【26卒】 化学メーカーでの仕事内容とは?業界の動向と平均年収ランキング

【26卒】 化学メーカーでの仕事内容とは?業界の動向と平均年収ランキング

2024/09/13

会員登録すると
このコラムを保存して、いつでも見返せます

化学メーカーは名の知れた企業が多く、特に化学系の学部に通う理系学生からの就職志望人気が高い業界です。しかし、具体的な仕事内容や売上高、平均年収までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、化学メーカーの分類と業界の動向、世界/国内の化学メーカーの売上高ランキング、国内化学メーカーの平均年収ランキング、化学メーカーでの仕事内容、就職を検討する場合の優良企業の見分け方について解説します。

化学メーカーへの就職を志望している方はぜひ参考にしてください。

化学メーカーの分類と業界の動向

化学メーカーとは、簡単にいえば 化学反応を利用して製品を生み出す企業 のことです。例えば、薬品や化粧品、紙、パルプ、ゴム、プラスチック、合成繊維、洗剤などの化学製品を製造しています。

化学メーカーは大きく3つに分類される

化学メーカーは、業態によって「 総合化学メーカー 」「 誘導品メーカー 」「 電子材料メーカー 」の3つに分類されます。

総合化学メーカー 誘導品メーカー 電子材料メーカー
三菱ケミカル 信越化学 富士フイルム
住友化学 三菱ガス化学 住友ベークライト
旭化成 東レ 昭和電工マテリアルズ
三井化学 ダウケミカル日本 東京応化工業
BASF デュポン ADEKA

総合化学メーカー は、原料の調達から開発までを自社で一貫して行う企業のことを指し、自社で製品開発を行なっていることから技術力が高いのが特徴です。また、三菱ケミカルは国内最大手の総合化学メーカーであり、他にも住友化学や旭化成など名の知れた企業が多い傾向にあります。

誘導品メーカー は、製品を作るときに必要となる材料を作る企業のことを指します。塩化ビニルなどの部品を作ることが多く、最終的な製品は作らないのが特徴です。

電子材料メーカー は、総合化学メーカーや誘導品メーカーから購入した材料を使って電子材料を作る企業のことを指します。液晶パネルの部品や半導体パーツを製造しています。

化学メーカー業界の動向と将来性

業界動向サーチのデータによると、化学業界の2022年の市場規模は29.8兆円で、190ある業界の中で11位にランクインしていることから、 日本を支える産業の1つ であるといえます。
※市場規模は化学業界に属する企業の合計売上高で算出されています。

化学業界は2021年まで、2019年の米中貿易摩擦と新型コロナウイルスの影響が重なったことで自動車向け需要の低迷が見られ、売上が減少傾向にありました。2021年以降は自動車や半導体向けの需要回復が追い風となり、 売上が回復傾向に推移しています

特に機能性化学品である 半導体市場 の需要が、自動車の電装化やIoTの普及、5Gの進展、スマホの高機能化・メモリー容量の増大などを背景に今後さらに拡大すると期待されています。経済産業省によると、2030年には市場規模が100兆円に達すると予測されています。

出典:業界動向サーチ「化学業界 動向」
   経済産業省「化学産業の現状と課題」

化学メーカー売上高ランキング

ここでは、世界で見たときの化学メーカー売上高ランキングと、日本国内で見たときの化学メーカー売上高ランキングをご紹介します。

世界の化学メーカー売上高ランキング

順位 企業名 2020年の売上高 (百万ドル)
1 BASF 65721
2 中国石油化工(シノペック) 58838
3 リライアンス・インダストリーズ 43837
4 ダウ・ケミカル 38542
5 サウジ基礎産業公社 31186
6 三菱ケミカルHD 29085
7 ライオンデルバセル・インダストリーズ 27753
8 リンデグループ 27243
9 LG化学 25049
10 恒力石化 24110

