
【3分選考対策】伊藤忠商事の本選考対策まとめ
2023/03/08
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目次
伊藤忠に内定する3つのポイント
こんにちは、外資就活 商社チームです。
今回は代表的な総合商社である伊藤忠商事(以下、伊藤忠)に内定するための選考対策について、以下の3点と詳細な選考ごとの対策からお伝えします。
志望動機を固める
挑戦者であることをアピールする
泥臭い仕事ができる人材であることを語る
※ 本コラムの情報は外資就活会員限定コンテンツ「選考体験記」から抽出しています。
伊藤忠商事選考体験記
志望動機を固める
まず伊藤忠内定には志望動機を固めることが必要です。
伊藤忠の面接は他商社に比べ、志望動機について深く聞かれることに特徴があります。
これには2点理由があります。
・内定後に三菱商事や三井物産などの財閥系商社に流れる事が多いため。
・カンパニー制を導入しており希望カンパニーに行けなかった際の配属リスクがあるため
です。
伊藤忠は原則的にカンパニー間の異動がなく、初期配属された部署でキャリアを積んでいくことになります。そのため、面接時に学生の特徴を見極め、入社後の配属を決める必要があります。また、他商社が入社後1ヶ月間研修を行った後に、配属が決まるのに対し、伊藤忠は内定者期の12月に配属先が決まります。学生にとって最適なカンパニー、ミスマッチが起きないために、志望動機について深く聞いていく必要があるのです。
これらの理由から、 伊藤忠に内定するためには、なぜ商社なのか、なぜ財閥ではなく伊藤忠なのか、どのような商材を扱いたいのかについて、自身のバックグラウンドから論理的に説明する必要があります。
挑戦者であることをアピール
次に伊藤忠内定には挑戦者であることをアピールすることが必要です。
伊藤忠は近年様々な、新しい挑戦をすることで利益を爆発的に上げてきました。
伊藤忠の純利益は2010年3月期には1,282億円で総合商社4位でしたが、2016年3月期には3,300億円と総合商社1位にまで上り詰めました。
この背景には、非資源分野への注力を他の商社に先駆けて行ったことが挙げられます。
他の商社が目をつけていなかったビジネスにいち早く取り組み、挑戦する点に伊藤忠の特徴が挙げられます。
実際の選考でもこの「挑戦心があるか」という部分は評価されており、これまでの所属組織において、現状に満足せず、新しい何かに挑戦してきた経験を語ることで、伊藤忠の求める人材であることをアピールできます。
泥臭いことができる人材であることを伝える
最後に伊藤忠内定にはどろくさいことができる人材であることを語ることが必要です。
他の総合商社と違い、伊藤忠は最終消費者に近いBtoC事業に特徴があります。
エドウィン、エヴィアン、ファミリーマートなど、最終消費者に近い事業が数多く見受けられ、収益をあげています。
最終消費者に近い事業の多い伊藤忠は、 学生が想像するような華やかに仕事をスマートにこなす商社マンより、顧客の元に粘り強く通う、泥臭い営業で信頼を勝ち取る「近江商人」を求めていると言えます。
自身の結果にこだわって泥臭く頑張ったエピソードを語ることが、伊藤忠内定のカギであるといえます。
選考フロー
ES・PR動画・筆記試験→1次面接→2次面接→最終面接→内定
※数年前までは、2次面接のところでGDがある時もあったが近年は行われていない。しかし、選考内容は毎年変わる可能性があるため、対策しておくと良いでしょう。
選考フローは上記の通りです。以下で詳しく解説したいと思います。
ES:論理性を意識し、面接での質問を想定する
・時期:3月下旬
・設問内容:
【ES】
(1)あなたが大学入学以降、チームで取り組み成果を上げた経験について教えてください 。30文字以下
(2)その取り組みを行うことになった背景や目的を教えてください 。200文字以下
(3)その取り組みを行う際にチームやあなた個人が定めた目標を教えてください。200文字以下
(4)その取り組みを行う過程でどのような課題があり、解決のためにどんなアクションを行ったかを教えてください。300文字以下
(5)その取り組みの結果を教えてください。100文字以下
【動画】
(1)あなたはどんな人間ですか。(PR動画、最大1分間)
論理性を重視
以前は伊藤忠のESでは、かなり複数の質問に対してそれぞれ端的に回答する形式のESでしたが、現在は学生時代のエピソードを構造化して、詳しく書くというような形式になっています。
経験→背景→目標→行動→結果という順番でESの設問が設定されているため、各ポイントでわかりやすく書くことを心がけ、全ての設問を通して話が一貫しているか、論理的になっているかを意識しましょう。
近年は チームで取り組んだ経験が聞かれているため、チームについて書くのはもちろん、その中で自分がどのような立ち位置にいたのか、自分のどんなところが活きたのかのアピール も盛り込めるとなお良いでしょう。
さらに、内定者が意識していたのは、面接でどんなことが聞かれるのか想定して、ESを書くことだそうです。従って、面接で自分の人柄をうまく話せるエピソードを意識しましょう。
・できるだけ構造化して伝えること。
・各設問で聞かれていることに答える意識を持つ。
・ESを通過する事が目的のESだと、面接対策が難しくなるので、ありのままで・逆算的にエピソードを展開する事を心がけた。
