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こんにちは。26卒で総合商社から複数内定を頂いた傍で、戦略コンサルへの就職活動も進めていた者です。結果的にこの業界にご縁は頂けなかったものの、ケース面接はほとんど突破することができました。本記事では、戦略コンサルファームの特徴から、ケース面接の具体的な攻略法まで、実践的な内容を詳しく解説します。これからケース面接に挑戦する方にとって、包括的な対策指針となることを目指しています。
前編の本記事でケースの概要から基礎までを解説し、後編の(下)記事では実践、応用、MBBをはじめとした戦略ファームの過去問と解説を紹介します。
後編はこちら!
第1章:戦略コンサルティングファーム業界概観
主要ファームの特徴と規模
戦略コンサルティング業界は、デジタル領域の伸長に伴い、近年は規模拡大を行うファームとそうでないファームに分かれています。
◆マッキンゼー・アンド・カンパニー
グローバル・日本ともに圧倒的な実績と知名度を誇ります。約900名の社員を擁し、近年はマッキンゼーデジタルチームを設立するなど、ファームとしての規模を拡大する傾向にあります。戦略系全般を強みとし、あらゆる業界のクライアントにサービスを提供しています。
◆ボストンコンサルティンググループ(BCG)
日本の戦略コンサルファームの中で最も規模が大きく、約1200名の社員を有しています。クライアントも日系企業の比重が高く、マッキンゼー同様にBCGデジタルチームを作るなど、ファームの規模は拡大傾向にあります。
◆ベイン・アンド・カンパニー
MBBの中では日本市場の規模拡大を進めていない唯一のファームです。約150名という比較的小規模な組織を維持し、ファイナンスや海外案件に強みを持っています。海外案件やBDD(ビジネス・デュー・デリジェンス)の比率は他ファームと比べて多い印象があります。
◆A.T.カーニー
グローバルでMBBと比較して知名度で劣るものの、日本市場でのプレゼンスは高く、約250名の社員を擁しています。消費財・通信・オペレーション領域に強みを持ち、ベインと同様にファームとしての規模拡大路線は取らず、コンサル以外の企業との協業も進めています。
◆ローランドベルガー
戦略ファームで唯一の欧州系ファームとして約200名の組織を運営しています。自動車を中心とした製造業に強みを持ち、ピッチ等で他の4社と重なることは少なく、リレーションの長い企業を中心にプロジェクトを実施している模様です。
ケース面接の位置づけ
多くの外資系戦略コンサルティングファームでは、フェルミ推定とビジネスケースによる面接を実施しています。これは、候補者の論理的思考力、構造化能力、問題解決スキルを総合的に評価するためです。
マッキンゼーではビジネスケースのみを実施する傾向がありますが、BCG、ベイン、A.T.カーニー、Strategy&、アーサーDリトルでは、フェルミ推定とビジネスケースの組み合わせが一般的です。ローランドベルガーはビジネスケースのみを実施しています。
第2章:フェルミ推定の概要と攻略法
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは、リサーチを行わないと分からない数値を論理的に概算することです。多くの場合、戦略ファームの面接で出されるフェルミ推定はビジネスケースの前提となる重要な要素です。
面接官が重視するポイントは、構造的な要素に分解されていることと、概算した数値の桁数を間違えないことです。これは候補者のビジネスにおける数値感が問われているためです。
フェルミ推定の種類と基本式
フェルミ推定は大きく「ストック問題」と「フロー問題」に分類されます。戦略ファームで出されるフェルミ推定は大半がフロー問題です。
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