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※内容や肩書は2024年11月の記事公開当時のものです。
クライアントの海外進出や新規事業を支援する、GRC部門の多岐にわたるサービスとは
――村松さんの所属部署と現在の仕事内容について教えてください。
村松:ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー(GRC)部門に所属しています。部署名が少し長いのですが、ガバナンス・内部監査、リスク、規制・コンプライアンスに関する3つのチームが合併して、2年ほど前に新しい部門として生まれ変わりました。
これらの3領域は非常に密接に関連しています。クライアント目線での分かりやすさを追求するとともに、各チームの経験・蓄積の共有を円滑化するため、垣根を越えた包括的なサービスを一元化して提供することを目的としています。
チームとしては業種業態を問わず支援していますが、私自身の専門は銀行や証券会社などの金融機関です。近年のテーマを大きく分けると2つありまして、まずはクライアントの海外事業拡大時のサポートです。展開する国やエリアによってガバナンスの方法や規制要件が異なるため、クライアントと議論しながら全体にとって最適な管理体制を構築していきます。
国内でも、多くの銀行が規制緩和に伴い伝統的な預金やローンだけでなく幅広いサービスを提供し始めています。そういったシーンでも新しいリスクが生まれてくるので、海外企業とのアライアンスあるいは新規事業創出のタイミングで支援することが多いですね。
――具体的にはどのような支援を行っているのでしょうか。
村松:ご存じの通り日本は少子高齢化による労働人口の減少が進んでいますから、今まで以上に少人数でガバナンスを構築しなければなりません。そうすると既存業務の効率化もそうですし、AIなど新たなテクノロジーの導入も検討する必要があるでしょう。
仕組みを構築した後は適切に運用できる組織づくりも重要な課題になりますから、クライアントが自走できるようにするための 人材育成もサポート領域に入れて取り組んでいます。
――非常に広範なスキルや知見が求められるのですね。
村松:その通りです。時代の変化やビジネスの多様化に伴いリスクも高度化かつ複雑化していますから、GRCのメンバーも日々学び続けていく必要があります。国や業態ごとの法令やグローバルでの最新事例を熟知しておくことはもちろん、ビジネスモデルやクライアントのビジョンもしっかり理解しておかなければ、適切な支援を提供することはできません。
テクノロジーに関して言えば、私たち自身で開発することはまだ少ないですが、活用する側として最大の価値を発揮するためのスキルセットは求められます。そのため、チームや会社全体として学びの機会が数多く用意されていますので、これから学んでいきたいという方にも安心な環境です。
Speak Upのカルチャーが導く品質の高さと若手の成長
――監査法人として、いわゆる監査業務以外のサービスを提供している意義を改めて聞かせてください。
村松:私たちが提供する全てのサービスの根幹にあるのは「信頼」です。監査業務は、会計士を中心としたメンバーが、企業の財務諸表が信頼できる数字であることを保証します。しかし現代は多様な情報化社会なので、財務諸表に表れるデータ以外の情報も、何が正しくてどれを信用していいのかが分かりづらくなっていますよね。AIやSNSによって拡散されてしまうフェイクニュースなどの問題は、皆さんも耳にしたことがあるでしょう。
そこで「情報に信頼を付与する」ノウハウを持った私たち監査法人が、社内でどういう管理体制を敷いて、ステークホルダーとどういった対話を行えば信頼される企業になれるのかを考えて支援しているわけです。
――同業他社と比較して、PwC Japan監査法人ならではの強みや特徴はどんなものがありますか。
村松:Speak Upのカルチャーと、それによって磨き上げられるクオリティーの高さです。私たちは常に答えのない世界でクライアントを支援しているので、何十年の経験を持っていようとも初めての課題に直面することはあります。そうすると、20年目の職員より1、2年目の若手によるアイデアが価値を生むケースも少なくありません。
必ずしも先輩がベストな答えを持っているわけではないと全員が理解しているので、社内にはSpeak Upのカルチャーが隅々まで浸透しています。これによって革新的なアイデアや多様な視点が取り入れられ、結果としてサービスの質が向上するということです。
これから入社してくれる皆さんにも、まずは自分なりの考えを導き出すことを期待していますし、その意見を基に先輩やクライアントと議論しながらアウトプットの品質を高めていってほしいですね。
――村松さん自身もそうしたカルチャーに引かれてPwC Japan監査法人に入社したのでしょうか。
村松:はい。私は第二新卒でこの会社に入っていますが、当時からこの文化は変わっていません。若手の頃もやりやすかったですし、今でも好きな要素の一つです。
――他にこの会社の魅力はどんなところがありますか。
村松:個人の希望に沿ってさまざまなことにチャレンジできるところです。私は入社当初会計アドバイスを行っていたので、今とは全く違う仕事だと言ってもいいでしょう。キャリアの途中では、海外勤務を希望してPwC中国の上海事務所に出向していた時期もあります。
