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こんにちは、外資就活 コンサルチームです。
本日は外資就活ドットコム会員限定サービスの『コミュニティ』上で行われた実況オンライン質問会、「【内定者LIVE】戦略・経営コンサル内定者だけど質問ある?」での戦略・経営コンサル内定者2人の回答を記事として紹介いたします。
この企画の回答者は、
Aさん
外資系戦略コンサル内定者(※MBBのどこかです)
Aさん
外資系戦略コンサル内定者(※MBBのどこかです)
Nさん
国内最大手シンクタンク内定、その他金融、インフラ業界内定
Nさん
国内最大手シンクタンク内定、その他金融、インフラ業界内定
(参考)Nさんに対するインタビュー記事
のお二人になっています。
約1時間という短い時間でしたが、外銀編同様に、非常に質の高いやり取りとなりました。
「キャパが狭い」「時間を守らない」他の就活生は、甘すぎる
――Q1. コンサル、特に経営・戦略を選ばれた理由は何ですか?
A. 当時の自分の就活の軸が「会社から放り出されても食べていけるだけの実力をつける、やりたいことが見つかった時にその方向に転換できる実力をつける」ということだったので、市場価値や転職可能性の面で「コンサル」特に「戦略コンサル」が良いと思ったのが理由です。
N. なぜ「経営」コンサルなのか、ということについて簡単にお答えするなら、
・説明会で魅力を感じた
・インターンで「この会社いいな」と思った
・縁があった(とある戦略コンサルはジョブの後に進めなかった、他はジョブの前段階で縁がなかった)
という3点ですね。
――Q2. どのようなルートで内定をとりましたか?
N. 私はインターンに参加し、そのあとの選考に乗って、というルートですね。私の内定先はインターンに参加していない人にも内定を出しますが、やはり内定者ではインターンに参加した人間の方が多いです。インターンに参加すれば業務理解が進むため、私の内定先のような会社であっても、インターンに参加した方が間接的にも有利になると思います。
A. 夏から秋にかけての通常選考です。面接3回程度、ジョブを経て内定を頂きました。
――Q3. ケース面接のコツを教えていただきたいです。構造化が弱いと面接官にフィードバックされたのですが、具体的に何を取り組めばいいのか困っています。
A. 構造化をするときは、「まずは物事を3つに分ける」べきだと、ある戦略コンサルの偉い方に教わりました。例えば、「プラス面・マイナス面・プラスでもマイナスでも答えにくい感情面」「利益・損失・それ以外」「ソフト面・ハード面・それ以外」のように。
大体の学生は2つに分けるらしく、3つ目の観点を設けることでMECEに近いツリーが組めるのだと思います。4つまで分けてしまうと自分のキャパを超えてしまうので、3つに分け、一つ一つを深く詰めて行くことが良いと思います。
――Q4. Aさんへの質問です。一見外コンと外資メーカーは、コンサルと事業会社という意味で全然毛色が違う気がするのですが、選考を受けたり社員との交流を通じて、両者の共通点を見つけたら教えてください。
A. 外資コンサルと外資メーカーの共通点ですね。確かにぱっと見だと分かりづらいですよね...。自分が思う共通点は3つで
・自分の思いを自由に外に発信したい社員が多い(年功序列的な要素を嫌う)
・コミュニケーション力が高い社員が多い(相手の考えていることをちゃんと理解してあげたい、と考えている)
・出るもの追わず、来るもの拒まずの風土(転職が自由)
――Q5. 内定者課題はどんなものですか?また選考の対策のために読んだ書籍などはありますか?本とかであれば書籍名など教えて頂きたいです。
N. 内定者課題も選考の対策で読んだ本も、結構この記事に書かれているので一度読んでみては?選考中であれば、コンサルに関する興味のある本を読んで、モチベーションを上げるとよいと思います。
――Q6. 就活を終わった今だからこそ言える「他の就活生はここが甘すぎ!!」と感じた部分があれば、辛口でお聞きしたいです。
A. そうですね。ざっくり答えると、
・キャパが狭い(圧迫面接やエントリーシート文字数で騒ぐ人が多すぎる)
・ルールを守れない(特に時間)
・話しすぎ(最低限のマナーとして自分と相手の話す時間は5:5まで、基本自分が少なく)