テストセンター:早めの対策を心がける
・時期:3月下旬
・試験形式:SPI
・試験科目:言語、非言語、英語、構造把握
・試験会場:テストセンター
・合格ボーダー:日系企業トップクラス
・結果通知方法:ES、PR動画と合わせてに4月下旬にメールで連絡
早めの対策を心がける
伊藤忠のテストセンターでは早めの対策を心がけましょう。
伊藤忠の書類選考(ES、PR動画、テストセンター)の1次締切時期は総合商社の中で最も早いです。 他商社が4月下旬に締切時期を設けているのに対して、伊藤忠は3月下旬に第1次締切が設けられています。 また、伊藤忠に限らず総合商社の合格ボーダーは日系トップクラスです。早い時期に高レベルのスコアが求められるため、計画的に対策を進めましょう。
また、伊藤忠の書類選考の最大の関門はテストセンターです。
伊藤忠のESは、基本的にガクチカを細かくしたもののみで、大きな判断材料になるとは言い難いでしょう。そのためテストセンターの結果が書類選考の合否を左右します。 ESは、その後の面接で使うアイテムと考えて書くことを意識し、テストの勉強にも注力しましょう。
他企業のテストセンターアカウントで受験するなどして、自身の納得のいくスコアを提出しましょう。
テストセンターの結果がその後のフローを左右する
伊藤忠ではテストセンターの結果がその後のフローを左右します。
選考体験記によると、テストセンターのスコアが高かった人は伊藤忠からOB訪問を斡旋されたり、1次面接を免除されるなど、その後の選考が有利に進んだという情報が見られます。 選考を有利に進めるために、できる限り高レベルのスコア獲得を目指しましょう。
・他社で受けた結果を使い回していました。具体的にはNRIのインターンを通過していたものを使っていました。
・ナツメ社のテストセンター対策本を2周ほどした。
・言語は最後に単語の抜き出し(打ち込み)がでた。非言語は最後の方に推論ばかりになった。
1次面接:端的に自分らしさをアピール
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生1人:社員1人(中堅)
・時間:15-20分
(質問内容)
・自己紹介
・学生時代頑張ったこと
・ES内容の深掘り
・最大の挫折経験
・志望動機
・最後に一言
・結果通知方法:当日夜に電話で通知
緊張し過ぎず、明るく
数年前とは違い、1次面接では、 ガクチカの深掘りなどがメインになってきている ようです。時間は15分程度と短いため、端的に答えると良いでしょう。
また、基本的に 初めに自己紹介、最後には一言があるため、そこで自分らしさ、明るさをアピールして社員の方に良い印象を持ってもらうこと が、かなり重要になってくると言えます。
緊張するとは思いますが、気張らず、素直に明るく受け答えすることを意識しましょう。
・時間が少ないため、端的に回答した。
・常に笑顔でハキハキと回答する事ができ、「可愛げのある就活生」という印象を抱いてもらえたのではないかと考えている。
・面接官の反応に関わらず、常に明るくはっきり答えることがよかった。
2次面接:2次選考の関門。鋭い深堀りに対応して志望度をしめす
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生2人:社員2人
・時間:25分
・内容:面接→適性検査
(質問内容)
・自己紹介
・志望動機
・ガクチカ
・他のガクチカ
・将来やりたいこと
・尊敬する人はいるか
・多様性とはどういうことか
・逆質問
・結果通知方法:GDの結果と合わせて当日夜に電話で通知
2次選考の関門。鋭い深堀りに対応しよう
伊藤忠の2次面接では鋭い深堀りに対応しましょう。
2次面接では、若い社員と管理職クラスの社員のペアで行われることが多いそうです。基本的には、そこまで厳しい雰囲気ではないようですが、ガクチカなどの部分で論理の破綻などがあった場合には、かなりの鋭さで詰められてしまうこともあるようです。
2次面接に臨む前に。もういちど自身の志望動機、学生時代頑張ったことに矛盾がないか、理論武装することを心がけましょう。
また、以前あった2次選考での小論文、GDは近年なくなっています。
従って、面接での受け答えがかなり重要視されるのではないかと思います。
2次面接でも1次同様、自分らしさをアピールすることが重要にってくるという話が多かったため、 他の学生との差別化を図るためにも、1次面接の内容をブラッシュアップし、さらに納得感のある面接ができるように対策しましょう 。
・かなり鋭い深掘りがなされるので、相応の準備は必要です。
・部長クラスの社員の最後の質問で自分らしさを思い切りアピールできた。
・熱意が大きな差だと思う、最後に一言のところで私は熱い思いを伝えた。
・なぜ伊藤忠なのかを自分の経験と紐づけて伝えるように意識しました。
・とにかく声を張って、ハキハキと話すことを意識した。
最終面接:伊藤忠の理念と自己PRがマッチしているかがカギ
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生1人:社員3人
・時間:30分
・内容:自己紹介後、30分程度質問。人によって質問内容はかなり違ってくる。
(質問内容)
・自己紹介
・ガクチカ
・就活の軸
・伊藤忠商事でやりたい事
・トレードと事業投資どちらが興味ある?
