【3分選考対策】三菱商事の本選考対策まとめ
2023/03/02
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目次
三菱商事に内定する二つのポイント
こんにちは、外資就活 商社チームです。
今回は、総合商社業界のトップを走り続け、資源/非資源を問わず安定した高収入を実現する三菱商事です。
社員の質の高さや仕事の内容や規模、転職市場でも高く評価されるポテンシャルなど、ファーストキャリアには理想的な環境の一つと言えるでしょう。
新卒採用には例年、約150人程度の採用枠に対し1万人単位の学生が応募し、選考倍率は150~200倍を下りません。ではどのようにすれば三菱商事への道を開くことができるのでしょうか。以下の二点を中心に解説します。
・オーソドックスな面接対策
・なぜ三菱商事に行きたいのか
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」を基に構成しています。
三菱商事の選考体験記
オーソドックスな面接対策
三菱商事の面接では、いわゆる トリッキーな内容を聞かれることは、ほとんどありません。
就活生の奇をてらった振る舞いや悪目立ちは、むしろマイナス評価に繋がると言えます。
自分の持つ経験や強みが、いかに三菱商事にふさわしく、その上でなぜ三菱商事で働きたいのか。そのような 基本的な内容を、相手に伝わりやすく簡潔に答えられるかどうかが重要になってきます 。加えて、厳しいものではないが、 かなりの深掘りをされることもあるため、一貫性と柔軟性も必要になってきます。
また身だしなみをはじめとする基本的なマナーに加えて自分の話し方、話す時のクセにおかしなところはないかを徹底的にチェックする必要があります。
特に自分が面接で話す様子については、自分一人でのチェックは困難です。例えば内定者の中には、友人達と毎日のように集まって模擬面接を行い、面接の基礎を徹底的に練習したという話もありました。
やはり面接には慣れが必要です。実際に練習を重ねることで多くのフィードバックを受け内定を獲得した内定者もいますので、 自分の面接力を友人達と共に向上させることは良い対策方法 だと言えるでしょう。
なぜ三菱商事に行きたいのか
例年、就活生からの人気において日本トップクラスの企業ではありますが、「外資系企業やメガベンチャーなどさまざまな選択肢がある中で「なぜ、あえて三菱商事?」と質問する面接官もいます。しかしこの質問に明確に答えられる学生は、実は少ないようです。
その 理由としては「多様な事業を抱える総合商社という業態への志望動機作りが難しいこと」「総合商社は比較が難しく、三菱商事を特に志望する理由を考えるのが難しいこと」 が挙げられます。
これは総合商社志望者の多くが悩む課題ですが、これに対する一つの解決策がOB訪問です。 「OB訪問を通じて三菱商事の人に惹かれ、一緒に働きたいと思った」という回答内容であれば、一定の説得力がある と言えるでしょう。これに関しては下記に具体的なものを紹介しております。
OB訪問を通じて、リアルな三菱商事の社員の一体どこに惹かれたのか、その人達と共に自分がどのように成長していきたのかを志望動機にしっかりと織り込みましょう。
選考フロー
OB訪問→エントリーシート(ES)→筆記試験→1次面接→2次面接(ケース面接)→3次面接(試験+面接)→内定
選考フローは上記の通りです。以下で詳しく解説します。
OB訪問:選考への関与度は低めだが必須
なぜ三菱商事に行きたのかを作り込む
精鋭な人材が集められる印象の強い三菱商事においても、 「なぜ三菱商事で働きたいのか」「三菱商事と合うかどうか」は重視 されています。
こうした企業とのフィット感の判断においては、面接官との相性といった学生側にはコントロール不可能な要素も影響します。特に三菱商事では、比較的容易に基礎能力の高い人を集められるため、 フィット感がプラスアルファの要素として内定を左右することも大いにあり得るでしょう。 ここでOB訪問経験者の声をもとに、実際どのような社風、人柄であるのかを紹介します。
OB訪問経験者の声:
・理性的で論理的で賢く穏やか、という印象です。他商社に比べても温厚な人が多く感じます。
・OB訪問や面接の各フェーズにおいても、私の話をしっかりと傾聴したうえでリスペクトを示してくださり、こんな大人になりたいと心から思えました。
・みなさん誠実で素晴らしい方ばかりでした。
・人に対してのやさしさや親身になってくれる姿勢が他の企業よりも強い印象を持った。
しかし「合う合わない」は、ある一つの要素についてだけ問われるものではありません。 「自分の~な点が三菱商事に合っているのだ」という情報をいかに多く集め伝えるためには、OB訪問が最適 です。
実際にどのような社員が働いているのか、自分の考え方と共通しているのは何か、反対に異なるのは何か(モチベーション、働き方、キャリアなどにおいて)をOB訪問の場で確かめてみることをおすすめします。
ES:奇策は不要。基本に忠実な伝わりやすい構成を
・時期
4月上旬
・設問内容
(1)これまでの学生生活の中で挙げた実績や経験を教えてください。(学業、部活動、サークル、趣味、ボランティア、インターンなど何でも結構です。)(原文ママ)
【50字以内×最大4つ】
