
【インターン完全攻略 第8回】いきなりアイデアを出し始める班は、最終日に崩壊する──序盤30分の「前提合わせ」という最初の仕事
2026/10/13
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大手デベロッパーで働く社会人1年目です。インターンを選考から本選考への接続まで攻略する連載、第8回です。
今回から、ワーク実戦編に入ります。まず扱うのは、お題が配られた直後、議論の序盤30分です。実は、数日間のワークの成否は、この30分でかなりの部分が決まります。そして毎年、多くの班が同じ失敗をします。お題を受け取るなり、勢いよくアイデア出しを始めてしまうのです。その班が最終日にどう崩壊するか、なぜ「前提合わせ」が最初の仕事なのか。評価者が序盤の何を見ているかまで含めて、書きます。
・いきなりアイデアを出し始める班は、最終日に崩壊する
・序盤30分の「前提合わせ」という最初の仕事
📖 シリーズ目次(全20回)はこちら
◀ 前回:第7回 オンラインインターンは「情報が削られた戦場」である
▶ 次回:第9回 議論が崩れた瞬間こそ、最大の見せ場である
初速最速だった私たちの班が、3日目に白紙に戻った日
私の実体験です。ある数日間のインターンで、私たちの班は最高のスタートを切った、はずでした。
「◇◇の新規事業を立案せよ」というお題が配られた直後、班の空気は一気に沸きました。あれはどうだ、これは面白い。アイデアが飛び交い、模造紙が付箋で埋まり、隣の班が静かに話し合っているのを横目に、「うちの班、勢いあるな」と全員が思っていました。初日の終わりには、有望そうな案も絞れていた。順調そのものに見えました。
3日目、その案は白紙に戻りました。
きっかけは、メンター社員への中間報告でした。案を説明した私たちに、社員は穏やかに三つ質問しました。「それ、誰の困りごとを解決するの?」「この会社がやる必然性は?」「新規事業って、この会社の文脈だとどのくらいの規模の話か、確認した?」。誰も、答えられませんでした。私たちは、お題の言葉の意味を、一度も定義しないまま二日間走っていたのです。解くべき問いが曖昧なまま積み上げた議論は、問いを確かめられた瞬間、根元から崩れます。残り時間で建て直した最終発表が、突貫工事の出来だったことは、言うまでもありません。
さらに痛かったのは、初日の熱量の高さが、そのまま損失の大きさになったことです。皆が本気でアイデアを出し、愛着を持って磨いた案だったからこそ、白紙化のダメージは深く、建て直しの議論には「あの二日間は何だったんだ」という徒労感が漂いました。走り出しの速さは、方向が合っていて初めて美徳になります。
お題は、わざと曖昧に作られている
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