)。

かつて、先代の商人達が自ら進んで海外へ飛び出し、世界の市場を切り拓いてきたそんなロマンを感じることが出来るのでないかと期待しています。

次回は、なぜ日米学生会議の学生達は「優秀」と称されるのか、また気になる主な就職先などを書いていきたいと思います。

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