・優しさがない(GDが始まる前、沈黙。始まった途端、饒舌。終わったら、沈黙。などはマナーとしてどうかな)
N. 当たり前のことも私なりに考えたことも、両方書いてみますね。
上から目線ですが、「なぜ私が受かって、インターンで同じ班にいたメンバーが通らなかったのか」という点で考えてみると、
・時間を守れ(余裕をもって面接会場に入れ)
・OB訪問のマナーは守れ(質問を事前に送るとか、早めにお礼メールするとか)
・SPIの対策に3月を費やすな(対策する時間が無駄です、早めに好得点を取りましょう)
・聞かれる質問を予想しろ、でもその場の対応力も大切(想定外の質問もどうせ飛んできます。でも、典型的な質問(志望動機・学生時代に力を入れたこと・この会社でやりたいこと)の用意をしていないと、面接官の表情は曇る)
・圧迫に耐えろ、あくまで面接官は演技しているだけ
・体調管理はきっちりと。
・「内定を『とらなきゃ』」と思うと取れない、あくまで自然体で臨もう
自分に合ってない会社の前では、自然体になれないはずですし。自然体で臨める会社の方が入社後に幸せになるんじゃないの?とも思っています。
「話しすぎ」というのは私も思います。
自信のない人って面接で一方的に話しがちなのですが、そもそも面接は対話の場であってプレゼンする場所じゃないんですよね、そこを間違えると会話がかみ合わないという事態が発生するという...
戦コンのJobでリーダー・書記は評価されやすい。アイディアマンは評価が低い
――Q7. こんばんは。戦コンのjobでの役回りについて、Aさんに質問です。jobでは「チームに貢献しアウトプットを最大化する」ことが肝要だと思いますが、リーダー役以外にどのような役回りの人がjobで評価され、内定を獲得していたと思いますか。ご自身のケース、周りのケース含め、お答え頂ければ幸いです。
A. 役回りですね。
・リーダーは評価されます(積極性や上に立つ素質、というのは大事です)
・書記も評価されると思います(話すことが少ないけど、周りの意見を「構造的に」まとめ上げる、そして最後に「これでいこう!」と提案できるとポイント高い)
・アイデアマンは自分の経験的にですが評価は低いです(コンサルファーム側としては、アイデアを出す、というフェーズを重視していないのかもしれません)
――Q8. こんばんは。Nさんに質問です。SPIの対策に3月を費やすなとおっしゃられてますが、それは大学2年生の3月のことですかね?また、その時期にSPIの代わりになにに時間を費やすべきなのでしょうか?
N. 質問ありがとうございます。
SPIは早ければ早いほどいいですが、大学2年の3月にやる必要はないかな、と。私が言いたかったのは、「就活年次の3月」、つまり2018卒の場合は2017年3月に対策するな、ということです。
早くから対策することを全く否定するつもりはありませんよ、もちろん。
浮いた時間を何に使うか?個人的には「自分に足りないと思ったこと」をやればよいと思います。OB訪問、ES作成、面接対策など、人によって様々なのでは。
――Q9. 19卒の博士2年の者です。お二人の内定先の同期に博士課程の方はいらっしゃいましたか?もしご存知であれば、お二人の目から見た彼らのポテンシャルをご自身と比べてみてどのように感じるか、率直な意見をお伺いしたいです。
A. 答えから言うと、博士課程の方はいませんでした。理系修士の方が半数程度、文系修士の方が数人、残りが学部生という構成でした。やはり数値やデータをもとに論理的に考える、という点で修士の方々は自分よりも頭一つ二つ出ていました。
N. 質問ありがとうございます。博士はいます(東大・京大・阪大だったか、と)。コンサルは学歴を気にしないと思うので、学歴差別はないのでは。
ポテンシャルがどう違うか?あくまで内定者として話した段階ではありますが、
・博士に行く選択をしただけあって、自分の意思決定には自信を持っている
・物事を粘り強く考える傾向は強い
・(いい意味で)老成している。他の就活生が浮足立っている面接や最終発表でも、学会発表の経験が豊富だからか落ち着いて対応できており、高評価を得やすい。
...いい面ばかり書いてるのでは?と言われそうですが、個人的に、博士の学生に悪い印象はありません。もしコンサルに関心をお持ちなら、ぜひ受けてみてください!
