化学メーカーでの仕事内容とは?業界の動向と平均年収ランキング

化学メーカーでの仕事内容とは?業界の動向と平均年収ランキング

2025/06/20

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eyecatch

化学メーカーは名の知れた企業が多く、特に化学系の学部に通う理系学生からの就職志望人気が高い業界です。しかし、具体的な仕事内容や売上高、平均年収までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、化学メーカーの分類と業界の動向、世界/国内の化学メーカーの売上高ランキング、国内化学メーカーの平均年収ランキング、化学メーカーでの仕事内容、就職を検討する場合の優良企業の見分け方について解説します。

化学メーカーへの就職を志望している方はぜひ参考にしてください。

化学メーカーの分類と業界の動向

化学メーカーとは、簡単にいえば 化学反応を利用して製品を生み出す企業 のことです。例えば、薬品や化粧品、紙、パルプ、ゴム、プラスチック、合成繊維、洗剤などの化学製品を製造しています。

化学メーカーは大きく3つに分類される

化学メーカーは、業態によって「 総合化学メーカー 」「 誘導品メーカー 」「 電子材料メーカー 」の3つに分類されます。

総合化学メーカー 誘導品メーカー 電子材料メーカー
三菱ケミカル 信越化学 富士フイルム
住友化学 三菱ガス化学 住友ベークライト
旭化成 東レ 昭和電工マテリアルズ
三井化学 ダウケミカル日本 東京応化工業
BASF デュポン ADEKA

総合化学メーカー は、原料の調達から開発までを自社で一貫して行う企業のことを指し、自社で製品開発を行なっていることから技術力が高いのが特徴です。また、三菱ケミカルは国内最大手の総合化学メーカーであり、他にも住友化学や旭化成など名の知れた企業が多い傾向にあります。

誘導品メーカー は、製品を作るときに必要となる材料を作る企業のことを指します。塩化ビニルなどの部品を作ることが多く、最終的な製品は作らないのが特徴です。

電子材料メーカー は、総合化学メーカーや誘導品メーカーから購入した材料を使って電子材料を作る企業のことを指します。液晶パネルの部品や半導体パーツを製造しています。

化学メーカー業界の動向と将来性

業界動向サーチのデータによると、化学業界の2022年の市場規模は29.8兆円で、190ある業界の中で11位にランクインしていることから、 日本を支える産業の1つ であるといえます。
※市場規模は化学業界に属する企業の合計売上高で算出されています。

化学業界は2021年まで、2019年の米中貿易摩擦と新型コロナウイルスの影響が重なったことで自動車向け需要の低迷が見られ、売上が減少傾向にありました。2021年以降は自動車や半導体向けの需要回復が追い風となり、 売上が回復傾向に推移しています

特に機能性化学品である 半導体市場 の需要が、自動車の電装化やIoTの普及、5Gの進展、スマホの高機能化・メモリー容量の増大などを背景に今後さらに拡大すると期待されています。経済産業省によると、2030年には市場規模が100兆円に達すると予測されています。

出典:業界動向サーチ「化学業界 動向」
   経済産業省「化学産業の現状と課題」

化学メーカー売上高ランキング

ここでは、世界で見たときの化学メーカー売上高ランキングと、日本国内で見たときの化学メーカー売上高ランキングをご紹介します。

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