当時は中国に縁もゆかりもなく戸惑うこともありましたが、今思うととてもいい経験でしたね。一人でお客さまのところに飛び込んで、分からないなりにやってみる。ビジネス上の大きな失敗はしていませんが、小さなミスはたくさんあったと思います。そうしたミスを許容して、チャレンジさせてくれた上司や会社には感謝しかありません。
――海外で活躍する機会もあるのですね。
村松:もちろんあります。希望すれば転勤や出向のチャンスもありますし、日本国内で働いていても英語でコミュニケーションする機会は多いです。先ほども言った通りクライアントの海外事業拡大に伴うプロジェクトも多数ありますから、英語圏の法律や規制を読み込んだり、海外拠点の方と打ち合わせしたりすることもありますね。
最近はリモートでの打ち合わせも増えていますが、必要に応じて現地に出張することもあります。国をまたいで活躍したいという方にもお勧めできる環境です。
まず「自分の答え」を持ち、「他者の意見」とぶつけ合う。協力し合うチームで生まれる最適解
――仕事の中で大切にしている考え方や価値観があれば教えてください。
村松:誠実であることです。誠実さは、クライアントとの信頼関係を築き、長期的なパートナーシップを構築するために不可欠です。
自分の提案に自信を持つことは大切ですが、まだ世の中に解のない課題に対峙(たいじ)する以上は、クライアントの期待を満たせないこともあるかもしれません。そんな時にも、自分のアイデアをただ押し付けるのではなく、考えたプロセスをしっかり説明しながら誠実に向き合うことで「このアドバイザーはうそをつかないんだな」と感じてもらう。それによってまた次の課題を相談してもらえるのだと思います。
また、先ほどのSpeak Upの話にもつながりますが、クライアントだけでなく上司や部下、同僚に対しても誠実に向き合うことが重要ですね。どんな時でも臆することなく自分なりの答えを作ること。そしてその答えに固執せず、他者の声に耳を傾けること。相反しているように聞こえるかもしれませんが、自分一人で素晴らしいサービスを生み出すことは難しいので、両方の姿勢を持ち合わせられるよう心掛けています。
若手の皆さんに求めるのもまさにこのポイントです。もちろん初めから両方を兼ね備えているのは難しいと思いますが、自分の意見を持ちながら他者の意見も尊重し、お互いに高め合っていける方に来てもらいたいと思っています。
――そうした志向を持った方たちにメッセージをお願いします。
村松:先日インターンシップで就活生の方と話をする機会があったのですが、業界や仕事についてしっかりと調べた上で参加していて、準備力の高さに感動しました。ただ、そうやってやりたいことが明確にあって突き進んでいけることは素晴らしいと感じる一方で、就活の段階ではまだ明確にキャリアビジョンが固まっていなくてもいいとも思います。
私自身もそうでした。あまり真面目な学生ではなかったので好きな学問もなかったですし、働き始めた当初は取りあえず目の前のことを一生懸命やるしかなかったですね。当時の上司から「まずは新聞を読むように」と指導されて読んでみたものの、正直に言ってチンプンカンプン。そのニュースにどういう意味があるのかも分からない。しかし、とにかく情報をインプットしつつ仕事に打ち込んでいるうちに、「自分の仕事はこういうニュースにつながっているんだ」ということが見えてくるようになりました。
世の中に貢献していると実感できることで、加速度的にやりがいを感じるようにもなりましたね。新卒の段階で明確な志を持つのが難しいという方は、まずは「社会に貢献したい」という気持ちを持ちながら目の前の仕事に真摯に取り組んでみることをお勧めします。そうすれば、人によって1年後かもしれないし10年後かもしれませんが、いずれ必ずやりがいを実感できるようになるはずです。
尊敬している上司から、以前こう言われたことがあります。「世の中が常に進化しているのは、新しい世代の人たちが素晴らしいからだ」と。私も心からそう思います。「最近の若者は…」という言葉は恐らくどの年代でも言われることですが、本当は逆で、優秀で熱心な若い方がどんどん出てくることで未来が形作られていく。もちろん皆さん任せというわけではなく私たちもまだまだ全力を尽くします。より良い未来を共に作り上げていけることを、楽しみにしています。
募集情報
インターン
2026卒
PwC Japan有限責任監査法人
【ビジネスリスクコンサルタント職】Spring Internship 日程① ※外資就活ドットコム上の締切
12/31(火)23:59Web締切
【ビジネスリスクコンサルタント職】Spring Internship 日程② ※外資就活ドットコム上の締切
12/31(火)23:59Web締切
本選考
海外大
2026卒
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【ビジネスリスクコンサルタント職】海外選考(ロンドン) 二次募集 ※外資就活ドットコム上の締切
12/31(火)Web締切
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12/31(火)Web締切
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