「株式と違って、債券為替コモディティは相対取引だから営業力が必要」と聞いたのですがトレーダーやストラクの方の働き方は変わるのでしょうか。
この質問への回答 1件

ドルペン@3児のパパ
理系院卒、日系→外銀 新卒で日系証券入社後、外銀へ転職し現職となります。 フロントの仕事を行いながら新卒、インターン、中途採用活動にも関わっております。 部門はグローバルマーケットとなりますので、マーケット志望の方は特に参考になるお話が出来ると思います。 どうぞ宜しくお願いします。
その考え方はこの業界でよくある話の1つで、私もそう思いますが、株だからといって誰も彼もが代替可能だとは思いませんし、株に限らず現物の営業であればプロダクト間で差があるのかよく分かりません。FICCの人間がそのような自負持っているだけで表現の問題もあるでしょう。
例えば債券と言っても、それが国債だったとしたら相対とはいえ様々なベンダーの端末から流動性の高い回号であれば値段を確認出来ます。
もう少し流動性の低いモーゲージ系やエキゾチックなデリバなどでは情報の非対称性がまだ存在しているものもありますので、そこを上手く利用すれば収益拡大の可能性は秘めています。
ストラクチャリングは商品アイデアを相場に合わせて海外から仕入れたりしてセールスに共有するのは当然ですが、それ以外にドキュメントを整えるのも大事な仕事の1つです。日本の投資家に販売するのであれば、その資料作成をセールスと協業したりしますし、商品の裏にある契約などを手当てする必要があり、それで対応が可能かトレーダーとも擦り合わせる必要があります。従って計算が出来ることは最低限であり、英語を使ったドキュメン作業や社内折衝も必要になるのです。
トレーダーは複雑な商品であれば当然どのようにリスクをヘッジするのかが問題になります。プレーンな現物と違い、直接的にヘッジが難しい商品の場合は、どのようにして間接的にヘッジが出来るポジションをとれば良いか考える必要があります。今までにないリスクを取るのであれば、それが社内的に問題がないか検証し、リスク部門との折衝も必要です。
回答日:2022/03/29