――Q10. 志望動機やこの会社でやりたいことの質問で、相手の面接官が聞きたいポイントがよくわかりません。僕は正直、志望動機もこの会社でやりたいことも中身に貴賤なんてないと思っています。
N. 「志望動機ややりたいことを聞く理由なんてない!」と思われるのなら、それを聞かない会社を受けられることを勧めます(これは煽りではなく、本心でそう思っています。それらを一切聞かない企業としては、例えば東京海上が有名でしょうか)。そのような企業の方が、投稿者の方には向いているのではないでしょうか?
私の内定先は、結構詳しく理由を聞いてきましたね。
質問の背後にある意図として私が考えたのは、(私の内定先が比較的長期的に活躍することを期待されているシンクタンクだ、ということも踏まえると)
・長期的に活躍してくれそうか?
・コンサルタントという仕事をきちんと理解しているか?
という2点を重視していたのかな、と思います。
――Q11. 私は面接の通過率が悪く、どうしていいか迷っています。私は志望動機は、個人の価値観次第でどれも正解ではないかと考えています。実際、どの内定者や社員の方に志望動機を伺っても、内容が特別すごい答えが返ってくるわけではありません。また社員の方に会社で今後やりたいことを聞くと「具体的には私もない」と返答が返ってきたりもします。こういった経験をして、純粋に何がしたいねんってもやもやしています。
N. なるほど。そんな悩みは私にもありましたね。
・正解は複数だと思います。だから、自分の発言に自信を持つことが大切かな、と。もし引け目を感じた状態で受験することになると、それだけで大きなビハインドです。
・そして、内容も特別ではないと思います。特別でなければ通らないかというと、そうは思いません。むしろ伝え方の問題かな、と(わかりやすく伝えられるか?という話です)
・「就職したら違うことに関心が移るかもしれませんが、現段階では〇〇がやりたいです」などと正直に話すことも時には役立ちます。
・あとは、「やりたいこと」を聞くときって、「うちの仕事内容、理解してる?」という裏のメッセージも含まれていると思います。的外れな内容を回答すると、「わかっていない」と思われて落とされる可能性が高まるかな、と。
「事業」か「人」か、どちらを重視するか?
――Q12. 外資系戦略コンサルと同時に外資メーカー・インフラ業界を併願された理由を教えていただけますでしょうか。特に、コンサルティングファームとインフラを併願される方は少ないと思うので気になりました。
A. 自分はコンサルファームを受けて行くうちに「結果に責任を持たない」コンサルファームの仕事のスタイルに疑問を持つようになり、比較するためにも事業会社も受けてみようと思いました。
コンサルは、小さなimproveを多くの会社を相手に行うのに対し、インフラは大きなimproveを一社で成し遂げることができるので、その事業の大きさに魅力を感じた、というところですね。
自分は、3年生夏秋はコンサル一本、冬に外資メーカーに関心を持ち、春からインフラに関心を持つようになったので、正確には「併願」ではなく時期をずらした「複数の単願」ですね。
――Q13. いくつも会社を受けるとき、自分のビジョンが決まってるのに対して会社はビジョンがバラバラだと思うのですが、どのようにそれぞれ合わせていけばいいのでしょうか?
N. 確かにそうですよね。私の場合は志望動機をこんな感じで組み立てていました。
ベース:「人を笑顔にする仕事がしたい。人を幸せにするためなら必死で努力できる(自分の成長やお金のためには働けない)」
→展開:「コンサルなら幅広い企業にあらゆるアプローチで支援できる」
「インフラなら利用者を差別せずサービスを提供できる」
「金融(例えば銀行)ならあらゆる企業・個人にサービスを提供できる」
きちんとベースにある「自分のモチベーションの源泉」を丁寧に説明すると、面接官の表情が晴れていた、という印象があります。
A. 会社の中で自分のビジョンと重なっている部分に言及し、社員さんの考え方や社風が自分にマッチしていることに言及するのが良いのではないでしょうか。
――Q14. やりたい事業か一緒に働く人、どちらを重視してますでしょうか?