・希望するカンパニーではなくても大丈夫か
・どの国に駐在に行きたいか
・OB訪問でお世話になった社員
・就活状況確認
・最後に一言
・結果通知方法:当日夜に電話で通知
伊藤忠の理念と自己PRがマッチしているかがカギ
伊藤忠の最終面接では伊藤忠の理念と自己PRがマッチしていることをアピールしましょう。
最終面接では自分は総合商社の中でも、伊藤忠に入るべき人間であるということをアピールしましょう。緊迫感のある中ででは大学4年間で自分がどう成長したかということを軸に、何をしてきて、どんな失敗をして、どんな成功をしてきたのか。その結果なぜ商社なのか、なぜ伊藤忠なのかについて深く聞かれます。
本記事冒頭で記した、3つのポイントのうちの2つ「挑戦者」「泥臭さ」に対して、自分の過去の経験から、論理的にアプローチしましょう。
特に伊藤忠は内定者を財閥系商社に取られる傾向にあるので、なぜ伊藤忠なのかについては深く聞かれます。
・「本当に伊藤忠に入りたいのか」「君は本当に伊藤忠に合っているか」を何度も確認されました。
・笑顔やハキハキ話すことは大切で面接でも雰囲気が良くなっていくことを実際に感じたので大切だと思います。
・内定後「素直さ」と「へこたれずに絶対にやり抜く姿勢」を評価したと面接官の方にコメントしていただきました。
グループディスカッション:冷静な立ち振る舞いが評価される
※数年前までは、2次面接と同時期に行われていたGDですが、近年は行われておりません。しかし、いつまたGDが選考で出てくるかわかりませんので、参考として数年前の事例を記載しておきます。
・時期:6月上旬
・社員、学生の人数:学生4人:社員3人
・時間:20分
・議題:男性の育児休暇の義務化に賛成か反対か,首都を東京から移転するべきかどうか etc...
・発表方法:グループ内で1人が発表⁽学生同士で発表者を決める⁾
・結果通知方法:2次面接結果と共に、当日夜に電話で通知
冷静な立ち振る舞いが評価される
伊藤忠のグループディスカッションでは冷静に立ち振る舞うことを心がけましょう。
伊藤忠に限らず、総合商社のグループディスカッションでは、ガツガツとした人が多く、主導権を握りたがる人が多い傾向があります。もちろん主導権を握ることは大切ですが、議論の方向性を修正し、落ち着かせる人も必要です。 また、主導権を握る人が多いがゆえに、周囲の状況を見て、取るべき役割を取ろうとする人が目立ちやすいとも言えます。
実際、18卒伊藤忠内定者の選考体験記には「周囲を落ち着かせることを意識した」「議論を修正する姿勢が評価された」といった投稿が数多く見受けられます。
・力まずに人の意見を聞き、褒めたり質問したりしながら意見を纏めていたことを評価された。
・発表者になる必要はないと思われます。実際、私は発表はしていません。
・テーマを発表されて好きなように進められました。資料は全く無く仮定もかなり自由に決められました。
補足:OB訪問も内定への大きなカギ
最後に補足として、OB訪問にも触れておきます。総合商社に限らずですが、OB訪問はかなり重要になってきますが、総合商社は特に重要視されていると感じます
多くの社員の方にOB訪問するという熱意、そこから見つけた社員の方の雰囲気と自分のマッチ度 など様々な角度からアピールすることができます。
OB訪問については以下に参考記事を載せておくので、ぜひご覧ください。
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