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広告代理店のESでは、アイデア力を問われるようなものが多いと認識しています。ふみきりさんがそのようなESに取り組むにあたって、意識していた点を教えていただきたいです。

この質問への回答 1

ふみきり

22卒で総合広告代理店に入社しました。今年で3年目になります。 恥の多い就職活動を送ってきました。失敗経験含め色々お話しできると思います。 就活に限らず、何でも質問お待ちしております。

ここでの「アイデア力を問われるようなES」について、ガクチカや志望動機ではなく「何か一つお題が出されて、それに対しアイデアを文章やドキュメントで形にする」タイプの設問と想定して回答します。よく夏インターンで出題されるタイプですね。

意識していたことは大きく分けて三つあります。

① お題で扱われているモノ/サービスに関連する利用者の、潜在的なニーズが何なのかを徹底的に考え言語化できているか

まず前提として、ビジネス機会につながるアイデアを考える上で、「誰のどんな悩みを解決するのか」を明確にすることがファーストステップになると思います。
何となく「面白い」「今までやったことなさそう」という漠然としたアプローチで考えるよりも、「〇〇には、こんな悩みがあって、〇〇したいというニーズを抱えているが、それはまだ顕在化されていない」というアプローチで考えていく方が、ビジネスにつながるアイデアとして分かりやすくなると考え、そこは意識してきました。

② そのアイデアが持つ強みと、「本当に多くの利用者に使ってもらえるのか」を論理的に説明できているか

解決したい課題を明確にしたら、そのアイデアが本当に利用者のニーズを満たしたものになるのか、(他にはない)アイデアの強みはどこにあるのかが、分かりやすく伝わるようにしていました。
「このアイデアで本当に利用してくれるだろうか?こういう場合は?こういうことがあったら?」というように、アイデアがどのように(利用者の)課題を解決していくのか、深掘りの中で説明のロジックを強固にしてきました。

③ そのアイデアが、自分なりのオリジナリティを持った面白いものであるか

たとえ①②を満たしていたとしても、そのアイデアがすでに広く世間に認識されていたり、類似事例が多くあったりすると、「すでにあるものでいいじゃん」となってしまいます。
そこで、自分が持っている知識や(体験から得た)知恵のストックを組み合わせてみて、自分なりのアイデアとしてまとめることを意識していました。
なんだかんだ言って「選考」なので、自分のオリジナリティをアピールすることは、アイデアをきれいにまとめること以上に重要だと思います。
ただ、これをいきなりやるとなると何も思いつかないので、普段から何を見て、どのように心を動かされたかを書き留めておいたり、テクノロジーや文化に関するニュースをメモしておいたりする「インプット×アウトプット」を習慣づけていました。
自分が一体どういうときにわくわくするのか、そして、社会の中でどんな新しい動きが始まろうとしているか、知っておいた上で自分なりの問題意識を持っておくことが、アイデアにおけるオリジナリティの創出にもつながると思います。

もちろん、最初のころは①-③全部しっかりできていたわけではなく、選考に落ちた企業もあるので、少しずつ取り組んでいくのがいいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです!

回答日:2021/07/08

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