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日本ロレアルの選考のポイント
こんにちは、外資就活 メーカーチームです。
今回は代表的な化粧品メーカーである日本ロレアルのマーケティング・セールス・サプライチェーン・ファイナンス部門に内定するための選考対策について、以下の3点と詳細な選考ごとの対策からお伝えします。
・多様な観点から物事を把握する
・端的に・わかりやすい言葉で伝える
・1人で考え込みすぎず議論して進める姿勢を忘れない
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
多様な観点から物事を把握する
まずは多様な観点を持つことが必要です。
ESはもちろんのこと、2次面接以降では「〇〇の場合、君はどうする?」というケース問題も多く課題として出されます。多くの観点・広い視野から課題を分析し、アクションを考える姿勢が求められていると言えるでしょう。普段から物事の両面を考える訓練をすることがオススメです。例えば、「この消しゴムは安いし大きい、でも柔らかすぎて消しにくいな」という分析をしたとします。そこで考えるべきことは「ではなぜ、柔らかい素材を選んだのだろう、そこにはどんな狙いがあるのだろう」です。そこまで考えると企業の深い狙いやターゲット層が見えてくると思います。
端的に・わかりやすい言葉で伝える
次に面接では端的に説明する力が必要です。
他社の選考に比べ、面接時間が短いのが特徴ですので、その時間でできるだけ多くの質問をしてもらうことが必要になります。こちらがいくら長々と話しても面接官が聞きたいことはそこではないことが多々あります。できるだけ細かく会話のキャッチボールをすることで相手が聞きたいことにピンポイントで答えることができるようになります。
テンポよくキャッチボールをするためには「結論から述べる」「相手の質問を噛み砕いてから質問に答える」ということが重要になります。面接官の質問にすぐに答えるのではなく、一旦自分で考え、一呼吸置いてから答える、というのが良いでしょう。
1人で考え込みすぎず議論して進める姿勢を忘れない
最後に内定を掴むためには議論を厭わない姿勢が必要です。
面接の各段階でケース問題が課される場合があります。特にマーケティングやセールスでは毎年のようにケース課題が出されています。もちろん、自分の頭で考えることも大事ですが、日本ロレアルでは面接官が助け舟を出してくれることが多く、「他者を巻き込んで、より意見を洗練させていく」ことが求められているのでしょう。ついつい、自分で考え込んで、意見がまとまりきらず面接が終わってしまう、という失敗をしてしまうこともあるので、頭の中の動きを面接官に伝えながら一緒に議論を深めていく姿勢が大切になります。この姿勢は、面接に慣れていく中で磨かれていくと思うので、1次面接からその意識を頭に置いておくことで、ケース面接までに十分に慣れることができると思います。
エントリーシート
(1)学生時代において一番のチャレンジについて教えてください。(700文字以内)
(2)なぜロレアルであるのか、またなぜ今回応募した職種を選んだのか、をお書き下さい。その理由が自身の強み、または個性や経験とどのように繋がっているのか説明して下さい。(600文字以内)
年によっては(1)の質問がマーケティングのみ以下に置き換わることがある。
(1)自らイニシアチブをとって、周囲の協力を得ながら、成し遂げた活動について教えてください。又、その活動がもたらした「変革」についてお書き下さい。(700文字以内)
選考のポイント:具体性と端的さの両立
ここで書いたESは後の面接で何度も聞かれることになります。自信のある内容を書くことも大事ですが、そのせいで内容が専門的になりすぎると説明が追いつかなくなります。まずは一目で理解してもらえるものを書くように心がけてください。
(1)の方では、できる限り具体的に書くようにすることが大切です。例えば「飲食店のアルバイトを長期にわたってやっていました」、ではなく「マクドナルドで2年間接客や清掃などを行なっていました」などとするとエピソードの解像度が上がるでしょう。ここで具体的な企業名を出すことでマイナスになることを心配する学生も多いですが、ここは一目で理解してもらえる、想像しやすくする、という観点から,可能な限り具体名を書くようにしましょう。
(2)については複数ある企業・職種のなかからどのような理由で志望したのかということを論理的に説明する必要があります。設問にも記載されている通り、自分の強みや個性、これまでの経験などと上手く結びつけて説明することで納得感のある内容となるよう心掛けましょう。
WEBテスト
24卒は企業オリジナル(算数、国語、英語)。玉手箱やSPIの年もあり。
選考のポイント:簡単な問題で間違えないように
問題の難易度自体は、外資系コンサルや投資銀行に比べると比較的低いようです。特に24卒の場合は企業オリジナルということもあり対策はそこまで必要ではなかったようですが、不安な人は対策本で基本レベルの問題に目を通しておくと良いでしょう。
1次面接
面接官:1人 20代の若手 新卒採用担当者
学生:1人
時間:30分
質問内容例:
・大学での専攻と研究内容に関して
・強み2つ弱み2つ
・リーダーシップ経験
・志望する業界
・就活の軸
・日常生活で英語を使う頻度はどの程度あるか
・英語質問(あなたの好きな食べ物は何?理由は?)