A. 断然一緒に働く人、です。これはみなさんがこれから就活をして行くうちに「自分はどっちを重視しているんだろう」と気づくと思うので、どちらが良い、というものでもないと思います。
N. インタビュー記事から引用しながら回答しますね.
どちらも大切だとは思いましたが、強いて大小関係を考えるなら「やりたい事業>一緒に働く人」です。
全く関心を抱けない事業内容だと厳しいかな、と思っていました。そうはいっても、「やりたい事業」は幅広く考えていましたね。むしろネガティヴチェック程度です。
『「NOと言える企業であること」です。お客さんのためにならないことがあったとして、それを「やらない」と言えるような企業で働きたいと考えていました。』(インタビューより)
私が「人」をどう捉えたかについて、長文になりますが、インタビュー記事のURLから引用しておきます。
――最後の軸は何ですか?
Nさん:「一緒に働いて耐えられるか」です。これは経験に基づくものではなく、私の価値観による部分が大きいですね。――一緒に働きたいか、ではないのですね。
Nさん:もちろん一緒に働きたいかも大事ですが、いつ配置換えや転職が起こるか分からない以上、その人の欠点が許容できるレベルかどうかも大事な要素だと思います。――具体的にはどうやって判断しているのでしょうか?
Nさん:OB訪問や説明会などで社員の方と接する機会に、ちょっとした行動を見るようにしています。たとえばレストランの支払いの際に、カードを放り投げるように渡すのか、丁寧に渡すのかに人間性が出ます。そういった細かい部分を見て、その人と働いても耐えられるかどうかを判断していました。その人と働けないようだったら、その会社は難しいのではないかと考えました。
コンサルや外資メーカーは職種別採用だから『プロフェッショナル』になれる
――Q15. 20卒の大学二年生です。外コン、出来れば戦コンで働きたいと考えているのですが、今すべきことやこれからすべきことは何ですか?
A. 自分自身、戦略コンサルを考え始めたのは3年生です。その時に少し準備していたことをざっくり3つ紹介しますね。
・相手の言っていること・質問していることを一回で理解するよう努める(また、わからないときはちゃんと、「分かりません」と伝える訓練をする)
・会話のキャッチボールを円滑にできる「会話術」を心がける(先ほど言及した「話す時間」とも重なるところですが、相手に気持ちよく話してもらうことが大事)
・(あまり重要ではないかもしれませんが)簡単な四則演算はミスなく素早くできるようにする
――Q16. Aさんに質問です。就活の軸が「会社から放り出されても食べていけるだけの実力をつける、やりたいことが見つかった時にその方向に転換できる実力をつける」という事でしたが、コンサル、メーカー、インフラではそれぞれ会社から出ても食べていける実力という意味では、具体的にどういったものが得られると仮説を立てて志願されていたのでしょうか。社会人でそこで働かれている方だと偏った見方になると考えたので、内定者の立場としてざっくりとでも教えて頂ければと思います。
A. コンサルや外資メーカーは「職種別」の採用ですので、入社からずっと同じ系統の仕事をすることになります。なので、その職種のプロフェッショナルになれると思います。インフラについては、少数精鋭で多くの多くの人を動かして事業を行うので経営ノウハウが身につく、あと自分の志望していたインフラは入社数年後に海外大学院への社費留学が可能なのでその経験が自分の価値を高めると感じます。
N. ちなみにベインの日本代表(奥野さん)は、京都大→JR東海→コンサルという華麗な転身を遂げてますね笑
A. 確かにその例は憧れますね!
――Q17. 20卒、文系大学院の者なのですが、コンサル内定にむけて今のうちからなにか準備出来ることはあるでしょうか?
