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伊藤忠商事の若手社員に聞く! 「営業の痛みが分かる経営者を目指したい」

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〈Profile〉
高原諒(たかはら・りょう)
伊藤忠商事株式会社 情報・金融カンパニー 情報産業ビジネス部 ITビジネス第三課
慶應義塾大学経済学部卒業。
2016年4月、新卒として入社。
事業会社管理や予決算業務、M&Aやベンチャー投資、新規事業開発等を手がける。

 

総合商社志望必見! 2年目社員インタビュー

こんにちは、外資就活ドットコム 商社チームです。

世界を股にかけてスケールの大きな仕事ができるといった理由から、就活生から高い人気を誇る総合商社。

今回はそんな総合商社の中でも特に人気の高い伊藤忠商事で活躍されている入社2年目の社員の方に外資就活ドットコムがインタビューを行ってきました。ビジネスの最前線で活躍されている社員の方の貴重なインタビュー記事、就活生は必見です!

伊藤忠商事 情報・金融カンパニー 高原さんご紹介

――初めに、高原さんの学生生活とお仕事内容について教えてください。

高原:2016年入社で情報産業ビジネス部 ITビジネス第三課所属の高原諒です。学生のころは、学生団体の立ち上げ、イギリスへの1年間の短期留学やベンチャー企業での長期インターン、卒業研究などに力を入れていました。

現在は情報・金融カンパニーにて医療・ヘルスケアビジネスに従事しており、ITを活用した医療効率化・健康増進に貢献するビジネスに携わっています。

――学生生活についてさらにうかがいます。学生団体の立ち上げとは具体的にどのようなことを行っていたのですか?

高原:在日大使館に学生を派遣する団体を4、5人で立ち上げました。具体的には、日本人スタッフが不足している小規模な在日大使館と英語学習意欲の高い日本人学生を繋ぐ活動を行っていました。

――大使館に学生を派遣するというのは、あまり前例のない活動だと思うのですが、どういった経緯で実行に移そうと思ったのですか。

高原:もともと大学1年生の頃は、サークルに所属していて、そこそこ楽しくやっていたのですが、高校まで野球に熱中していたこともあり、大学でも何か本気で取り組めるものを見つけたいな、と思っていました。その1つが学生団体でした。

大学入学後、自分の周りに留学に行って英語を学びたいと考えている学生が多いことに気づきましたが、金銭的・時間的余裕がなく海外に行くことのできない学生もいることに気づき、日本にいながらでも海外にいるかのように英語を学習することができる環境がないかと考えました。その一方で、アメリカやドイツといった大規模な国の大使館ではなく小規模な国の在日大使館は、雑居ビルの一室を借り日本人スタッフが常駐しているわけではないということも知りました。

そこで“英語学習意欲の高い学生”のニーズと、“日本人スタッフを必要としている大使館”のニーズを繋ぐことで何かできるのではないかと思ったのが、団体を立ち上げたきっかけです。

経営コンサルのような商社マン

――次に現在のお仕事の内容についてお聞きします。総合商社でヘルスケア、ITというのはあまりイメージが湧かないのですが、具体的にどのような事業を行っているのですか?

高原:部署としては主に事業会社管理とベンチャー投資、事業投資などがあります。IoTやAIの領域といった最先端技術を持つベンチャー企業への出資や、そのベンチャー企業の持つ技術を既存事業会社と組み合わせることで新たな事業を創出するといったほうが、イメージが湧きやすいと思います。商社のいわゆるトレーディングというよりは事業投資を中心に行っている部署です。また、事業管理では事業会社と経営方針や予算策定等も一緒に協議しながら作っていきますので、経営コンサルのような商社マンという感じですかね。

「1年目は数字のスペシャリストになれ」というのが部署の方針だったので、予算を自分で立て課長に報告するまで一貫して行っていました。また、それ以外にも事業管理、新規ビジネスの立ち上げ、アプリ開発、M&Aやベンチャー投資、シリコンバレー出張など、1年目のうちから数多くの貴重な経験をさせてもらいました。

自分の夢からブレイクダウン。「営業の痛みが分かる経営者になりたい」

――ー般的な商社のトレーディングの仕事ではなく、事業経営者としての側面が強い部署ということですね。就活生のころから情報金融カンパニーを志望していたのですか?

