住友商事２weekインターンシップ体験記【第2回：グローバル業務・現場体験編（4-5日目）】

こんにちは。総合商社を中心に就活をし、複数の5大商社から内定を獲得した者です。今回はシリーズで住友商事の2weekインターンについての詳細記録を紹介しています。現場配属2日目と3日目となる4-5日目の体験を記録したこの記事では、 商社ビジネスのグローバル性と現場の実態をより深く理解することができます 。前日のシンガポールとの国際会議で専門用語や英語のスピードに圧倒された経験を踏まえ、この日は丁寧なフォローアップから始まり、シンガポール駐在員との教育的な面談、資源グループCEO・CFOとの経営陣面談、住友商事グローバルロジスティクス（SGL）での物流業務理解、横浜港での在庫管理システム体験、そして先物取引の実務的な理解まで、商社ビジネスの多面性を体感できる濃密な2日間となりました。特に物流現場での体験は、商社ビジネスを支える基盤インフラの重要性を実感する貴重な機会となり、デジタル化された在庫管理システムや情報収集ネットワークの実態を目の当たりにすることができました。

4日目：グローバル業務・経営陣との接触

朝のフォローアップ：昨日の疑問を解消する

4日目の朝、私は前日よりも早めにオフィスに到着していました。昨日のシンガポールとの内部MTGで完全に置いていかれた経験が頭に残っており、少しでも理解を深めたいという気持ちが強かったからです。

田中さんは私たちの様子を察して、昨日の会議で分からなかった点について詳しく説明してくれる時間を設けてくれていました。ホワイトボードには昨日のMTGで出てきた専門用語が整理して書かれており、体系的に学習できるよう配慮されていました。

まず、LME（ロンドン金属取引所）の仕組みについて詳しく学びました。LMEは世界最大の非鉄金属取引所で、アルミ、銅、亜鉛、ニッケルなどの国際価格の指標となっています。実際の取引では、LME価格にプレミアムと呼ばれる地域差や品質差を反映した上乗せ価格が加算されることを理解しました。

昨日話題になっていた「プレミアム・スプレッド」とは、この地域間や品質間の価格差のことで、アジア市場のプレミアムが欧米と比べて変動することで、住友商事の利益構造も影響を受けることを学びました。

さらに、ヘッジ戦略についても具体的に説明してもらいました。アルミSBUでは在庫を抱えているため、価格下落リスクを回避するために先物取引を活用しています。しかし、単純なリスク回避だけでなく、市況を見極めながら戦略的にポジションを調整することで、収益機会を最大化していることを理解しました。

この説明により、昨日の会議の内容が整理され、商社のトレーディング業務の本質について理解を深めることができました。

シンガポール駐在員との面談：海外駐在の現実