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今年25歳になる男なのですが、一月前に彼女ができ、結婚したいとお互いに思うようになりました。子を授かったら一緒に暮らしていきたいので、貯金もしたい。とにかく3年必死こいて働いて、お金を貯めてから結婚しようと彼女と話しました。とりあえずやることがはっきりしたときに、なんだか、やる気が出なくなり、やる気が出ない自分を責めているのですが、責めるのはまだいいんですが、なんなんでしょうか。この気持ちは。「明るい未来のために今を一生懸命に生きる」という、あからさまなくらい良い、えらい、すてき、褒められるであろうことに、気がすすみません。「こんな自分はダメな人間なんでしょうか」とか言いたいわけじゃなくて、人生って面白いですね、っていうのとも少し違う、なんか、家にいながら世界中を旅したいというか、ビートルズずーっと聴いていたいというか、働きたくないというか、今日をただ感じていたいっていう感じなんですけど、
世間に順応したい自分と、隠居したい自分と、友達と遊びたい自分と、1人で壁を見つめていたい自分と、スマホを見続けてなんか無駄に後悔する自分と、、、すみませんなんかここまできて元気になってきました。

この質問への回答 1

相談室回答者

作家、劇作家、演出家、俳優 。高校卒業後富良野塾に入塾し俳優として活動をはじめる。1996年より劇団FICTIONを主宰し作、演出、出演を担当する。2011年より小説を発表。 2012年『緑のさる』で第34回野間文藝新人賞、2017年 『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『小鳥、来る』『月の客』などがある。

生まれたから生きているだけだけどしかしそれではいけないと「生きる」を不安とさせる仕組みがあるから、それに子どもの時に死ぬのならともかく死ぬまでが長いから(短くとも始まれば長い)、考えざるを得ないから、どうしてもあれこれ理由がほしい。だからこれらは永遠回続くゆえに「好きにする堪能する」が私の考えですが、しかしそれをそう判断する「わたし」を注意深く見ておかなければならない、じゃないとジャンキーになって一生を終えてしまう事だってある、というこれまた面倒くさい呪いにかかりかけるのですが。ジャンキーでいいじゃねえかとほとんど思ってはいても。書いて元気になられたのならわたしがとやかくいう場面でもない。未来のための保険として「今」があるという考えは農耕の始まりがその起源のように思います。実りの秋のためのこの春先の厳しい田植え、わく虫に走り回り日照りに泣くのだ的な。嵐が来ておじゃんになっても辛抱強く来年にかける的な。今それがよくわかる。少なくともこの国ではたいして死にもしないウイルスにより計画された未来はずたずたにされている。今のをおさえてもどんどん変異しますよとか学者は楽しそうにいっている。原爆を作ったのは学者だという事を思い出させます。絶望的でしょう。今のんきなのはだから「今」を未来の保険としてなかった人たちですたぶん。

回答日:2021/05/04

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