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今振り返ってみて、GD17連敗していた時期は何が原因で落ちていたと思われますか?

この質問への回答 1件

相談室回答者

23卒で某シンクタンクの環境系部署の研究員として働きます。 文系学部卒です。 就活時はコンサル・投資銀行を筆頭に,メーカーなども見ていました。外資・日系大手・ベンチャーいずれも選考やインターンの経験があります。 かなり色々と失敗を積み重ねた質ですので,せめて皆様の一助となって経験を供養できればと思います(たとえばGD17連敗からの克服とか)。

ご質問ありがとうございます。

今振り返って考えると、「GDで自分の狙うポジション(=自分に適性があるポジション)を決めてなかったこと」「各ポジションの"強み"を理解していなかったこと」が挙げられます。

前者については後者とも関連するのですが、いわゆるファシリテーターとか書記とか一般メンバーとかのどの役割を担うのを狙うのか、どういうポジションで議論に参加するのが上手いのかを考えてなかったのです。結果、毎回違うパートになってノウハウが貯まらず、しかもきちんと特定のポジションを狙っている人と対立して疲弊したりと散々でした。
ポジションの確定後(自分の中で「これだ!」と思う役割の志望先)は、後者のポジションの理解進展が相まって見るみるうちに(存在感を強く示した上で)議論が回せるようになりました。

後者については、先述のファシリテーターとか書記とかの役割に就くことに何の意味があるのかを理解していなかったことにあります。たとえばファシリテーターであれば、

「〇〇という問題についてですが、これにはXとYという2つの側面があると考えています。もちろん細かく見れば他もあるかと思うのですが、時間の関係上、まずこの2側面から考察を深めてみるというのはどうでしょう」

という風に、"議論の方向性の設定"が出来ます。的外れなことを言わなければ、およそこのような言い方に反論をするのは難しいでしょう。仮に修正が提案されたとしても、先んじて方向性への考察を示したのは大きなアピールとなります。
この後もたとえば、他のメンバーが意見を述べたときに

「なるほど。確かにXには………という分析が可能ですね。今話しているXだけでなく少しサブ的なZ側面にも適用可能であることを考えれば、高い拡張性を持つものだと思います」

というように、相手が述べた内容を"綺麗に整理して見せること"が可能です。言ってしまえば感想に近いようなことなのですが、聞いている側からはこれさえも新たな意見進展のように見えてきますよね。この場合、"意見・考察の体系化を表明できる"のが、議論を進める大義名分を持つファシリテーターの特権と言えるでしょう。

そのように、GDのパートにはそれぞれ議論における強みがあると私は考えています(タイムキーパーでさえもあります)。ですから、そのような強みとは、"特権"とは何なのかを考えて自分が目指すポジションを確定させると、非常に効果的な活躍が可能になると考えます。お試しあれ。


※なお、私の考える最強のポジションは「書記」です。誰にも負けません。

回答日:2022/06/30

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