A. (前の質問に)あえて「選考対策」を付け加えをするのであれば、いろんな人とケース課題を出し合って、他人の受け答えを客観的に見て学ぶことですね。自分の受け答えのダメな部分も他人に指摘してもらえるので良い練習になります。
N. 今の時期にやっておくこと、と言えば...単純なことかもしれませんが、2点でしょうか。
・コンサルの仕事内容を理解する
ここに書かれている本など、コンサルの仕事内容を把握するのが大切だと思います。もちろんインターンを経験して理解してもいいとは思いますが。
・どのようなスケジュール感なのか把握する
外資コンサルの夏インターンは募集が早期に行われると思うので、その直前になって慌てないようにスケジュールを把握するのが大切だと思います。
この段階から関心を持っていれば、「途中で中だるみしなければ」内定できると思います。頑張ってください!
――Q18. よく自己分析をしろと言われますが、何をすればよいのでしょうか?
N. コンサルに限っては、「自己分析をせずとも通過する」企業が多い気がしますが笑
他の企業についても通用する自己分析って、(個人的にはこのやり方で合っていたのか疑問ですが)
・モチベーションの源泉がどこにあるのか把握する
・自分がその行動をとった理由を考えてみる(なぜそのサークル?とか、なぜ留学?とか人によっていろいろあると思います)
ちなみに、とある企業の一次面接では以下のような質問をされました。これに答えられるなら十分なのでは、と個人的には思います。
「○○さんがどんな人か知りたいと思っています。リラックスして答えてください」という前置きの後に、
・もし1つ、人生で大きな転換点があったとすればそれはいつですか。
・どのような出来事だったのか、教えてください。(なぜ転換点だと思ったのか、どうしてそれをやろうと思ったか、などの深掘り)
・その前の○○さんはどのような人でしたか。
・その出来事に○○さんはどのような影響を受けましたか。
A. ざっくり3つの視点を述べます(あくまで自分の考えですが)
・自分は何に喜びを感じるか、特にバイトやインターンでモチベが高まった時はいつか(自分の場合は、自社の製品を利用しているお客さんが笑っていること、満足している姿を見ること)
・自分はどんな人か、特にあるフループ内でどんな役回りをしているか(自分の場合は部活の総務、つまりは雑務請負人)
・自分に足りないところはどこか、特に上司や先輩からどういう時に叱られたか(自分の場合は、興味が持てないことには無関心になってしまうこと)
――Q19. 事業会社ではなく、コンサルをファーストキャリアで選んだのはなぜ?
A. 自分は、実はコンサルを「ファーストキャリア」にはしませんでした。
それは、コンサルが「セカンドキャリア」にもなりうる、つまり中途での受け入れもあるからです。複数の外資の社員さんからは「中途でいつでも待ってるよ」と言ってくれたこともあり、まずは新卒でしか入社できない、つまり中途での採用をしていない会社を選ぶのがベスト、という結論になりました。
N. 詳しくはこれを見ていただければいいと思います。
ただ、直感的に「ここ、向いてそうだな」と思ったことも要因の一つではありますね。言い訳するわけではありませんが、人間の意思決定っていつも純粋に論理的なんでしょうかね?
例外はあるが面接の原則は「キャッチボール」。「演説」はNG
――Q20. Aさんにお聞きしたいです。コンサルの筆記がどうしても苦手なのですが、どのように対策されたかお聞きしたいです。
A. コンサルの筆記ですね。自分はIQテストに関連する本やサイトを見ては問題を解くようにしていました。あと、自分がクイズ作成のアルバイトをしていたこともあるので、そのような経験をしておくと良いのかもしれません。
――Q21. 説得力のある文章を書くにはどうすればよいでしょうか。
N. 説得力のある文章って、どんな文章だと思いますか?
まずは、それを考えてみましょう。
「話題がぶれない」「軸が通っている」「論理展開を追いやすい」あたりでしょうか。
これって、実は(馬鹿にしないでくださいね、)大学受験の小論文とそれほど変わらないと思うんですよね。アイデアの独創性も評価ポイントにはなりますが、きちんとしたフォーマットに沿っている文章を書くことがまずは大切なのかな、と思います。
――Q22. 率直な疑問なのですが、コンサルって最悪頑張れば企業が自分たちで解決できるだろう問題を外注してるから、不況になったときに職が少なくなっちゃうのかなと思うのですが、どう思われますか?
