某外資IT企業に新卒で入社する大学生です。
日本だと家族や友人、会社の人と政治の事について話をするのはタブー?避ける慣習があると思うのですが、外資IT企業の日本支社だとどういう雰囲気なのでしょうか?
ちょっとslack等で記事シェアしたり、意見をコメントしたりはするけど直接会話はしないレベルなのか、がっつりランチタイムに話をしたりするような雰囲気なのか気になります。
大統領選挙が盛り上がっていて、あんまりこういう事で社内の人と揉めたくないなと思い質問させていただきました。
この質問への回答 1件
相談室回答者
こんにちはhakといいます。就職、キャリアなどでお役に立てたらと思い登録させていただきました。 仕事としてはゲームプラットフォームや携帯電話のエンジニアリングを中心にしています。海外での就職、転職なども経験ありますのである程度ご相談に乗れるかと思います。 趣味は、ゲーム、SF、映画等です。面白い本、映画などありましたら是非おすすめ下さい。 なお。ご相談にあたりましては特定の会社についてのご質問等はお答えしにくい面もありますので、ご了承ください。
(こちら回答済みになってたつもりでしたが未回答になっていて再回答です。遅くなりすみません)
こんにちは、面白い質問ありがとうございます。
基本編と応用編に分けてお答えしたいかと思います。
・基本編
まず基本的には、センシティブな話題は(慣れないうちは)完全に避けたほうが良いと思います。慣れというと微妙な表現ですが、外資系の会社の場合ですと(もちろん日本の会社でも基本同じなのですが、特に)文化の多様性を意識することが重要とされているかと思います(また、そのような社内研修プログラムも多くあります)。例えば政治志向、宗教観、歴史観、国際関係等様々な点について、全くバックグラウンドの違う人々が同じチームの中で働いているため、チームに軋轢を産む話題は避けるべきです。
一方で段階を踏んでオススメしたいのは、自分の中のどこに差別感やバイアスがあるのかという分析です。例えば日本社会でも多くの差別が存在するかと思います(分断が意識されないように良く運営されている社会かと思います)。例えば年齢や性別、外見、出生や国籍、人種や社会階層等、実際には多くの差別が(日本社会だけではなくあらゆる人間の集団には)存在すると自分は感じています。自分の所属する社会のどこに差別があるのか、自分はその点をどう感じるかという点についてそれぞれ考えてみると興味深いかと思います。
例えば宗教観に関して、日本文化ではどちらかというと宗教観が緩いと感じる方も多いかと思いますが、自分の印象としては日本には文化に埋め込まれた形での結構強めの規範性、つまり宗教観が存在していると感じています。
上記踏まえまして、基本的には多様性を重んじ、バイアスのない中立的な立場で物事を考え、異なる立場の方と議論を呼ぶような話題は避けるのがルールと言ってよいかと思います。特に外資系の場合、会社としての行動規範から外れた振る舞いを補正する事もマネージャーやHRの仕事の一環となりますので重々慎重になったほうが良いかと思います。
ついでに少し方向性が変わりますが、ご質問でのslack等での記事シェアと直接会話についての比較につきまして、自分の感覚ではslack等での記事シェアのほうが(文脈が伝わりにくい、誤解が発生した場合後に残る等)センシティブな気がしますがどうでしょうか。
・応用編
次に応用編としてですが、気の合った同僚とは友人としてどのような話題でもオープンに話すことができるかと思います。そのような多様性を重んじる関係が構築できれば、異なる価値観についてもオープンに話し合えて大変面白い意見交換ができますので結構オススメです。
その際に気をつけたい点としては上記の繰り返しとなりますが、
・自分の中のバイアスを意識すること
・相手の価値観を尊重し、両者の違うをあくまで相対的な違いとして受け入れること
・相手の価値観にとって何が大切なのかは予め理解しておくこと
などかと思います。
中長期的には、是非良い同僚の方を見つけて多文化について話してみていただければと思います。
以上参考になりましたら。
回答日:2021/01/31
