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以前野菜で働いている20代の知人が「詰める文化が会社にないとダメ」って言ってたのですが、個人的には詰めなくても、ちゃんと伝えることで人は動くし、詰めの文化があることによって会社の雰囲気も悪くなる印象があります。。野菜勤務歴からみて、このカルチャーは野菜に限らず今後も必要、残り続けると思われますか?

この質問への回答 1

野菜くん

新卒で野村證券に入社し、リテール営業に従事。現在は外資系運用会社にて機関投資家営業。

組織の構成員のレベル、目指している水準、ビジネスモデルに依存するのかなと思います。

仰る通り、詰めること自体はあんまり良くないやり方だと私も思いますが、高い目標を課して必死にストレッチさせるというのは野菜の極めて重要なアイデンティティだと思っており、それが失われてしまったら会社としても働く場所としても魅力が数段低下すると思います。その知人の方は恐らく詰めそのものというよりも、そういった厳しさや拘りが甘くなっていることを憂いているのだと思います。

自分で自分にムチを入れられる自律的で優秀な人間ばかりの組織であれば、詰めなんて全く必要ないのですが、新卒で入社した時点でそのような状態になっている社員は殆どおらず、その人達に無理やりムチを入れるために詰めが使用されます。また証券リテールは非常に評価のタイムホライズンが短く、日々結果が求められる世界なので、そういったビジネスの特性も詰めを誘発しやすい要因だと思われます。非常に安易ではあるのですが、詰めの効果はそれなりに大きく、なかなかそこから脱却するのが難しいのでしょうね。薬物みたいですね。

社会的風潮から詰めができなくなってきたからといって、結果が出せていない社員にも優しくするのは野菜の進むべき方向ではなく、間違っていると個人的には思います。あくまでも高いハードルを用意してなんとかストレッチしてそれをクリアさせていく、そういった社風であり続けて欲しいと思いますし、その方が結局は社員のためにもなると本気で信じています。それを詰めじゃない形でやらせるためには①そもそも自律的で優秀な人間ばかりを雇う②詰め以外のモチベートを浸透させるのいずれかが必要になりますが、①は給与的にも就活生人気的にも無理なので、②の方向を探るしかないのですが、これは簡単なことではないですし、特に中堅社員〜管理職の人にとってはより高いマネジメント力が求められることになって大変でしょうね。でも頑張るしかないです。

ということで、詰めは今後どんどん無くなっていくと思いますが、それと甘やかすのは別であり、詰め以外の方法で社員をストレッチさせ続けることができなれば、野菜は衰退するというのが回答です。

回答日:2021/02/25

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