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sponsored by シンプレクス・ホールディングス
シンプレクス・ホールディングス(以下、シンプレクス)において、「プロジェクトマネージャー(以下PM)」は、システムの詳細まで熟知し、「ヒト・モノ・カネ」の全体を設計する存在だ。システム開発担当を経て入社8年目からこのポジションを経験した同社のA.S.さんは、「半端ではないプレッシャーを感じていた」とその難しさを打ち明ける。
そんなA.S.さん、新卒当初はIT初心者だったという。そこから少しずつスキルを積み重ね、出産、子育てと人生の転機を経て、現在は統括PMとして辣腕をふるう。キャリアにも私生活にも“全力投球”してきた彼女に、この仕事の醍醐味(だいごみ)と、育児と仕事の両立の秘訣を聞いた。
やりきらないと気が済まない。そんな自分に「ぬるい環境」は向いていないと思った
――学生時代は、どんな軸を大切にして就職活動を進めていましたか。
A.S.:実を言うと、学生時代は自分が将来何をやりたいのか、あまり深くは考えていませんでした。
当時の私は体育系の専門学部でスポーツに関する勉強をしながら、バスケットボール部に所属し日本一を目指して活動していたんです。トップレベルの環境に身を置いて、バスケットボール漬けの日々を過ごしていました。
そんな中、いよいよ就職を本気で考えなければいけないタイミングとなりました。自分はどんな業界に進むべきなのか。頭に浮かんだのは今後、世の中の重要なキーワードとなるであろう「IT」でした。
――専門的に学んでいたわけではないIT領域、中でも金融などの専門分野に強いシンプレクスへ入社するというのは、非常にハードな選択肢ではないかと思います。なぜシンプレクスを選んだのでしょうか。
A.S.:就職活動を進める中で、自分は「誰と仕事をするか」を重視していることに気付いたんです。それまでは本気で日本一を目指すバスケットボールチームにいて、尊敬できる仲間とともに切磋琢磨していました。
だから、働く環境も自分が心から尊敬できる人たちがいる場所が良いと考えるようになりました。
私は、自分で挑戦すると決めたことは、コミットしてやりきらないと気が済まないタイプなんですよね。その意味では、ぬるい環境や、挑戦的な仕事ができない職場は自分には向いていないんじゃないかとも思っていて。
そんな私にとって、シンプレクスは「ここしかない」と思える会社でした。
上司への忖度は通用しない。自分の顔と名前は「仕事の成果」で売る
――入社後は、「ぬるくない」毎日が待っていたのでしょうか。
A.S.:そうですね。入社時点ではシステム開発担当として、IT初心者で右も左も分からない中、目の前の案件に向き合って、一生懸命開発に携わっていました。何も知らない私に、当時のPMはペアプログラミングの時間をたくさん取って一から教えてくれました。
コードをとにかく書いて、動作するかを検証して、またコードを書いて……。短期間でかなり鍛えられたと思います。
――どのようなプロジェクトを担当していたのですか。
A.S.:最初のプロジェクトではFX系の開発を担当しました。その後入社1年目の終わりころからは、バイナリーオプションのプロトタイプ開発に携わることになったんです。そのプロダクトがリリースされたタイミングで保守・運用のチームへ移り、2年目からはクライアントへも徐々に顔を出すようになっていきました。
5年目に入るころには、証券会社向けのシステムリプレイスのプロジェクトにジョイン。当社でのトップクラスの大規模案件で、私は初めてチームのリードを任され、設計から開発、保守・運用まで一貫して携わりました。
のちに証券系のプロジェクトに関わり、入社8年目にあたる2018年からはPMとしてクライアントと相対し、要件定義から担当しています。
――まさに「挑戦的な仕事」を次々と経験しているわけですね。このように、さまざまな案件に携わるための秘訣(ひけつ)を教えてください。
A.S.:周囲には常に、「面白い仕事があったら声をかけてください」と言うようにしていますね。もちろん、大きな案件や難しい案件は「やりたい」だけでは携われません。ここ一番というときには自分の名前が上がるよう、常に目の前の仕事に集中してきました。
シンプレクスでは、「上司に忖度(そんたく)をする」といったことは全く通用しません。自分の顔と名前を売ることは大事ですが、あくまでも仕事の成果が基本です。仕事で結果を出し、クライアントに貢献した人に新たな挑戦権が与えられます。評価の仕方がとてもシンプルな会社です。
シンプレクスのPMは、クライアントに対しても「言うべきときは言う」存在
――これまで携わってきた中で、最も印象に残っているプロジェクトは何でしょうか。苦労した点や、その乗り越え方についても聞きたいです。
A.S.:私が初めてPMとして動いたプロジェクトです。クライアントは証券ビジネスに初参入する企業で、システムの導入から保守・運用までを手掛けました。
それまでの私は、設計書やテスト仕様書など「ものづくりのための準備作業」をマイルストーン通りに作業を進めることに注力していました。PMになると、そうした要素に加えて、クライアントとの関係やプロジェクトメンバーのモチベーションにも気を配らなければいけません。
いわゆる「ヒト・モノ・カネ」全体のマネジメントをする立場です。従来とは全く違う視点が求められ、人に聞いたり、本を読んだりしながら必死に向き合っていました。
特に厳しかったのはシステムトラブルが発生したときですね。クライアントへ障害報告をする際は、非常に大きなプレッシャーに襲われました。
