コンサル就活をしていると『網羅的かつ構造的』という言葉をよく聞くのですが、MECEとは異なるでしょうか?特に『構造的』の部分が具体的にイメージできません。レベルの低い質問で恐縮ですがご教示頂ければ幸いです。

この質問への回答 1

相談室回答者

23卒で某シンクタンクの環境系部署の研究員として働きます。 文系学部卒です。 就活時はコンサル・投資銀行を筆頭に,メーカーなども見ていました。外資・日系大手・ベンチャーいずれも選考やインターンの経験があります。 かなり色々と失敗を積み重ねた質ですので,せめて皆様の一助となって経験を供養できればと思います(たとえばGD17連敗からの克服とか)。

ご質問ありがとうございます。回答が遅くなり申し訳ありません。

ご指摘のMECEですが,「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略ですので,『網羅的』に対応する単語であるといえるでしょう。たとえばアイドルグループの人達について記述するとしたら,そのグループに所属しているメンバーの名前を全て挙げるのが”網羅的”という反応になります。

さて,では『構造的』とはどういうことかという話なのですが,そのような”網羅”をどのような形で展開するか,という話になります。再びアイドルグループの例に戻るのですが,このアイドルグループにおいてランキング投票が行われたとしましょう。その際,「かっこいい/かわいいと思うメンバーランキング」とか「元気が溢れているメンバーランキング」とか,「頭が良いと思うメンバーランキング」とか色々作ることが出来ますよね?
これが『構造的』というものです。いずれのランキングにおいても制作すれば全員の名前が各部門の基準で並ぶわけですが,この「どんな基準で並べるか」というのを”構造”と呼んでいるわけです。

たとえばケース面接で言えば,テーマに対する施策を「関連するアクター別に述べる」「時系列順に述べる」「インパクトの大きさ順に述べる」などが”構造”の例として考えられます。『網羅的』は要素を全て挙げれば達成できるので,その意味で一通りしかやり方はないですが,『構造的』はどういうストーリーラインを選択するかによって作る方が異なります。その時々で最適な形が求められると言えるでしょう。

ちなみに現実的な話として,『網羅的』を完璧に行うことは難しいです。現実の施策にはそれこそミクロに多数のアクターがいるわけですし,その数・性質は時間により変化します。ですので「網羅」はほどほどにしておいて,「構造」の方をきちんと整えるのが,現実的な説明展開であるように考えられるでしょうか。

回答日:2022/09/04