高原:学生時代にベンチャー企業で長期インターンをしていましたし、各国のベンチャーキャピタルの比較をテーマに卒論を書いていたこともあり、ベンチャー関連への感度も高いといった自負もあり、情報・金融カンパニーで仕事をしてみたいと思っていました。

――就活生時代にはどのような業界を見ていましたか?

高原:幅広く見ていました。商社、コンサル、金融、メーカー、メガベンチャーです。

――その5つの業界を受けた動機は何ですか?

高原:動機らしい動機はあまり無かったというのが本音です(笑)。

元々、議論をするのが好きだったので、同世代の優秀な学生らと楽しく熱い議論ができるインターンが楽しくて、様々なインターンに参加しました。そこで議論を楽しんで課題に取り組んでいた結果、いくつか内定をもらえたという感じです。

――その中から商社に決めた理由はどのようなものでしたか?

高原:初めはコンサルからいくつか内定をもらっていたので、コンサルタントとして働こうと考えていました。しかし自分にとって働くとは何だろうと改めて考えた時、「自己成長」「社会貢献」「成果に対する報酬」の3点が重要だと気付きました。「自己成長」の終着点をどこに向けようかと考えた時、父親が経営者だったことにも影響を受け、経営者を目指そうと思いました。

どのような経営者が自分にとって魅力的かを考えたときに、営業の痛みが分かる経営者になりたいと考えるようになりました。なので、営業経験も積むことができ、且つ事業経営にも携われる総合商社の方が自分の目標に近づくことができると考え、総合商社を目指しました。

あとは、学生時代の大使館への学生派遣の団体立ち上げの経験から、異なる価値観の人を巻き込む仕事をしたかったというのも、総合商社を選んだ理由の一つです。

ビジネスへの嗅覚とボトムアップからアイデアを受け入れてくれる社風に惹かれ、入社を決意

――総合商社の中でも、伊藤忠商事を選んだのはなぜですか?

伊藤忠への入社の決め手は商人魂というか、ビジネスへの嗅覚が凄いなと感じたからです。

OB訪問をした際、当時考えていたビジネスモデルをOB訪問で社員に提案したところ、他社は「ふ~ん」といった反応で耳を傾けてくれさえしませんでしたが、伊藤忠の社員だけは食いついてくれたんです。「面白いね、君がやらないなら僕がやっちゃうよ」みたいな(笑)。

学生が出すような拙い意見もヒントとして捉え、ビジネスとして何か生み出せないかと日々考える心意気に惹かれました。

またこの経験から、良いアイデアであれば年功序列関係なしに耳を傾けてくれる雰囲気を感じたのも、伊藤忠を選んだ決め手です。私は商社の内々定を全部で3社頂いたのですが、その中でも伊藤忠は特に若手のやりたいことを受け入れてくれる社風が、他の商社よりもあると強く感じました。

財閥系の商社は上からのトップダウンの気質が強いように感じましたが、非財閥の伊藤忠なら、自分のアイデアを受け入れてくれるのではないか、そして早くからそのアイデアをカタチにしていけるのではないかと考えたのです。入社後もそれを日々実感しています。

働き方にもこだわる伊藤忠商事

――入社後のお話をうかがいます。伊藤忠商事ならではの会社での取り組みなどはありますか。

高原:伊藤忠の働き方改革の取り組みとして「朝型勤務」「脱スーツ・デー」というものがあります。

朝型勤務というのは、20時以降の残業を原則禁止し、次の日の朝早く来て頭がフレッシュな状態で効率よく仕事をしようというものです。

朝8時までに出社した社員に軽食が無料で配布されます。社内のファミリーマートのドリンク、パン、おにぎり、果物だけでなく、手作りスープなど季節によって変わる多様なメニューの中から3品まで自由に選ぶことができます。

