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環境問題に本気で取り組みたい新卒学生がマッキンゼーを選んだ理由

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自然エネルギー発電所の運営をてがける「juwi(ユーイ)自然電力オペレーション」の代表取締役を今年6月まで務め、現在、「自然電力」でコーポレートサービス部門の責任者を担う磯野久美子さんは、高校時代から環境問題に関心があったといいます。しかし大学時代の就職活動では「ドンピシャで行きたい会社がありませんでした」。

そこで、様々な業界のビジネスに触れながら世の中の動きを見ることができるコンサルティング会社を志望しました。「環境×ビジネス」という興味を探求し、社会にインパクトを与えたいという希望を実現するために選んだのが、マッキンゼーでした。(取材・構成:小野ヒデコ)

〈Profile〉
磯野久美子(いその・くみこ)
自然電力 コーポレートサービス部門長。
1984年、神奈川県生まれ。 慶應義塾大学総合政策学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて、資源エネルギー・化学、製薬を中心とした複数業界の中期経営計画、マーケティング戦略策定等のプロジェクトに従事。 カリフォルニア大学バークレー校ハース・オブ・ビジネスでMBA取得。 2014年自然電力株式会社に参画後、juwi自然電力オペレーション株式会社O&M事業統括責任者となる。2015年4月juwi自然電力オペレーション株式会社の代表取締役に就任し、2018年7月から現職。

 

就職活動でコンサルティングを選んだ理由

――juwi自然電力オペレーションの代表を務められていましたね。

磯野:弊社は日系企業の「自然電力」とドイツに拠点を置く国際的な自然エネルギー企業「juwi」の合弁会社で、2013年5月に登記しました。現在はjuwi出身の者と私との二人で代表を務めていました。現在はグループ全体で社内に15カ国籍以上の社員がいるので英語は日常的に使いますし、様々な国の人とやりとりする機会が多いです。

私の場合、高校・大学院の留学時代に様々な国籍の人々と机を並べて勉強し、留学生として自分がマイノリティの立場となる経験をしたことが、ダイバーシティの中でどう働くかという点に生きています。語学だけでなく、広く世界を見ることが大事だと感じています。

――環境問題には以前から興味あったのでしょうか?

磯野:小学校6年の時に京都議定書やモントリオール議定書などがホットトピックで、高校1年の時にはすでに環境問題に興味を持っていました。大学は、環境問題に関わる学際的な勉強ができそうだという理由で慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を志望していました。SFCの総合政策学部にはAO入試で合格し、環境政策や衛星画像等を含む空間情報の分析などの研究をしました。

――就職活動はどのようにされましたか?

磯野:環境関連の仕事がしたいと考えてリサーチしましたが、大事にしていたことは「環境×ビジネス」という軸と、将来性がある企業ということでした。企業のCSR(社会的責任)に関わる仕事も選択肢にありましたが、そのような部署に配属されるかはわからないし、仮に環境問題に取り組むことができても、ある日突然異動を言い渡されたら全く関係ない仕事に就くことになってしまうと思いました。

そう考えていくと、当時はドンピシャな企業は見つからなかったですね。

――そうだったんですね。

磯野:そこで次に考えたのが、広く多業種に携われる職種でした。ひとつの商材や事業にどっぷりつかる会社より、20代のうちに色々な会社を見られる企業が良いと思いました。最終的にはマッキンゼーに決めました。どこの部署に配属になるか、職種を自分でコントロールできないのは怖いと思っていましたが、その点、コンサルタント会社のように職種がある程度わかっている会社だと、自分でキャリアを決められる安心感がありました。

――マッキンゼーの選考内容はどのようなものでしたか?

磯野:当時の内容ですが、文章問題や小論文などの論述問題、計算問題が多かったですね。論理的思考を見ていたのだと思います。その後に面接が数回あったのですが、「あなたの近所のお店が売上を10倍にしたいと言っています。どうしたらよいと思いますか」というような質問を数分で考えて回答するケース面接でした。口頭のみのシンプルな質問でした。

語学は為せば成る。人間関係作りのほうが大事

――マッキンゼーではどのようなプロジェクトを担当しましたか?

磯野:業種・トピックともに様々なプロジェクトに入りました。例えば入社数年目にはデューデリジェンス(M&Aなどの際に企業の資産価値を適正に評価すること)を担当しました。

その時のプロジェクトでは、私たちのクライアントは、フランスの企業を買収したいと思っている、ある日本の企業でした。そのため、日本オフィスメンバー、パリオフィスメンバー、その他ヨーロッパのオフィスメンバーとが連携した合同編成チームで、2カ月弱パリに滞在しました。結果的にプロジェクトは成功に終わりました。大陸をまたにかけ、ダイナミックにビジネスが動く現場に接し、「こうやって大きくビジネスが動いているのか」と実感したエピソードです。

――具体的にどのようなことを担当したのですか?

