会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます

大手デベロッパーで働く社会人1年目です。就活の「直感に反する現象」を採用側の論理から解剖する連載、第12回です。
就活のニュースには、毎年決まって「売り手市場」という言葉が躍ります。求人倍率は1.6倍前後、企業は人手不足、学生優位。この空気の中で油断した学生が、春になって人気企業帯で全滅し、「売り手市場じゃなかったのか」と呆然とする。この光景も、毎年決まって繰り返されます。売り手市場は嘘なのか。嘘ではありません。ただ、あの数字には、就活生が知っておくべき「読み方」があります。
・「売り手市場」を信じた学生から、脱落していく
・その背景・理由:求人倍率の数字と、人気企業の椅子の数の残酷なずれ
📖 シリーズ目次(全20回)はこちら
◀ 前回:第11回 「優秀すぎて落とす」は実在するのか
▶ 次回:第13回 業界を絞った学生の志望動機が、5業界見た学生より浅い
「今は売り手だから、なんとかなるっしょ」と言っていた友人
就活序盤の時期、仲間内に楽観派がいました。彼の口癖は「今は売り手だから」。ニュースの求人倍率を根拠に、企業側が学生を取り合っているのだから、それなりに動けばそれなりの結果はついてくる、という見立てです。実際、彼の見立てを支える材料は豊富でした。倍率の数字、初任給の引き上げ合戦、企業からのスカウト通知。世界は、学生に優しく見えました。
彼の誤算が明らかになったのは、春です。彼がエントリーしたのは、誰もが名前を知る人気企業ばかり。その帯域で、彼は次々と落ちました。「売り手市場のはずなのに、俺の体感は超買い手市場なんだけど」。彼の混乱は、多くの学生が一度は通る混乱だと思います。
種明かしは単純です。彼が見ていた「売り手市場」は市場全体の平均であり、彼が戦っていたのは、平均から最も遠い一角だったのです。
名誉のために書いておくと、彼は怠け者ではありません。エントリーシートも面接準備も、人並みにはやっていました。ただ、「人並み」の基準を市場の平均に置いていた。数万人が数十の椅子を争う戦場では、人並みは、そのまま敗因になります。
求人倍率1.6倍の内訳を、誰も見ていない
...
会員登録して全ての内容を見る
続きは外資就活ドットコム会員の方のみご覧いただけます。
外資就活ドットコムはグローバルに活躍したい学生向けの就職活動支援サイトです。会員登録をすると、「先輩のES・体験記」や「トップ企業の募集情報リスト」など、就活に役立つ情報をご覧いただけます。
この記事を友達に教える


