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大手デベロッパーで働く社会人1年目です。就活の「直感に反する現象」を採用側の論理から解剖する連載、第8回です。
「圧迫面接」という言葉を、実際に体験した学生は、もうほとんどいないはずです。腕を組んで威圧する、回答を鼻で笑う、人格を否定する。そうした昭和の面接は、絶滅危惧種になりました。面接官は柔らかく、相槌は温かく、最後は「今日は楽しかったです」で終わる。ところが、です。和やかに終わったはずの面接から、お祈りメールが届く。むしろ、圧迫の時代より正確に見抜かれている気がする。今回は、この「優しくなったのに怖くなった」面接の構造を解剖します。
・圧迫面接が消えて、面接は前より「怖く」なった
・その背景・理由:優しい口調で進む、精密な深掘りの正体
📖 シリーズ目次(全20回)はこちら
◀ 前回:第7回 ESで落ちなくなった時代に、ESで差がつくようになった
▶ 次回:第9回 OB訪問30人の学生が、3人で終えた学生に負ける
「今日の面接、めちゃくちゃ和やかだった」の翌週
就活仲間の間で、繰り返し観測された現象があります。「和やかだった面接ほど、落ちる」。
ある友人は、第一志望群の二次面接から上機嫌で帰ってきました。「面接っていうか、ほぼ雑談だった。笑いも取れたし、面接官がずっとニコニコしてた」。手応え十分。ところが翌週、届いたのは不合格の連絡でした。彼は混乱していました。「あの空気で落ちるなら、何を信じればいいんだ」。
逆のパターンもあります。私自身、終始淡々と、笑いのひとつも起きずに終わった面接で、通過したことが何度かあります。空気の温度と合否が、まるで連動しない。就活生はこの不一致に振り回され、「面接官の反応で手応えを測る」という自然な習慣を、少しずつ信じられなくなっていきます。
なぜ、和やかさは合否のシグナルにならないのか。答えは、面接の「態度」と「検査」が、完全に分離したからです。
付け加えると、この不一致には、もう一つ採用側の事情が絡みます。企業は、落とす学生にこそ良い印象を残したいのです。不合格者は将来の顧客であり、口コミの発信者でもあります。だから見送りを決めた学生との面接ほど、当たり障りなく、和やかに流される。「妙に楽しく終わった面接」の一部は、検査がすでに終わった後の、接客だった可能性すらあるのです。
圧迫面接は消えたのではなく、「翻訳」された
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