【就活の逆説 第5回】インターンで優秀賞を取った学生に、優遇連絡が来ない──評価者が持ち帰るのは「発表の出来」ではない

【就活の逆説 第5回】インターンで優秀賞を取った学生に、優遇連絡が来ない──評価者が持ち帰るのは「発表の出来」ではない

2026/09/02

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eyecatch

大手デベロッパーで働く社会人1年目です。就活の「直感に反する現象」を採用側の論理から解剖する連載、第5回です。

サマーインターンの季節です。インターン経由の早期選考が当たり前になった今、参加する学生の多くが「ワークで結果を出して、優遇ルートに乗る」ことを狙っています。ところが毎年、不可解な現象が起きます。最終発表で優秀賞を取った班の学生に音沙汰がなく、目立たなかったはずの学生に早期選考の案内が届く。今回は、この逆説を受け入れ側の視点から解剖します。

📌 この記事の要点(30秒サマリー)
・インターンで優秀賞を取った学生に、優遇連絡が来ない
・その背景・理由:評価者が持ち帰るのは「発表の出来」ではない

優秀賞の彼に連絡が来ず、「地味だった」彼女に来た

就活仲間の実例です。ある人気企業の数日間のインターンで、彼の班は最終プレゼンで優秀賞を取りました。彼はその班の発表者で、質疑応答も一手にさばき、社員からの講評でも名指しで褒められた。誰が見ても、あの回のスターでした。

数週間後、彼のもとに優遇の連絡は来ませんでした。

一方、同じインターンに参加していた別の知人には、早期選考の案内が届きました。彼女の班は入賞すらしておらず、彼女自身、発表では一言も話していません。彼は「あれで俺に来ないのは意味が分からない」と荒れていましたが、後日、彼女から話を聞いて、私は妙に納得してしまいました。彼女は言いました。「私、発表は捨ててたんだよね。それより、議論が脱線したら戻すのと、時間管理と、メンターさんへの中間報告だけ、ずっとやってた」。

発表で勝った彼が落ち、進行に徹した彼女が拾われる。この非対称を、「運」や「枠の都合」で片づけるのは簡単です。でも、受け入れ側の内情を知ると、これは運ではなく、仕様でした。

付け加えると、彼女は特別に器用な学生ではありません。本人いわく、「発表で目立てるタイプじゃないと分かっていたから、自分が確実にできる仕事だけを選んだ」。つまりあれは、自分の勝ち筋の見極めでした。この見極め自体が、後述する評価の構造に、偶然ではなく合致していたのです。

「成果で評価される」という前提が、そもそも違う

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