逆質問
選考のポイント:端的に述べる
基本的な質問です。ESに関するものは、事前に想定される受け答えを用意しておくのが無難でしょう。この面接は職種共通であることから「受け答えや頭の回転の速さ」という一般的な能力を見ていると思われます。面接に慣れていないこの時期の学生はついつい話しすぎてしまう傾向がありますので、「短く簡単に」を意識しておきましょう。
ここからは職種別に選考フローとその対策を説明していきます。
ここからは職種別に選考フローとその対策を説明していきます。
・マーケティング
・セールス
・サプライチェーン
・ファイナンス
・R&I(研究開発)
の順番でお伝えします。
の順番でお伝えします。
※本コラムで紹介する選考フローはあくまで一例であり、内容は年度によって変更となる可能性があります。
マーケティングの選考フロー
2次面接→最終面接
2次面接
面接官:1人 マーケティング担当者
学生:1人
時間:30分
質問内容:ESに沿った基本的なものが前半に。後半には面接官が担当しているブランドの商品を目の前に並べられ、それについてプロモーションのアイデアを考える課題が出される。
選考のポイント:議論を楽しむ姿勢を持ち続けて
後半のプロモーションの課題については、もちろん自分1人で考え抜くことも必要ですが、面接通過者を見ていると多くの場合「面接官と議論し、助けてもらっている」ケースが目立ちます。自分の思いつきでもまずは社員に投げて見て、そこからアイデアや具体的な戦略につなげていく姿勢が求められる面接です。考え込みすぎず、議論を楽しむ姿勢を持って臨んでくださいね。
最終面接
学生:1人
時間:30分
質問内容:自己紹介を数分で行ったのちに「My Biggest Achievement」というテーマで5分程度英語プレゼンをする。後半ではESに関する基本的な質問に加えプレゼンテーションに関連する質問もなされる。最後に逆質問の時間も設けられている。
選考のポイント:シンプルで身の丈にあった回答を
選考そのものは英語で行われるケースがほとんどです。トップの責任者がアメリカ人やフランス人であることも多く、質問されることが聞き取れないことが多いです。しかし、隣に日本人社員がおり、助け舟を出してくれるケースもあるそうです。自分がどこで詰まっているのかをはっきりと伝えることで議論が進むでしょう。
プレゼンでは、言いたいことを2つか3つに絞り、できる限りシンプルに伝えることが必要です。こなれた表現ができればそれに越したことはありませんが、こなれた表現を使うわりに受け答えのレベルが低いな、と思われると印象は悪くなります。自分の身の丈にあったレベルの英語で伝える姿勢を最後まで崩さずに臨みましょう。
セールスの選考フロー
説明会→2次面接→最終面接
説明会
時間:2時間
内容:会社全体の説明が15分程度、営業職に関して15分程度、実際に営業職についている方の働き方が45分程度(各事業部から1人ずつ3人)、人事1人と営業3人それぞれに質問できる時間が10分×4程度、アンケート記入後解散。
参加学生は1次面接通過者のみ(50人弱)。
社員は人事が3人、営業が3人。
座談会形式で4人の方の話を聞くことができ、質問は比較的沢山できる。
選考のポイント:今後の面接のネタ集めを
この説明会は、評価の対象とはなっていないようです。どの社員さんからどんな話を聞いたのかをメモしておくとその後の面接で話すネタになります(説明会で〇〇さんが……とおっしゃっていたのですが、という具合に)。
2次面接
面接官:2人
学生:1人
時間:30分
質問内容
・なぜ化粧品業界か、なぜロレアルか、なぜ営業職か
・希望する事業部とその理由
・最近購入したもので気に入っている物とその理由
ケースワーク
・ 取引先から10万の値引きを要求されたが、あなたはそれをすると目標を達成できない。この時、次にどんな行動をとるか?