出典:業界動向サーチ「世界の化学メーカー 売上高ランキング【2020年】」

上表は業界動向サーチが公表している、2020年の世界の化学メーカー売上高ランキングトップ10です。

1位のBASFはドイツを本社とする世界最大の総合化学メーカーです。化学品、プラスチック製品、高機能製品、農業関連製品、ファインケミカル製品、石油・ガスが主な製品です。BASFは売上高を維持しつつ、石油化学事業から機能性化学事業(市場規模拡大が見込まれている)へのシフトチェンジを実現しており、今後もトップの座を守り続けるでしょう。

このBASFやダウ・ケミカルのような欧米の総合化学メーカーと、シノペックやリライアンス・インダストリーズ、サウジ基礎産業公社のようなアジア、中東の石油化学メーカーが上位企業です。また、日本最大手の総合化学メーカーである三菱ケミカルが6位にランクインしています。

国内化学メーカー売上高ランキング

順位 企業名 2021-2022年の売上高 (億円)
1 三菱ケミカルHD 39769
2 住友化学 27653
3 信越化学工業 20744
4 三井化学 16126
5 旭化成 11982
6 日本ペイントHD 9982
7 日本酸素HD 9571
8 東ソー 9185
9 東レ 9100
10 エア・ウォーター 8886

出典:業界動向サーチ「化学業界 売上高ランキング(2021 - 2022年)」

すでにご紹介していますが、三菱ケミカルが国内売上高ランキング1位です。2位以降の企業と比べても売上高が群を抜いており、日本の化学業界で唯一売上高が3兆円を超えた企業で、日本の化学業界を代表すると言っても過言ではありません。

ランキング全体を見ても上位5企業が売上高1兆円を超えており、国内の大企業がランクインしているのが特徴です。上位5企業のうち、三菱ケミカルや住友化学などネームバリューが強い企業は聞いたことがあるかと思いますが、3位の信越化学工業はご存じない方も多いのではないでしょうか。

信越化学工業は塩化ビニル樹脂とシリコンウエハー、合成石英、フォトマスクブランクス、合成姓フェロモンの製品で世界シェア1位を獲得しており、業績の面でも非常に評価の高い企業です。

その他にも、売上高が5,000億円を超える企業が数多くランクインしています。

国内化学メーカー平均年収ランキング

順位 企業名 年収
1 富士フイルム 1074万円
2 三菱ケミカル 973万円
3 三井化学 892万円
4 信越化学工業 887万円
5 三菱ガス化学 882万円
6 AGC 864万円
7 日産化学 844万円
8 住友化学 842万円
9 日油 796万円
10 帝人 769万円

三菱ケミカルや住友化学、信越化学工業を見て分かる通り、売上高が高い企業が平均年収ランキングにもランクインしている傾向にあります。

化学メーカーでの仕事内容

職種 仕事内容
研究開発 新製品や新技術の開発、既存製品や既存技術の改良を行う。
生産技術開発 研究開発職が生み出した製品の商業生産体制の確立を行う。
品質管理 製品の品質を保つために、製造現場の人・時間・コストを管理する。
営業 商品を、新規/既存顧客などに提案、販売する。
事務 書類作成やデータ入力、電話対応などのデスクワーク、お金の流れを管理する経理などさまざまな業務を行う。

実際の採用においては、 研究開発や製造に関わる部署(研究開発・生産技術開発・品質管理)では理系出身者が活躍しており、それ以外(営業・事務)では文系出身者が活躍している傾向にあります。

特に研究開発は、これまで誰も発見できていない理論や技術を生み出す基礎研究と、基礎研究で得た成果を具体的な製品化につなげるための応用研究を行うため、より専門的な知識や高度な技術、論理的思考能力が求められます。理系出身者が多く活躍している職種です。

また、商品を世に広める・PRする、企業のお金の流れを正確に管理する、従業員のマネジメント・職場環境の改善など文系出身者も重要な役割を担っています。

化学メーカーに就職するためには

化学業界への就職を志望するのであれば、どの企業を志望するのかを決めていくために企業ごとの特徴や強みなどを調べる必要があります。また化学業界は例年、就職を志望する学生が多く就職難易度が高いとされていますので、しっかりと対策を練る必要があります。

