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こんにちは。総合商社から複数の内定を獲得した者です。本稿では、このデザイン思考の基本的な概念から、実践に向けた詳細なノウハウ、さらにはその力を可視化・測定するデザイン思考テストの攻略法まで、順を追って丁寧に解説していきます。最終的には、誰でも高いデザイン思考テストで高得点を記録し、無事に内定を獲得する手助けになることを目標とします。
また本稿を寄せるにあたって参考にしたのは某商社インターンシップでの解説です。基礎編①、創造セッション実践編②、評価セッション・総合編③に分かれていますので、しっかり読み込んで対策に活かしてください。
同じシリーズの記事はこちら
住友商事対策!デザイン思考テスト攻略を商社内定者が徹底解説②(創造セッション実践編)
住友商事対策!デザイン思考テスト攻略を商社内定者が徹底解説(評価セッション・総合編)
第1章 デザイン思考の基本概念と共感力強化
1-1. デザイン思考とは何か?
デザイン思考の核心は「目的からの逆算思考」です。すなわち、まず達成したいゴールを描き、そのために必要な手段を創造するプロセスです。もともとデザイナーは「顧客に訴求したい感情や体験」という目的を設定し、それを実現する製品やサービスを創り出してきました。この思考法をビジネス一般にも応用しようというのが、現代のデザイン思考です。
ビジネスにおける「目的」はすなわち「社会やユーザーのニーズを満たすこと」であり、それに対して「手段」となるのが「新しいソリューション(製品・サービス・仕組み)」です。つまり、デザイン思考とは、ユーザーニーズの発掘とそれに対応するソリューションの創出という2つの探索を繰り返す「創造的問題解決の思考法」です。
1-2. なぜ「創造的」問題解決なのか
従来型の課題解決は、既に顕在化した「問題」を解決するためのものでした。例えば、不良品率を下げる、コストを削減する、納期を短縮する、といった問題解決は「−1を0に戻す」活動に相当します。
これに対してデザイン思考は、そもそもまだ言語化されていない「潜在的ニーズ」や「未解決の課題」を発見することから始まります。そのため、デザイン思考のプロセスは「0から1を生み出す」活動と表現されることが多いです。全く新しい市場やビジネスモデルを生み出す際には、まさにこの「0→1」の発想が不可欠です。
1-3. デザイン思考の5つのステップ
一般的に、デザイン思考のプロセスは以下の5つのステップで説明されます。
- 共感(Empathize)
- 問題定義(Define)
- 創造(Ideate)
- プロトタイプ(Prototype)
- テスト(Test)
これらは線形に進むというよりも、何度も行き来しながら発展していく「反復型」のプロセスです。特に最初の「共感」が最大の特徴であり、ユーザーの立場に立って考える姿勢が根底に流れています。
1-4. なぜ「共感」が重要なのか
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