選考のポイント:短い時間で回答をまとめる
雰囲気が厳格で、面接官の反応が良くない、という圧迫面接になることが多いとの声もある2次面接。ケースワークは思考時間が5分程度と短いため、その中でいかに適切な解答を導くかが重要です。説得力や突飛な発想はそれほど求められていないようなので、まずは時間内に考えをまとめ切ることを意識しましょう。
最終面接
面接官:営業本部長1人、人事2人(1人は進行、記録係)
学生:人事1人、営業1人
時間:30分
質問内容:
・志望動機
・なぜ他社ではだめなのか
・なぜ営業なのか
・営業に必要な素質とは
・ これまでに対立した経験とどのように乗り越えたか
選考のポイント:英語面接に圧倒されることなく淡々と
マーケティング職と同様、選考そのものは英語で行われるケースがほとんどです。言いたいことをシンプルに伝えること、わかりやすい表現を使うことを心がけましょう。
サプライチェーンの選考フロー
説明会→2次面接→最終面接
説明会
時間:2時間程度
内容:1次面接通過者向けに会社説明会とグループワークと社員座談会を行った。
学生5人程度と社員が5人程度。
1時間程度の説明会で、職種の詳しい説明がある。
グループワークは、渡された資料をもとに20~30分程度でケーススタディに取り組んだ。
最後に社員の方に発表し、少し全体に対するフィードバックをもらった。
社員座談会は2人の社員の方とざっくばらんに話すことができる。
選考のポイント:面接に向けたネタ集めを
選考の要素はないものの、社員が数名見ているということだけは忘れずに振る舞うようにしましょう。ここでの話はその後の逆質問でも使いやすいネタになりますので、忘れないようメモを取ることを忘れずに。
2次面接
面接官:1人(40代後半)
学生:1人
時間:30分
質問内容: ESに書いたこと(学生時代頑張ったこと)に関して、具体的な説明とそれに関する質問。また自身の経歴について、大学でどういったことを学んでいるのかについて。最後に逆質問。
選考のポイント:1次面接プラスアルファで何を言えるか
1次面接の内容はもちろん共有されているので、その時以上の具体性があるとより良いです。それ以外はオーソドックスな内容であるため冷静に答え切ることが最も重要です。
最終面接
面接官:3人(役員クラス+人事)
学生:1人
時間:30分
質問内容:質問の内容は、経歴に関することや学生時代に頑張ったことについて。面接の前に英語の履歴書(書式自由)を提出するので、その内容に沿った質問。
選考のポイント:英語面接だからこそ、シンプルに
他の職種と同様、選考そのものは英語で行われるケースがほとんどです。言いたいことをシンプルに伝えること、わかりやすい表現を使うことを心がけましょう。
ファイナンスの選考フロー
2次面接→最終面接
2次面接
面接官:1人(ファイナンス担当)
学生:1人
時間:30分
質問内容:なぜロレアルのなのか
なぜファイナンス職なのか
ブランドコントローラーとして、どのような価値を提供できると思うか
人と協力して納得のいく答えを出すために、重視すべきことは何か
ロレアルの存在意義は何か
選考のポイント:なぜファイナンスかを強く意識した回答を
1次面接の内容はもちろん共有されているので、その時以上の具体性があるとより良い。それ以外はオーソドックスな内容であるため冷静に答え切ることが最も重要です。マーケティングではなくなぜファイナンスなのか、という視点を一貫して持ち続け質問に答えるようにすることが軸がぶれないポイントだと思います。
最終面接
面接官:2人 人事部長と、フランス人CFO
学生:1人
時間:45分程度
質問内容:なぜロレアルなのか
なぜファイナンスなのか
学生時代に頑張ったことは何か
簡単なケース(こんな状況になった時、あなたはどう振る舞うか)
ロレアルに限らず、好きなブランドは何か
CFOによる、職務内容に関する説明
選考のポイント:英語での議論を楽しむ余裕を持つ
他の職種と同様、選考そのものは英語で行われるケースがほとんどです。言いたいことをシンプルに伝えること、わかりやすい表現を使うことを心がけましょう。
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