(2)チャレンジングな目標を定め、その達成のために諦めずに取り組んだ経験について、教えてください。結果の成否によらず、あなたが工夫・努力したことや、取り組みのプロセス等、具体的に記してください(設問(1)で回答した経験の中から説明してください)
【250字以上400字未満】
(3)周囲と協力して、困難な状況に立ち向かった経験について、教えてください。その過程であなた自身の意志・決断で行動した点も含め、具体的に記してください。(設問(1)で回答した経験の中から説明してください)
【250字以上400字未満】
(4)あなたが三菱商事で成し遂げたい夢、または手掛けてみたいビジネスについて、教えてください。
【150字以上250字未満】
(5)あなたらしさが最も表れている写真(できるだけあなた自身が写っているもの)を2枚添付し、それぞれのエピソードを説明してください。
【100字以内×2つ】
通過率は高めのES。最終面接まで使われる点を意識する
三菱商事のESは他の総合商社のESに比べて分量が多く、書き上げるのに苦労していた学生が多かったようです。しかし、比較的オーソドックスな設問だと言えます。
(1)短い文字数ではありますが、最大4つまでガクチカを記述することができます。自身が バランスのとれた優秀な人材 であることをアピールするチャンスです。学業だけ、部活動だけに限らず、 さまざまな場面で活躍するあなた を伝えましょう。
(4)三菱商事に対する関心度が問われています。三菱商事の 「中期経営戦略」など三菱商事の企業ホームページやOB訪問などから情報を得て、具体性 を持たせると良いでしょう。
(5)写真とともにそのエピソードを記述する設問です。ここでは学生のパーソナリティを見ています。写真、エピソードを読んだ面接官に 「この学生と会って話してみたい」 と思ってもらえそうなものを選びましょう。
三菱商事での最終面接までの倍率はそこまで高くないため、ESで落とされることは少ないでしょう。
しかし、最終面接においてもESに添った質問が行われていますので、 最終面接までしっかり視野に入れて書くことが必要 です。
通過者の声:
・結論ファーストで読み手が読みやすい構成を意識しました。また成果を定量的に表せるように具体的な数字を織り交ぜて書きました。・質問にされていることに対して明確かつ簡潔に答えることが重要だと思います。また、ESで深堀りされそうなところを予想しておくと落ち着いて面接に臨めると思います。
筆記試験:難易度は総合商社では低め。最低限の準備を丁寧に
・時期:ESと同時に提出
・試験形式:テストセンター形式のSPI(性格診断、言語、非言語、構造把握、英語)
・試験会場:テストセンター
・合格ボーダー:7~8割
・結果通知方法:ESと同時に
総合商社の筆記試験は難関だと言われていますが、 三菱商事の筆記試験のハードルは、そこまで高いものではありません。
もちろん最低限の対策は必要ですが、他の企業が普通に通過するレベルの内容であれば問題は無いと思われます。
通過者の声:
・コンサルや外資系企業の選考を通過するぐらいSPIができていれば、性格で引っかからない限り通ると思います。
・全体的に8割程度は正解したと思います。周りの友人でSPIで落ちた人はいませんでしたが、通常の合格通知より1週間ほど遅れて連絡がきた友人はいました。
・通常のSPI対策の本を2周やれば充分で、TOEIC800点以上なら英語の対策も大丈夫かと思います。
1次面接:ネガティブチェック的面接。基本的な対応があれば問題なし
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人(30代)
・時間:20~30分程度
・内容:①アイスブレイク・自己紹介
②ESに沿った質問とその深掘り
③逆質問・最後に言っておきたいこと
[質問内容]
・ガクチカとその深掘り
・志望動機とその深掘り(なぜ商社なのか、なぜ三菱商事なのか)
・外国語はどのくらい話せるのか
・希望の部署はあるか など
・結果通知方法:当日中にメールで通知
面接の基本を徹底するべき
三菱商事の1次面接では、突飛な内容を聞かれたという例はほとんど見受けられませんでした。実際に通過率も高く、基本的なコミュニケーションは可能かどうか、ESから受ける印象と話している印象が大きく離れていないか、といった ネガティブチェック的位置付けに感じた人が多い ようです。
そのため、基本的な面接での所作や自分の伝えたい内容、その伝え方について精査してみる必要があるでしょう。
通過者の声:
・質問にされていることに対して明確かつ簡潔に答えることが重要だと思います。
またESで深掘りされそうなところを予想しておくと、落ち着いて面接に臨めると思います。
・準備したことをただ話すのではなく、自然体で伝えたこと。面接官の質問に対し、端的に答えたこと。この二点が評価されたと思われる。
2次面接:ケース面接。だが、気を張りすぎる必要はない
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人(30~40代)
・時間:40-50分(ケース面接等)
・内容:①アイスブレイク・自己紹介
②ケース面接
③ES深掘り・志望動機
④逆質問
[ケース問題内容]
・美容院の顧客を対象にした新しいビジネス・事業を考えよ
・病院とシナジーを生む新規事業を提案せよ
・旅行というものにシナジーを生む事業を考えよ
・学びの場を提供する事業・サービスをを考えよ など
[質問内容]
・この方法だと違うリスクが生じるがどうするか?
