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大手デベロッパーで働く社会人1年目です。インターンを選考から本選考への接続まで攻略する連載、第16回です。
ここまでの回は、一社のインターンの中での戦い方でした。今回は視点を引き上げ、夏全体の設計の話をします。今の就活では、複数社のインターン参加が標準です。すると新しい問題が生まれます。どの会社に、いくつ、どんな組み合わせで応募するか。重複した日程をどう捌くか。そして、行けなくなった参加枠を、どう辞退するか。夏を「一社ずつの点」ではなく「一枚のポートフォリオ」として設計する方法を書きます。
・夏は「一社ずつ」ではなく「ポートフォリオ」で設計する
・掛け持ちの戦略と、辞退の作法
📖 シリーズ目次(全20回)はこちら
◀ 前回:第15回 お礼メールは「儀式」ではなく「記憶の固定」である
▶ 次回:第17回 9月、あなたの現在地はどこか
予定を詰め込みすぎた友人の、8月の共倒れ
就活仲間の実例から始めます。彼は夏の序盤、絶好調でした。応募した選考が次々と通り、気づけば8月のカレンダーは、インターンでほぼ埋まっていた。「全部行けば、全部で優遇のチャンスがある」というのが彼の理屈で、当時は誰もが羨む夏の予定表でした。
結果は、共倒れでした。数日間のインターンがどれほど消耗するかは、この連載で書いてきた通りです。連戦の中盤から、彼は明らかに枯れていきました。前日の準備(第4回)は削られ、ワーク中の頭は回らず、懇親会(第14回)を戦う燃料は残っていない。お礼と再接触(第15回)に至っては、手が回らず全社ゼロ。夏の終わりに彼の手元に残ったのは、大量の参加証明と、一枚も濃く書かれなかった観察ノートでした。「参加数は同期で一番多かったのに、優遇は一番少なかった」というのが、彼の総括です。
彼の失敗には、もう一つの見えない損失がありました。比較する余裕の喪失です。本来、複数社のインターンの最大の価値は、業界と会社を自分の身体で見比べられることにあります。ところが連戦で消耗しきった彼には、各社の違いを味わい、記録する余力が残っていなかった。参加した事実だけが積み上がり、比較の履歴は残らない。数を打つことが、数を打つ目的そのものを壊していたのです。
インターンの価値は、参加数に比例しません。一社ごとの投入品質に比例します。だから夏の設計の第一原則は、これです。参加数の最大化ではなく、「濃く戦える数」の見極め。数日間の本格ワーク型なら、月に二、三本が、品質を保てる上限だと思ってください。間には、準備と回復とお礼の日程が要ります。
ポートフォリオの三分類──本命・比較・練習
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