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マーケティングの一つに口コミがある?と思うのですが、どの程度事業会社は口コミの普及度合いや評価に関与できるのでしょうか?
意図して良い評価が流れるようにするなどできるのでしょうか?

この質問への回答 1

相談室回答者

学生時代98社インターンに参加した亜流の就活をしてきました。 一般論でない自己流就活の話なら是非。 ※ちなみに最近スパイス調合にハマっていて、ガラムマサラは推しスパイスです。

それは質問者さんが「口コミ」という単語をどのように解釈しているかに尽きると思います。
口コミは「手段」として扱う場合と「目的」として扱う場合があります。

手段として使う場合はいわゆる口コミプロモーションです。この口コミは作為的な抽出がなされた加工物であり、商品等に対するプラスの意見がピックアップされインセンティブ向上を狙いとした戦略的手法です。
口コミが真実であるか、いかに的を得ているかはそれほど重要ではありません。
あくまで売上が上がれば良いのです。

一方で口コミを目的とする場合は、口コミそのものがKPIになることもあります。
どれだけポジティブな声を増やせるか、ネガティブな声を減らせるか、クレーム頻度の高いサービス業や飲食業では事業の根底に関わります。
口コミは自分たちが自由自在に扱える使い捨ての道具ではなく、真摯に向き合いその声をサービスや反映させる企業努力を続ける、いわば会社の生命線なのです。

後者のように「目的」として口コミを捉える企業にとっては口コミをコントロールする必要などなく、むしろそれは自分たちの首を絞める自殺行為です。
一企業がどちらかのスタンスというわけではなく、部署ごとで考え方は大きく異なったりします。
だから質問に答えると、良い評価に口コミを誘導することはそれが紛い物になってもよければ十分に可能ですが、そればかりが口コミとの正しい向き合い方ではないということです。

回答日:2021/09/21

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