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大手デベロッパーで働く社会人1年目です。インターンを選考から本選考への接続まで攻略する連載、第15回です。
インターンが終わった翌日、ほぼ全員の学生が、お礼のメールを送ります。全員が送るので、送ること自体に差はつきません。それでも、この一通と、その後の数ヶ月の接触の設計で、数日間の接点の価値は何倍にも変わります。以前の連載で、OB訪問を受ける側になって「引用つきのお礼」に心を動かされた話を書きましたが、今回はその送る側の完全版です。お礼から再接触、そして接点が「社内のあなたの味方」に育つまでの道筋を書きます。
・お礼メールは「儀式」ではなく「記憶の固定」である
・数日間の接点を、選考まで続く関係に育てる
📖 シリーズ目次(全20回)はこちら
◀ 前回:第14回 懇親会は「打ち上げ」ではなく「延長戦」である
▶ 次回:第16回 夏は「一社ずつ」ではなく「ポートフォリオ」で設計する
二通のお礼メールを、受け取る側から眺める
まず、受け取る側の景色から始めます。インターン明けのメンター社員の受信箱には、学生からのお礼が並びます。その大半は、こういう文面です。「この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。学んだことを今後に活かしてまいります」。
丁寧で、失礼はなく、そして数分後には忘れられます。誰から来ても同じ文面は、儀式としては成立していても、記憶には何も固定しないからです。
一方、ごく少数、こういう一通が混ざります。「中間レビューでいただいた『提案の宛先が曖昧』というご指摘が、一番効きました。あの晩に班で定義し直したことで、最終日の提案が別物になったと感じています。◇◇さんの日々のお仕事でも、あの宛先の詰め方をされているのだと想像し、働くことの解像度が一段上がりました」。
差は、文章力ではありません。固有名詞と、具体的な場面と、相手の言葉の引用。この一通は、送り主の顔と数日間の場面を、受け取った社員の記憶に再生させます。お礼メールの本当の機能は、感謝の表明ではなく、数日間で稼いだログ(第13回)を、相手の記憶に固定すること。全員が送る儀式の中で、記憶に残る数通に入るかどうか。それが、この一通の勝負です。
ちなみに、受け取る側として一番嬉しいのは、自分の言葉が相手の行動を変えた証拠が書かれていることだ、と先輩たちは口を揃えます。人は、自分の影響が形になった報告に弱い。お礼メールとは、感謝の手紙の顔をした、影響の報告書なのです。
お礼の型──24時間以内、引用一つ、三段落
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