住友商事2weekインターンシップ体験記【第3回:投資・金融・取引先訪問・最終発表編(6-10日目)】

住友商事2weekインターンシップ体験記【第3回:投資・金融・取引先訪問・最終発表編(6-10日目)】

2025/07/16

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eyecatch

こんにちは。総合商社を中心に就活をしており、複数の5大商社から内定を獲得した者です。今回は、シリーズで住友商事の2weekインターンについて詳細に紹介しています。
現場配属期間の後半から総括期間となる6-10日目の体験を記録したこの記事では、投資・金融業務の理解、住商メタレックス訪問、埼玉の取引先企業訪問、そして最終発表・全体総括まで、インターンシップの集大成となる内容をお伝えします。大学でファイナンスを学んでいた私にとって、投資部門でのDCF分析やESG投資の説明は特に有意義で、理論と実践の融合を体感できました。また、中小企業との30年以上にわたる信頼関係の実態や、銀座研修所での振り返りを通じて、商社ビジネスの奥深さと住友商事の企業文化を深く理解することができました。

6日目:投資・金融業務理解

投資部門セッション:グローバル投資戦略の全貌

6日目の午前中は、アルミSBUの投資部門に関する詳細なセッションから始まりました。これまでの5日間でトレーディング業務や物流業務について学んできましたが、今日は商社のもう一つの重要な収益源である投資事業について深く理解する機会となりました。

アルミSBUの投資チームのマネージャーから、部門の投資戦略について包括的な説明を受けました。アルミSBUは世界各地で約20の投資案件を抱えており、総投資額は数千億円規模に達しています。これらの投資は、製錬所への直接投資、アルミ加工会社への出資、新技術開発プロジェクトへの参画など、多岐にわたっています。

世界各地のアセット投資状況について詳しく学びました。マレーシアの押出材メーカーへの投資では、電気自動車向けの軽量化需要拡大を見越した戦略的投資が功を奏し、想定を上回る収益を上げています。一方、インドネシアの製錬所投資では、地政学的リスクと環境規制の強化により、当初計画の見直しを余儀なくされた案件もあります。

投資回収の実績についても具体的なデータを見せていただきました。過去10年間の投資案件における平均IRR(内部収益率)は12-15%程度で、商社の投資事業としては良好な成績を収めています。特に、2015年に投資したマレーシアの押出材メーカーは、電気自動車向け需要の拡大により想定を上回る収益を上げており、投資額の3倍以上のバリュエーションを実現しています。

しかし、すべての投資が成功しているわけではないことも率直に説明されました。中国の合弁製錬所では、環境規制の強化により操業停止を余儀なくされ、投資額の大部分を損失として処理した案件もあります。投資事業においては、こうしたリスクを織り込んだポートフォリオ管理が重要であることを学びました。

ファイナンス知識の実務応用:理論と実践の融合

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