N. 売上が落ちるのは間違いないですね。それのせいで解雇されるか、については会社によると思います。
A. 十分にその可能性はあると感じます。その時は事業会社の社内コンサルという枠で採用があるのでは、とも思っています。
――Q23. コンサルティングファームは比較的ファーム毎の志望動機を変えるのが難しい業界のように思えるのですが、どのように差別化をしたのでしょうか?
N. 確かにメーカーなどと比較すると難しいですね。
私は
・社員訪問で違いを聞いてみる
・会社ごとに強い分野がある(例:MRIの官庁案件)
・人材育成の姿勢と具体的な中身を聞いてみる(会社によって異なります。会社の姿勢が垣間見えるポイントです)
これで答えになっているでしょうか?
――Q24. Nさんは何故 シンクタンク、金融、インフラを志望していたのですか? 3業界の共通項はなんですか?
N. これは私に対するインタビュー記事を読んでいただきたいです。共通項を意識したかというと、そこまで意識していないかな、と思います。
――Q25. 面接における受け答えのコツについて聞きたいです。何々についてどうおもいますか?というような質問にたいして、一言だけ、~です。と答えて面接官のふかぼりを待つパターンと、理由も付け加えて喋るパターンどちらがよいのでしょうか?
N. 質問ありがとうございます!難しいですね...
一言でお答えするなら「ケースバイケース」としか言いようがありません。
以下、「一般的な面接での答え方」という一般論に対する私なりの考えを書いてみますね。あくまで個人の意見です。長文になりますがご容赦ください。
・面接で「演説」するのはNGです。
面接はプレゼンの場ではありません。自分に自信がないとついつい語り過ぎてしまうのですが、その場合には面接官が置いてきぼりになっている確率が非常に高いです。
面接にもよりますが、私は「学生時代に頑張ったこと」や「志望動機」など長く語れる質問でも、1分以内にまとめていたと思います。
・面接が「キャッチボール」かどうかは、面接官によります。
原則は「面接はキャッチボール」です。
が、素人面接官の場合は会話のキャッチボールになりません(末尾の書籍・記事をご覧ください)。その際は、若干丁寧にこちらから説明することが必要になるかと思います。またベテラン面接官の場合でも、一言だけだと簡素過ぎる印象を与えるのではないかと感じます。簡潔な理由とセットで語ると、面接官は切り込みやすい(深掘りする際のとっかかりが掴める)と思います。
・「あなた」の考え・話を聞きたがります。
誰もが語れる内容なんて、面接官は右から左に受け流します。例えば三菱地所の志望動機で「丸の内が魅力的で」「大規模開発がやりたくて」なんて、誰もが口にするはずです。
面接官が聞きたいのは、「どうしてそう思ったのか?」という「あなたの独自性」に関する出来事だと思います。メンバーシップ型の面接ならば、「あなたはどんな人なの?」「どういう考え方をするの?」ということを聞くことが面接の大きな目的です。そこを忘れてしまうと、「中身のない演説を聞かされた」と感じた面接官はうんざりしてしまうと思います。
【参考】
「面接は言葉のキャッチボール」の定説を疑え
『早期内定のトリセツ 就活探偵団が突撃取材』(日本経済新聞社)←おすすめです!
編集後記
AさんもNさんも、1時間という短い時間の中ですぐに自分の意見をまとめ、箇条書きで回答されていることが印象に残りました。
コンサル内定者は、普段から、論点とフレームワークを整理する思考特性が身についているように思えます。
外資就活ドットコムの『コミュニティ』ではこのようなトップ内定者のQ&Aスレッドや、会員同士での選考速報スレッドが人気を集めています。
下記のようなスレッドのアクセスが特に増えています。興味のある方は是非ご活用ください。
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