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現在の広告代理店の給与について、残業代が減ってきた中で他業種(デベ、メガバンクなど大手金融)と比べるとあまり変わらなくなってきているでしょうか?見聞きした話ですが、40前後でも1000万ほどだという話を聞きました。差し支えない範囲でお伺いしたいです。

この質問への回答 1

相談室回答者

社会人10年目 メディア/マーケティング関連職種 就活の具体的な方法論や戦略は、内定者や社会人1-2年目の方にどうぞ。 様々な業界の友人の情報を事細かに把握しているので、ある程度のキャリアを積んでみての視点や、人生設計、幸福度、給与や待遇、手当、ワークライフバランス等、総合的な視点でのアドバイスができるかと思います。 企業ごとの違いや特徴などで悩んでいる就活生の方、内定者で進路に悩んでいる方、入社1-3年目くらいの方の参考になるかと思います。 (仕事・家庭の事情で、回答を休止させていただきます)

ご質問をいただき、ありがとうございます。

さて、広告代理店の給与に関してですが、電博とそれ以外で、だいぶ異なっておりますので、基本的には電博を想定してお伝えさせていただきます。

まず、残業代の上限が厳しくなり、残業代が減ってしまうことで、影響を受けているのは、
電通で言えば、残業代が出る~30代半ばまで、
博報堂で言えば、残業代が出る~4年目まで、になります。

ですので、以前であれば、残業が相当多ければ、3-4年目で1,000万円近くもらえていた電博も、今では100万円~200万円下がってしまっているようです。
また、電通は残業代が出る期間が長いので、その分、この影響は少し長めに受けているようです。
(博報堂は、良くも悪くも4年目の途中から裁量労働制になり、残業代という概念がなくなるので、4年目以降の影響はなく、20代給与は博報堂の方が良いです。ただ、電通は若手のうちは条件を満たせば借り上げ社宅に住めるので、そういったものがない博報堂と可処分所得は結局変わらないかなと思います)

ただ、いずれにせよ、電博ともに、20代後半~30歳で1,000万円は確実に超える(残業制限で電通は超える年齢が少し後ろ倒しに、博報堂は変わらず)ので、
同じように、20代後半~30歳で1,000万円を超えるデベ(MM)と同様と言えるかと思います。
メガバンクは、30~33歳くらいで1,000万円を超えるイメージなので、やはり同じような水準かとは思います。

以上、まとめると、新卒入社した想定で、
■30歳前後
・電通:1,000~1,100万円
・博報堂:1,000~1,200万円
・三井不動産:1,000~1,200万円
・三菱地所:900~1,100万円
・メガバンク:800~1,000万円

■40歳前後
電通:1,500~1,800万円
博報堂:1,400~1,800万円
三井不動産:1,600~1,800万円
三菱地所:1,400~1,600万円
メガバンク:1,100~1,500万円

といったイメージです。
(電博は30代以降は結構な実力主義となり、トップ層とボトム層の給与差が数百万円にのぼります。
一方、デベ(MM)は社員数も少なく、40代まで年功序列で皆同様に上がっていくので、給与差が少なく、ボトムが高めです。また住宅手当もあるので、可処分所得は高めです。
メガバンクは、有名な話ですが、社員数も多く出世競争も熾烈なので、出世できなければ30代以降あまり上がりません。)

余談ですが、有価証券報告書に記載の平均年収・平均年齢とだいぶズレているのは、
電博は中途採用が多く、中途社員は前職ベースを加味した年収からスタートするので、そのうちプロパー社員との差はなくなりますが、しばらくはプロパー社員に比べて低めになること、
博報堂DYは、ホールディングス内に、博報堂以外のグループ子会社の社員も多くおり、その人々も含めた平均であること、
デベ(MM)やメガバンクは、総合職だけでない、一般職も含めた平均であること、が要因となります。

最後に、40歳前後で1,000万円ほど、というのは、上述の会社であれば、まずあり得ない話だと思います。
逆に、電博以外の広告代理店に関しては、そういった水準になるかと思います。

以上、ご参考になれば、幸いです。

回答日:2021/05/15

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