ここでは、化学業界における優良企業の見分け方と、理系/文系の場合の就職対策について解説します。

優良企業の見分け方

化学業界で優良企業を見分けるためには、以下の3つがポイントになります。

・売上高が高く、平均年収が高い
・高いシェアを有する製品や技術がある
・社員による自社評価が高い

売上高と平均年収が高いということは、業績が良く利益を社員に還元しているとみることができますので、この記事で紹介しているデータも参考にしながら調べるようにしましょう。また、高いシェアを有する製品や技術があるのかも併せて調べるようにしましょう。高いシェアを有する製品や技術があれば、企業としての将来性があるとみることができますし、企業の強みを理解することにもつながります。

そして、その企業の社員が自社をどのように評価しているのかを確認することも重要です。データだけでは分からない、その企業の風通しの良さや人事評価の適正感を知ることで、社員が働きやすい環境があるといえるのかの判断材料になります。

これまで紹介したデータに加え、以下のリンクで企業の総合評価ランキングを見てみることをおすすめします。

参考リンク:openwork「化学、石油、ガラス、セラミック業界の総合評価ランキング」

理系の場合の就職対策

三菱ケミカルを例に技術系職種の募集要項を見てみると、募集学科は「化学、化学工学、機械、電気、電子制御等を専攻されている方」となっており、化学メーカー全体の募集要項を見ても、化学、化学工学、機械、電気の専攻が求められる傾向にあります。

ただし、薬学、生物、農学など幅広い学科を募集している企業もありますので、ご自身で志望先企業の採用ページを確認するようにしましょう。

また、理系の場合必ずといっていいほど聞かれるのが大学での研究内容です。どのように研究を進めたかというプロセスや、研究への向き合い方などを確認することで、研究者としての素質を有しているのかを企業側は確認します。このとき、研究の成果が重要なのではなく、あくまで研究の進め方や向き合う姿勢が重視されます。

大学での研究内容を整理して、ESなどで分かりやすく伝えられるように準備しておく必要があります。

関連記事:【理系】就職活動における研究内容の重要性と書き方(ES・概要書)

参考:三菱ケミカル株式会社「2023年新卒採用 募集要項」

文系の場合の就職対策

文系の場合は基本的に事務系総合職での採用が多く、専攻や学科を問わない傾向が強いです。ただし化学メーカーは、ホワイト企業が多いことから志望する学生が多いのに対して、企業側の採用人数が少ないため就職は狭き門といわれています。

また、文系の場合化学メーカーの志望動機を語るのが難しいため、企業研究や先輩就活生のES・選考体験記を読むなどして、ESをしっかり作り込む必要があります。

ここまで、化学メーカーの分類と業界の動向、世界/国内の化学メーカーの売上高ランキング、国内化学メーカーの平均年収ランキング、化学メーカーでの仕事内容、就職を検討する場合の優良企業の見分け方について解説してきました。

売上高や平均年収などの定量データと、社員による自社評価などの定性データの両方を見ながら優良企業を見分けられるようになりましょう。

また、以下で紹介する「外資就活ドットコム」での情報を参考にしながら就職対策をしっかり行い、志望する化学メーカーの内定を勝ち取れるように準備しましょう。

「外資就活ドットコム」で更に詳しいメーカー就活情報をチェック

「外資就活ドットコム」は外資・日系双方の選考対策に役立つ就職活動サイトです。無料で会員登録できますのでぜひご活用ください。

・外資・日系メーカーの企業ページで企業研究を進め、毎日更新される募集情報をチェックできる(限定募集情報や特別なイベントも多数あります)
・インターンや本選考ごとに、先輩就活生のES・選考体験記を読み、最新の情報で具体的な選考対策ができる
・就活に役立つ選考情報コラムのほか、5年先・10年先のキャリアプランニングに役立つ記事など、あらゆる局面で役立つコラムを多数掲載

※先輩就活生のES・選考体験記を読むためには、以下のボタンから無料会員登録をする必要があります

新規会員登録はこちら

会員登録すると
このコラムを保存して
いつでも見返せます

トップ企業内定者が利用する外資就活ドットコム

会員限定コンテンツ多数!