【巻頭言 Vol.4】超早期な実態:サマーインターンは計画的に♪

2021/03/04

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本コラム連載では、現在『外資就活メールマガジン』にて配信中の『巻頭言』のバックナンバーを週次で掲載して参ります。


〈Profile〉
音成 洋介(おとなり ようすけ)
株式会社ハウテレビジョン代表。東京大学農学部卒業後、バークレイズ証券株式会社(投資銀行本部)に入社、事業法人並びに金融法人の債券発行業務を担当。
その後、プライベート・エクイティファンドである、アドバンテッジパートナーズに転職し、バイアウト投資・マイノリティ投資と経営支援業務に従事する。
2010年に株式会社ハウテレビジョンを創業、「外資就活ドットコム」「Liiga」を運営。2019年4月東証マザーズに上場

 

こんばんは。外資就活ドットコムを運営しております、ハウテレビジョン代表の音成と申します。今回は就活の実態についてお話してみたいと思っています。

新卒採用は年々早まっています。大学3年生・大学院1年生の4月には募集が開始され、もっとも早いケースだと、サマーインターンの第1陣が始まる7月に内定が出てしまう。

もちろん参加者全員にオファーがでるわけはないのですが、時が経つにつれオファーを得る学生の数が増えていき、中には2つ・3つと持ち駒を増やしていく方もいらっしゃいます。有能な学生はどこも欲しがる、といった構図であります。

4月からスタート、、、「せっかく専門課程が始まるというのにろくに研究すらさせてくれないの?!」というツッコミは学生・大学側双方から頻繁に問題提起されているわけですが、アカデミックと企業側の根深い分断は長年融和に至ることなく続いており、ここを正常化しようというリーダーシップは政府・経団連含めた関係各所どこにも見られません。

USだと「この学位でこれ以上の成績(論文実績)おさめたものが応募できる」システムがあり、学問・研究を頑張るインセンティブにはなっている一方、国内はイマイチそこがワークしていません。まったく反映されないわけではないのですが、そこらへんはある程度現実を見極めて、自発的に動いていく必要があります。ですので、ついつい外出して教授とケンカしてしまうのも、仕方ないのです。。。

とはいえ通年採用の企業も次第に増えてまいりました。私見ですが、新卒採用期間でないと採用されないのはナンセンスきわまりない。弊社としてはいつでも能力が評価され、採用されうる世界を作り上げたいと思ってます。

例えばエンジニア系ですと1−2年くらい休学して、IT企業で長期開発インターンをやって、実力をつけて応募するといったスタイルの方もおり、留年・休学歴があろうと軒並み内定をかっさらっていきます。卒業してたって、こういった活動が評価されて、しかるべしかなと。いたづらに期間が設定されているので焦りが生まれてしまうわけです。

一方、この焦りそのものが自らをドライブしてくれるといった側面もあります。就職活動期間でガラッと変わる学生を毎年多く見てまいりました。ただ早期から自己の能力を相対的・客観的に見るのは難しい。

「これまでの積み重ね」を「きちんと表現して」評価される世界なのですが、「これまでの積み重ね」がおぼろげで、可視化しにくいわけなので、そこはインターンシップに参加しながら自己客観視を深めていく必要があるかなと思っています。そしてこの期間中により実学に近い領域(開発・マーケ・ファイナンス・論理的思考力等)を勉強することで、よりオファーに近づけるかと思っています。

ただ気をつけなければいけないのは、サマーインターンはあっけないほど落ちてしまいます。あっというまに持ち駒がゼロになってしまう可能性が大半です。

「俺の能力は最も俺が把握できている」自信があるなら少エントリーでも構いませんが、あまりおすすめしません。投資同様、ポートフォリオ戦略かと思いますので、ぜひ外資就活の募集情報を利用して、うまく応募設計してみてください。

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