・こういった工夫もできるが、どう考えるか?
・その事業のメリットは何か
・施策の妥当性 など
・結果通知方法:当日中に電話かメールで通知
アイディアも重要だが、重要なのはディスカッション
2次面接に関して、以前は小論文やその他筆記試験があったが、ここ数年はケース面接とES深掘りなどシンプルなものになっている。
ケース面接についてですが、特別深く詰められるものではなかったという話が多く、 素地となる思考力が問われている印象 です。
案件を進める上での上司とのコミュニケーションを見ているのではないかという声もあります。
また、 人によっては二次面接の結果が30分程度で電話で通過連絡が来ている ことから、あくまでこの段階では受けた学生に対する絶対評価で進めていることが言えます。
ケース面接のコラムはこちらをご覧ください。
【選考対策】ケース面接編
通過者の声:
・質疑応答は時間をもらってもいいので、とにかく考え続け諦めず切り返すこと
・論理性も重視している印象
・ケース課題の打ち手の提案に至った背景にも自分の経験を混ぜることで、打ち手の説得力を増すことができたと考えています
・新規事業をはじめる際「コンセプト」を一番大切にする、ということを強く伝えた。(これについては内定後のフィードバックでも評価されたポイントに挙げられた)
・外資コンサルのケース面接に比べるとかなり詰め方は緩く、一緒に議論を進めていこうという感じ
3次面接:最終面接だが、最大の関門
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生1人:社員2人(40〜50代)
・時間:45分(テスト)+40分(面接)+15分(人事面談)
・内容:①WEBテスティング(始めに受けるものと同様)+オリジナルテスト(5分間で4問程度)
②ESに沿った質問とその深掘り
③逆質問・最後に言っておきたいこと
④人事と他社の選考状況について面談
[質問内容]
・ガクチカとその深掘り
・志望動機とその深掘り(なぜ商社なのか、なぜ三菱商事なのか)
・三菱商事で何をしたいか
・外国語はどのくらい話せるのか
・希望の部署、やりたい事業はあるか
・話の通じない上司にはどう接するか
・最大の挫折 など
・結果通知方法:主に当日中に電話で通知
実は最も倍率が高い最終面接。今一度の最終チェックを
近年は、2次面接ではなく、最終面接の前にWEBテストの2回目をやるようであるが、これに関しては特段難しいことはなく、1回目と同様に解くだけである。
上述したように、三菱商事では2次面接にケース面接(能力チェック)を置いていることからも、1次面接の目的はあくまでネガティブチェック(三菱商事として最低限の基準を満たしているか)であると考えられます。
そのため1次と2次で最低ラインの能力と人間性をクリアした後に、 最終面接で「三菱商事とフィットするかどうか」を深く見ています。 選考体験記においても最終面接で涙を飲んだ方が多く、「最終面接の倍率が最も高い」と言われるのは、深い人物チェックが残されているからだと言い換えることもできます。
他の総合商社では選考を重ねる中で徐々にフィット感を確認していくのに対し、 最後にまとめてフィット感を確かめる三菱商事のスタイルは非常に特徴的 です。結果として「組織の三菱」にふさわしく、三菱商事らしい人材を多く集めることができているるとも言えるでしょう。
通過者の声:
・想定外の質問も多かったので、とにかく話が長くなりすぎないように、面接官と対話をすることを心がけた
・最終面接ではいかに他の学生ではなく自分と働きたいと思ってもらえるかが大事だと思うので、他の学生にはない自分の個性を最大限アピールした
・最終面接では、あまり自分を飾らず、自分の考えたことを伝えたのが良かった
・最終面接なので、三菱商事で働きたいという強い覚悟を示すことを意識して選考に臨んだ
・挫折経験から学んだことを整理して話し、社会での再現性の高さをイメージさせるような話し方をした
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