磯野:私が担当したのは地域や事業軸で区切ったときの具体的な成長試算の前提づくり等です。マーケット調査や各種データをどのように組み合わせて使うかというものです。

時間とお金をかけて、地道に一つずつ試算を積み重ねることもできますが、ビジネスですので現実にはスピードが求められます。仕事を最大限効率化しないと期間内に答えを出せない。限られた時間の中でいかに精度が高いものを出すかが肝心です。そのプロジェクトにアサインされるのは担当のコンサルタントだけではなく、その裏でリサーチをしてくれる人も含めた「チーム」です。

マッキンゼーには組織全体の英知を結集する組織力がありました。

――やはり外資系のマッキンゼーでは英語力が必須ですか?

磯野:英語力は求められます。でも、入社時に英語を比較的苦手としていた同期も、勉強して今ではグローバルな環境で活躍しているのを見て、「為せば成る」と思っています。

 

自己実現のために仕事を選ぶ

――その後のキャリアを教えてください。

磯野:入社4年目で、米国のUCバークレー校に2年間留学しました。当時、米国でMBAを取得する人は、基本的にキャリアチェンジしたい人たちでしたね。留学期間は無給でしたが、将来どうやって社会にインパクトを残していくのかを考える重要な期間になりました。

――なぜUCバークレー校を選んだのですか?

磯野:環境×ビジネス・クリーンテックに関わりが深いビジネススクールを探したところ、UCバークレー校が盛んだったからです。

「エネルギークラブ(BERC)」というクラブ活動があり、そこに入りたいと思ったのも志望した理由の一つです。BERCでは、自分たちの勉強会のほか、企業へのコンサルティングや、クリーンテックをベースとしてベンチャーを立ち上げる活動もしていました。MBA取得だけではなく、BERCを通してキャンパス全体のネットワークが広まったのは大きかったです。今でもその時の仲間とつながりがあり、メール等で情報交換をしています。

――留学を通して、考え方は変わりましたか?

磯野:留学した2年間で、環境×ビジネスに関する最先端の情報を知ることができました。日本ではその分野にどっぷりとつかれる企業がありませんでしたが、米国には数多くあるということがわかりました。たまたま日本になかっただけだったんです。その後、1年半マッキンゼーに勤めました。

でも、長期的に環境関連のプロジェクトに従事しつづけるのは、かなり頑張らないと難しい状況でした。環境×ビジネスをコンサルティング会社で実現するのは一筋縄ではいかないと感じました。

 

社会的にインパクトのある仕事をしていきたい

――マッキンゼーから自然電力に転職した経緯を教えてください。

磯野:2014年1月に自然電力に転職しました。創業者の一人である磯野謙はSFC時代のサークルとゼミの先輩です。話をしているうちに「この会社の事業はまるごと、自分がやりたいことだ」と思うようになりました。また、転職先でも経営に携われる立場で仕事をしたいと思っていました。その両方が叶う会社だったので、転職することにしたんです。

――大学時代に軸にしていた「環境×ビジネス」の企業で働きたいという思いに変化はありましたか?

磯野:その軸は変わりませんでした。利益を生みながら社会貢献して、会社としても伸びていくことは今でも大事だと思っています。自然電力という会社は自然エネルギーを扱うインフラ企業なので、売上や利益の規模といった経済的な価値も大きく、また社会的な価値は他にないほど大きなものです。

――今後の展望を教えてください。また、これから就職を考える学生に一言お願いします。

磯野:自分が社会に貢献したと実感できるような、ある程度のインパクトを求めていきたいと思っています。規模の大きい事業を立ち上げて貢献したり、組織を大規模に成長させたりしたといった結果です。

2018年7月から人事や組織運営を担う部門の責任者にフォーカスすることとなり、「自然電力」の組織的成長をさらに加速させて社会的インパクトを大きくしていきたいと思っています。問題があることを悪とせず、よりよく定義して解けるようにしてしまうというマッキンゼーで学んだスキルを生かしていきたいですね。

最近は国内でも、環境ビジネスをメインにしている企業が出てきています。もしいま自分が新卒の学生だったら、直接、環境関連の企業に就職できるオプションがありますね。自然エネルギーに関して、日本は現在、熱いマーケットとなっており、海外から優秀な人たちが来ています。

しかし、そのホットなマーケットが別の国に移る可能性もあります。志あるところで働きたいと思ったときに「活躍のフィールドは海外」ということは大いにあり得るので、英語力をはじめどこでも働ける人材を目指すのが良いと思います。

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