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業界研究を通して、クオンツやアクチュアリー職に対してどのようなイメージを持たれましたか?特にクオンツ職は微分方程式をガッツリ扱う等、基礎物理学を専攻している人には(素養的には)合っていそうなイメージだったので、エントリーしなかった理由を詳しくお聞きしたいです。

この質問への回答 1

相談室回答者

就活終えた博士課程22卒です。専門は理論物理です。 分野外就職で色々と就活で失敗したり悩んだりしましたので、博士として就活する方々や進学を悩んでいる修士の方のちょっとしたサポートができればと思い、登録しました。 外資中心にコンサル(戦略、総合、IT)、金融(ミドル、バック)、IT、メーカー、ベンチャーなどをエントリーしました。 学振特別研究員、海外長期滞在経験なし、バイリンガル、既婚者、孤児でもあるので、そのような相談にも乗れます。研究相談も大歓迎です。 盗める物はすべて盗んでください。

質問ありがとうございます。

つまらない回答になりますが、エントリーしなかった理由としては、「業務内容に惹かれていた第一志望の企業に先に内定いただいたからエントリーしなかった」になります。

さて、就活生として抱いたイメージ等を話させていただきます。実際の専門家ではないので、より確かな情報を得るにはぜひ社員の方々と話してください。

まずアクチュアリーで主に使うのは統計、クオンツで主に使うのは確率微分方程式となります。
私自身統計に関しては、計算はできるけど直観はどうも取得できなかったので、アクチュアリーは早々と断念しました。業務でどのようなスキルが必要になるかを見るために、アクチュアリー試験用のテキストや問題集を解いたりしました。正会員のアクチュアリーになるには必ず試験を受けなければならないので、一度自分でも確かめることをオススメします。

次にクオンツですが、細かい組み分けはさておき、やはり微分方程式やプログラミングを日常的に用いる理論物理専攻は相性がいいと思います。お会いした社員の方々はほとんど理論物理専攻の修士卒や博士卒でした。
さて、インターンや社員との交流を経て、思ったより「プログラミングが多い」そして「手探り」だと感じました。特に後者に関してですが、モデル設計の際、例えば元となるBlack-Scholes方程式などをいじることになるのですが、深い原理に基づいて拡張・修正していない印象でした。(ある程度指標や直観はあるようです) 個人的には、ここが第一原理から演繹的に求める理論物理と大きく異なるところで、自分には少し相性が悪かったです。
またクオンツの方々は、基本トレーダー、ストラクチャラーや同じクオンツとの交流が中心で、いろいろな人と交流したい私には少し相性が悪いかなとも思いました。
それはそれとして、実際に基礎的な部分のイメージを掴むには数理ファイナンス系の本を読み、実際プログラミングで実装してみるといいと思います。体系はとても面白く、勉強してて非常に楽しいです。
個人的にはアクチュアリーの数学よりクオンツの数学のほうが楽しく難しいです。

最後に、これは自分が就活生として感じた程度の感想です。もちろん私が大きく間違っている可能性は十分にあるので、ぜひ専門書等で手を動かし、本場の専門家にいろいろと聞いてください。

以上、参考になったでしょうか。
なにか他にございましたら、どんどん質問してください。

回答日:2021/04/14

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