時間が制限された分、効率的に仕事を行うことを意識するようになりました。残業時間も制度開始前に比べて全社で15%カットされたというデータも出ており、非常に働きやすい環境です。

この制度は2013年から始まったのですが、私は2016年の入社以来20時以降会社にいたことはありません。そのくらい徹底された良い制度であると思います。

――脱スーツ・デーというのはどういった施策ですか。

高原:今年6月から始まった、毎週金曜日にカジュアルな服装を社員に奨励する試みです。

着用する服装を考える事で柔軟な発想が可能となるだけでなく、実際に取引先との話題にもなり、良好な関係構築の一端も担っていると感じています。

実際、私は部署の特性上、ベンチャー企業と関わることが多いです。ベンチャー企業の方は基本的にスーツではなくラフな格好の方が多いので、カジュアルな服装の方が堅苦しくない商談ができ、非常に助かっています。

長い歴史がある日系大企業にも関わらず、このような革新的な取り組みを積極的に行っているのが、伊藤忠の面白さだと思います。

非資源分野での安定した収益力と、社員の最大限の活用

――伊藤忠商事の強みはどういったところにあると考えますか。

高原:やはり非資源へのリソースの集中かなと思います。2015年度に伊藤忠は総合商社内で連結純利益一位となりましたが、その理由は資源価格が暴落し、各社が大規模な減損を計上したことでした。市況に左右されやすい資源分野ではなく、比較的安定性のある非資源分野に注力しているのは伊藤忠の特徴であり、強みであると思います。
※伊藤忠商事は2015年度決算において、連結純利益で総合商社No.1を獲得

また、究極に社員に寄り添った経営の仕方も伊藤忠の強みだと思います。

伊藤忠は五大商社で一番社員数が少ないので、一人ひとりが最大限働ける環境を作ることが大切だと思います。その職場環境を岡藤社長自らが作ってくれているのは社員としても非常に有難いですね。日系大企業である総合商社は、私のような若手の意見で会社の仕組みを劇的に変えていくのは小規模な会社に比べると当然難しい。社員の働く環境を社長自らが変えてくれているので、浸透スピードは圧倒的に速いですね。

“伊藤忠といえばデジタルヘルス” 新しい価値を作りたい

――ご自身の今後のキャリアプランについて教えてください。

高原:入社して2年間、まだ本社でしか働いていないので海外に行きたいですね。また、海外赴任や事業会社への出向を通して、今までとは違った形のアウトプットを残していきたいです。具体的には、海外の優れた技術をソーシングするような事業をやっていきたいです。

また、今は事業会社の管理が主な業務なので「営業の痛みが分かる経営者」という夢のためにも、出向をして経営管理にも携わりたいですね。

――伊藤忠商事で成し遂げたい野望はありますか。

高原:デジタルヘルスケア分野で商社No.1を取りたいです。“伊藤忠といえばデジタルヘルスが強い!”と言われるようになるのが当面の目標です。その礎を自分で築いていきたいですね!

――最後に就活生に向けて一言お願いします。

高原:企業のイメージ、ランキングなどで会社を選ぶ人もいると思いますが、自分が何をしたいのかをしっかりブレイクダウンして考えてほしいと思います。

OB訪問を通じて知り合った社員の人柄で選ぶのも勿論いいのですが、その人と同じ部署で一緒に働く可能性は限りなくゼロに近いです。周りの企業に対する評価ではなく、事業内容と自分のやりたいことを照らし合わせて、皆さん自身が企業を評価していくような感覚で会社を選んでほしいと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。伊藤忠商事の現場でバリバリ働く社員の方の貴重なインタビューだったかと思います。

伊藤忠商事の特徴、雰囲気、就活生時代のお話など皆様に役立つ情報が盛り沢山です。このコラムの内容を生かして、就活生の皆様が納得のできるキャリア選択ができることを願っています。


伊藤忠商事

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