サービスに影響が出ないよう、できるだけ早くリカバリーしなければいけないし、クライアントにはできるだけ不安を与えたくない。PMとしては毅然と対応しなければならない場面もあります。
――トラブルの際に毅然と対応する。これはどういうことでしょうか。
A.S.:システムトラブルはクライアント側に何らかの原因が存在する場合もあります。私たちの役割は、クライアントの言う通りに動くことではありません。物事を正しく理解し、最終的なゴールを見据えて議論するパートナーです。言うべきところはしっかりと言わなければいけないんです。
だからこそ、会社を代表してものを言うのは勇気がいるし、プレッシャーも半端なものではないんですよね。何かの文書をつくった後には、「この内容で本当に大丈夫かな……?」と考え込むこともあります。
クライアントのビジネスを理解し、システムの中身に熟知し、マネジメントだけでなく人件費などのコストも含めてすべてを設計する。
シンプレクスのPMはそんな存在です。だからこそ、クライアントから急な要望が寄せられたときにも、「その方法で本当に課題解決できるのか」「費用対効果は見合うのか」をその場で考え、判断できるんです。
「時間の制限があるから仕事も制限」とは考えない。子育てをしながら、さらに重要な役割へ
――2021年春に育児休業から復帰しています。子育てと仕事を両立させていくことに不安はありませんでしたか。
A.S.:正直に言うと、不安は大いにありました。子どもが生まれてからは、午後5時には退社して保育園に迎えに行く日々です。限られた時間で、周囲に期待されるだけの、あるいは自分が納得できるアウトプットを出せるだろうかと考えていました。
子育ては私だけが向き合っているわけではなく、夫をはじめとした家族とも協力していますが、いずれにしても今までと同じペースで働くことはできません。その中で、もし同期や後輩と差が付いたときに「自分が納得できるのか」という、自分自身の問題があったんですよね。そのため、育休を取ることに葛藤もありましたし、仕事と子育ての両立には今も悩みながら、試行錯誤を続けています。
また、一定レベルで私が作業できない時間帯や、私と連絡がつかない時間帯が生じます。そうした意味ではメンバーには申し訳ないという思いもあります。
――そうした状況の中でも、統括PMとして、これまでよりも上の立場で仕事をこなしているわけですよね。
A.S.:私自身は、「時間の制限があるから仕事も制限しよう」とは考えていません。育休中も現場に戻ることしか考えていなかったし、会社はそんな私の意思を最大限に尊重して、重要な役割を与えてくれました。
仕事では「いかに最短距離でゴールへ向かうか」を重視し、時間をマイルストーンで区切って、メンバーへは早めにレビューを行うようにしています。
統括PMとしてさまざまなプロジェクトを見ているので、各案件の進捗(しんちょく)や、それぞれのPMの習熟具合などを考慮して、濃淡をつけた対応を行うことも大切だと感じています。
とはいえ、子どもが急に熱を出したときなどは「どうしたものか」と悩ましく思うこともありますけどね。子育ては常にイレギュラー対応が必要です。
これからも大変な場面は多いと思いますが、周囲のメンバーや会社の体制に助けてもらいながら、リモートで働くスタイルも活用して、最大限の成果を出すつもりです。
シンプレクス全社で見ても、男性の育休取得者が年々増えるなど、仕事にも子育てにも全力で向き合っていく、多様な働き方が広がっています。私自身もその当事者として、後に続く人のロールモデルになれたら良いなと思っています。
「本当にこのやり方がベストなのか」を常に自問自答し、現状維持では満足しない
――統括PMとしての経験を踏まえて、今後のキャリアをどのように展望していますか。
A.S.:統括PMになると、クライアントと直接向き合う機会がぐっと減ります。どちらかというとPMを育てたり、現状のPMではさばききれない重たい課題に手を貸したりといったことが主要なミッションです。シンプレクスでは案件数が急増しており、こうした存在が重要なんです。
ただ、私自身の強みは、マネジメントよりも要件定義や設計などプレーヤーとしての力量にあると認識していて。統括PMとして若い人材を育てる役割を全うしつつ、今後も一定レベルで現場に身を置き、プレーヤーとしての自分の価値をさらに高めていきたいと思っています。
どんな立場であれ、私はこれからも「面白そうな仕事」「難しい仕事」にどんどん手を挙げていきたいですね。
――この記事は、「シンプレクスで働きたい」と考えている学生も見てくれていると思います。どんな人と一緒に働きたいと考えていますか。
A.S.:シンプレクスに向いている人は、会社から与えられるものを待つ人より、自分の頭で考えて会社を変えていこうとする人だと思います。自分たちが活躍しやすい環境は自分たちでつくっていく。シンプレクスにはそんな風土があります。
仕事の進め方としては既存のやり方を踏襲することもありますが、私たちは「本当にこのやり方がベストなのか」を常に自問自答しています。現状維持では満足しない人たちの集団なんです。
だから、今の学生さんたちが入ってくるころには、今のシンプレクスとは違う文化の会社になっているかもしれません。それをただ受け入れることなく、すでに完成しているものをよしとせず、「企業文化さえも自分でつくっていくんだ」という気持ちで来ていただけるとうれしいですね。
募集情報
イベント
2026卒
シンプレクス・ホールディングス
11月開催 エントリー
11/30(土)23:59締切
12月開催 エントリー
12/15(日)23:59締切
1月開催 エントリー
1/31(金)23:59締切
本選考
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